何か、キッカケがあったかを伺うと、当時、俳優の養成所に通い始め、半年経った頃にしゃべりづらさが出てきたそう。
通い始めた時には、言いづらい言葉は人並みにあったそうですが、
半年経った頃から、明らかにしゃべりづらい、舌が重い、という症状が出始め、
最近では、以前言えた言葉でさえ、言いづらさを感じるとのこと。
悪化している感じもあり、周りからも悪くなっている、と言われたため、
病院で脳の検査もしてもらったとのこと。
検査結果は、異常なし。
生徒さんの仰る通り、話してくださる間、
話すスピードはとてもゆっくりで、会話のレスポンスもとても遅い状態です。
会話では、舌の動きもゆっくりな上、よれて動く瞬間があり、
また、文章を読む際は、唇や頬が「型」を作って動くため、力も入り、ぎこちない状態。
「型」というのは、一般的に言われる、「口の形」のこと。
「あ」の時には、口を開いて、「い」の時は横に、「う」の時は唇をすぼめて・・・
この動作は、「基本の形」ですが、果たして、これが必要か否か。
ジャスの生徒さん、いつもブログを読んでくださっている皆様は、答えが分かると思います。
発音は「舌」で作るのですから、唇は「型」通りでなくても良いのです。
自ら、動かそうとすることで、舌とのバランスが崩れ、舌がよれ、
発音が次第に悪くなっていく。生徒さんは、まさにこの状態でした。
それでは、早速、滑舌改善トレーニングです
レッスン中、舌を動かしていますと、位置がずれるなど、一定に動かない印象。
生徒さんも「大変です
」とのこと。繰り返していますと、「あっ」とご自身でも分かるくらい、音が綺麗になる瞬間が出てきましたので、文章を読んでいただくと、「発音が楽です
」とのこと。素晴らしいです～
重たさを感じていた舌が軽くなったとのことで、ご自宅でのトレーニングを頑張って頂きました結果、
「最近、会話をしていて、軽く話せています
」とのこと。重く感じていた舌の動きが軽やかになり、
それ故、言葉がスムーズに話せるようになっているとのことでした。
さらに、最近、生徒さんの行動にも変化を感じます。
数回前のレッスンの時の生徒さんと違い、
ゆっくりだった会話のスピードが上がり、レスポンスも速いのです。
会話のみならず、行動も速く感じます。
行動の点は、ご自身では気付いているか、次回お伝えしたいと思います。
また、帰り際に仰っていただく、「ありがとうございます」の言葉が出づらそうなこともあるため、伺うと、出だしの言葉が出づらいとのこと。
それでは、こちらもトレーニング。
ある一点に気をつけて発音して頂いたら、
「ありがとうございます」「！！」
「楽に言えます！なんでだろう！？ありがとうございます」と楽に言葉が出るのです。
私：素晴らしいです！
生徒さん：ありがとうございます、言えます、ありがとうございます！
私：出来てますね！
生徒さん：ありがとうございます。言えるって、楽しいですね！ありがとうございます。
と、ずっと言い続ける生徒さん。
ありがとうございますの嵐です。
長年言えなかった言葉が、スッと楽に出たことにより、
「なんか、肩の荷が下りた感じがします
」とのこと
その言葉を発している会話が格段と速くなり、全くもたつきを感じませんでした。
以前、言えていた頃の生徒さんに戻ってきている証拠です。
「ありがとうございます」が言えない理由の通り、言葉の出だしが出ない場合は、言えないと思うと、
余計に言えなくなるものですが、言える時は、瞬時に言えるようになるものです。
まだお若いですし、これから何十年も話していく言葉ですから、
楽に言えるようになり、本当に良かったです
このコツが使えたのも、ご自宅でのトレーニングを頑張って頂いた成果ですので、
生徒さんの頑張りに拍手です
良い状態をキープできるように、滑舌トレーニングを頑張って頂きたいと思います
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