挑戦と失意、奇跡を起こせず | Per aspera, ad astra!
突然ですが、私はPvPに向いていないと感じた。

そう感じるのは初めてではない。以前から何度も悔しさの中で自分がPvPに向いてない、才能がない、上達なんて出来ないし、自分一人では何も落とせないと、暗い気持ちになってしまう事があった。今回もまた...とこれでは何のことか分かりませんよね。事の次第はこうです:

昨日も私はWHでキャンプをしていた。もう馴染みのWHと言えるくらいに庭になってきている。原住民もどの惑星のどの月にどんな物を置いているのか、インしてきた人が普段どのPOSで過ごしているのか、だいたい把握できて来たし、距離感も掴めてきた。

目覚めて最初にするのはイン率チェック。誰もおらず。次に一晩たって変わってしまったシグネチャを捜索。チャットの片手間に探すこと数十分、WHとガスばかり。今一盛り上がりに欠けるが、近くまで行ってみたら、なんと、ガスを吸っているプロキュアラー亜種が居るじゃありませんか。お仲間は居ない。これはチャンスだ。幸先の良さに興奮を覚えつつ、9000メートルの距離からロックオン、モデュール起動、そして...!!
そしてモデュールが反応せず...orz
あれ?と思って作動させたときには気づかれており、ワープアウト。
逃してしまった。一気にPOSが騒がしくなる。人も増えて、船の乗り換えも少し行われたが、獲物を逃がした場所に戻るほど私は愚かではない。そんな事をしたら逆にこちらが狩られてしまう。

仕方ない。採掘艦は諦めようと思った矢先に今度はデータサイト発見。運に見放されていないと確信してイン。

中で漂うこと二時間。

それはやって来た。特上の獲物が水飲み場にやってきたのだ。データサイトを食い物にする者の王者とも言うべき純白の機体。そう、彼です。

ストラテオスさんがやってきました。

こちらには一隻のマンティコア。相手はドローン搭載の巡洋艦。普通に考えたら1v1で勝ち目など無い。だが、この状況は普通ではない。
1)相手は戦闘モードに非ず
2)こちらの存在は気づかれてない
3)水を飲み始めたら(ハッキングを開始したら)周りが目に入らなくなる
...どうする?

皆さんも少し考えてみて欲しい。数時間に渡って待ちわびた相手。それも特上の、申し分ない相手がやってきた。利はこちらにある。圧倒的な利が。

...行くでしょう。行くしかない。どれだけ利があっても基本性能が違いすぎる。不意打ちでも十分なハンデになるか分からない、そんな自分が落とされるかも知れない強者を前に黙って見過ごすなどナンセンス。私は意を決した。

運良く、相手が中身をスキャンした結果最初に選ばれたのは私が陣取っていた遺物。向こうから近づいてきた。距離8000。ハッキングが始まった。エンジン始動、デクローク、照準合わせて最初からオーバーヒート。ロックオンの瞬間にこちらを一瞥した死神の視線を感じた気がした。
トルピード発射
ディスラプターオン
ペインターオン

一発目...二発目...相手は動いてない!三発目入った!!

どうだ!?シールド貫通間近!?まだそんなに、ぐぅ...これは厳しいぞ...

キャパから警告音!?もう30秒だと、まだか、いかないのか、ペインターを一つオフに、どうだ!?

...うわー、無理だぁ、アーマーが7割以上でダメージが1/3まで落ちてるし、距離が開き始めた

ぐ、ドローンが来た...離脱する、モデュールも燃えかけてるし、無理だ

↓ これが脱出時の状態

離脱

良く見たら、遮蔽装置がおじゃんになりかけてるじゃないか...

何てこった、ペインターも燃やさずに、アーマーを半分以下にする事すら出来なかったのか...情けない...
ログはどうなっている?キャパがもたなかったって事は、40秒くらいは戦っていた?どれどれ


ストラログ 

...一分以上戦ってるじゃないか!!8ボレー!!8サイクル入ったのに!落とせないのか!?ぐぅ...
完全に捉えたのに、駄目なのか、

https://zkillboard.com/character/94406209/

 

こんなパイロットも俺は落とせないのか!?



オワタ...PvP...向いていないよ、俺。

奇跡を起こせなかったパイロットがダラダラと生きていても仕方ない。せめて、戦場の花となろう。私はもう一度データサイトに戻る。相手を閃光に変えられないのなら...!
とは流石に思わないが、様子を見に戻ろうとは考えた。相手がどうしているのか気になるし。

戻ったサイトで私を待っていたのは手付かずの遺物と置いていかれたドローン達。

忘れ物 

なんと、相手は相手で逃げ出してしまった。もはや笑うしかない。正面きって戦えば私を瞬時にして蒸発させられるストラテオス級が逃げ出した。ドローンを置いて。何も拾わずに。
二人とも情けない。
落としきれない私も、背を向けて逃げ出す相手も。

死神は一瞥しただけで誰も目に止まらなかったのだろう。

奇跡は起こせず、か。悔しさと悲しさと裏切られた期待、そして本来は不可能なんだから落ち込むなと囁く自身のか細い理性の声。

狩りはここまで。今日はもうテントに戻ってアライアンス関連の外交をしよう。そう判断した私はテントに戻り、船を修理しながらチャットを開いた...