ツイッターでは簡単に触れていましたが、渦ヨーコ本気プロデュース、
「絵金一人芝居企画」の下準備の為、高知へと帰省しておりました。
無事戻り、また都会の喧噪にまみれております。
【絵金について】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%98%E7%80%AC%E9%87%91%E8%94%B5
http://www.muian.com/muian04/04ekin.htm
構想６年、着手３年。
絵金舞台化計画は動き出したらもう後には引けません。
町を巻き込み、絵金を想う人々の心までもを巻き込んで、扉は開かれました。
よい舞台を提供出来るまでは、俳優と共に突っ走るだけです。
実は私は数年前、絵金の町・赤岡町がある高知県香南市で、大きなJAZZフェスを企画し、
この絵金をイメージキャラクターにするつもりで動いていました。
しかし、やっと実行委員会の中心となる人物を選抜し、さあこれからという時に、
仲間として信用していたその中心人物の男女が実行委員会をほっぽりだして駆け落ち。
小額ですが預けたお金も何処へやら。
この香南JAZZ企画は人間不信病の再発と共に頓挫したわけです。
何故JAZZで絵金なのか、というのをお話しておかなければなりません。
この町は昔から同和問題も抱えており、合併の折には大揺れに揺れた地域でもあります。
JAZZフェスを思いついたのは、合併に反対していた地域に住む友人の、本音の一言からでした。
そんなものなのだろうか・・・。
いや、そんなものではないはずだ・・・。
そんな思いから、何か合併後に市全体で出来ることがあるのではないか？
自分自身は故郷を捨て、東京に住んで長い年月が過ぎたが、細々と続けている音楽活動の繋がりから、
自分にも何か出来る事があるのではないかと考え、JAZZを絡めたイベントを思いついたのでした。
その町で、黒人差別の中から生まれた素晴らしい音楽JAZZを、高らかに響かせたかったのです。
そして、波乱の生涯を生き、人間が持つ心の闇の部分に深く訴えかけてくる絵師・金蔵の絵を
イメージキャラクターとして、「生きる」という事を強く意識した音楽祭をやりたかったわけです。
念の為申し上げると、持ち逃げ駆け落ちしたのは同和問題を抱えた地域の方ではありません。
合併に反対しまくっていた町の住人です。そんなもんです。ホント。
それから数年。
薩摩琵琶鶴田流に弟子入りし、
「絵金の生涯を自分の琵琶語りでやる！絵金蔵の芝居絵の前で演奏するぞ！」
と夢見ていましたが、病の為、琵琶を弾くのが困難になり挫折…。
その後も絵金の描く絵への愛は変わらず、「絵金の物語をやりたい」という思いを
忘れる事はありませんでした。
そんな時、一人芝居をやり始めた神山てんがいに目をつけ、口説くこと３年。
日々念仏のように「絵金～絵金～」と耳元にボソボソ。。。
今では彼はすっかり絵金さんに噛み付かれてしまい、大変結構な絵金マニアに
仕上がっております（ニンマリ）
そして、絵金役は神山てんがいの当たり役に必ずなります。
何故か確信を持っているのですよ、ワタシ。
だからこそ言い続けました。
最初に話したのが約３年前。
これについては、いつもの神山てんがいとは、様子が違いました。
いよいよ、さあやるぞ、となるまでに彼も慎重に事を運び、深く考え、そして何より、絵金について
勉強をし、高知にも数回足を運びました。
絵金は劇団四季や、小劇団などにより舞台化されていますし、映画化（「闇の中の魑魅魍魎」出演・麿赤児・扇ひろ子・加賀まり子・岡田英次・南原宏治・土方巽他～）もされています。
赤岡の町の人達もエキストラで沢山出ておられて、今回の旅だけで出演者の方に何人も
お会いする事が出来ました。
しかし、一人芝居でやった恐いもの知らずはまだいません（多分）。
実在の人物の物語を脚本・演出・出演を一人でこなすので、大変な作業になりますが、
絵金蔵の館長・横田恵さんも、分からない事がある時は教えて下さると快諾して下さったので、
助けて頂きつつ、役者・神山てんがいには良いものを創ってもらい、刺激的な舞台を提供したいと
強く思っています。
横田館長様、絵金祭りのある一番多忙な時期に、貴重なお時間を割いて頂き、本当に有り難う
ございました。感謝感激です。
【絵金蔵公式サイト】
そして、沢山のご親切とアドバイスを下さった赤岡町の皆さんに、心より御礼申し上げます。
なんとか今年中に、東京公演を行いたいと、只今計画中です！
そして、来年には高知で演れるように頑張ります。
その折には、皆さん、絶対観に来て下さいね！
さて、忙しくなるぞ～