陰陽統合し元の気を蘇らせる水の旅。
関東の重鎮として大きな役割を担った平将門様のエネルギーを、京都から茨城へお繋ぎします。
京都では、朝廷に刃向かった謀反者として扱われましたが、関東では悪政から救おうと立ち上がった豪勇として、民衆に崇敬されてきました。
将門公ゆかりの地は茨城県坂東市。
駅からバスが出ているはずでしたが、夏休み期間は運休!
ということで、タクシーを利用することになりました。
運転手さんに周ってほしい場所をお話しすると、将門様の打たれた場所は地元の人は祟られるから行かないといいます。
でも、お墓参りのつもりしてご供養でいくならいいんじゃない?
将門様にしてみれば、地元の可愛い子孫たちには、自分の亡くなった場所には来てほしくはないだろうな、見せたくはない場所なんだろうと思い、そうお話しすると、運転手さんもそりゃあそうだろうなぁ、と納得していました。
まず訪れたのは将門様の同体が葬られている延命院。
ここは将門山と呼ばれ、相馬御厨(ソウマミクリヤ)の神領だったので暴かれることがなかったそうです。
入り口に向かう道の途中で、京都で泊まったホテルの近くにあったような毘沙門天の看板が目につきました。
将門様もやはり、雷神、龍神、出雲、縄文の流れに通じていることを感じさせられます。
捧げたお水の中に白龍が・・・
もう、この延命院の敷地に入ってから、ずっと熱いものが込み上げていて、何か、喜びとも悲しみともつかぬような入り乱れた感動に包まれ続けていました。
ああ、よかった。ここに来られて良かった。
ずっとずっと、ここに来るのを待っていた。
いろいろなサインを出していた。
おびえさせないように。
誤解しないように。
順を追って。
誠にまどろっこしく手数がかかったけれども。
しかし、踏まえなくてはいけない手順を経て。
神々様の礼を聞き、
分に沿うやり方で、
負担とならぬよう、
よく願いを聞き入れて素を通してくれた。
お前はよく働いている。
役に立っている。
私と同じように。
すべての神々と同じように。
素のままに動くことを愛でよ。
素に感応せよ。
益生ずる元を見て素を通す。
元来の益を見誤るな。
自分が何に働いているのか、また、他の存在が何に働いているのか、その意義を受け取れよ。
私が何に働くか、知らずとも良い。
ただ、受け取るお前であれば良い。
謝に満ち愛に満ち光あふれるように涙あふれながらのご奉納でした。
胴塚の次には、運転手さんも恐れる将門様の打たれた場所。北山稲荷大明神へ。
林の入り口。アーチになってます。
草ボーボーの先に祠が。
名前がこんなに立派なので、どんなに大きなお社なのかと思いましたが、実際には、それはそれは荒れ果ててうらぶれて、打ち捨てられたような小さなお社。
石の灯篭は倒れたまま。廃屋のようになっている祠の周りは草木が茂り、まるで、こんなものに意味はないと投げ打っているようでした。
人を拒絶し、もう忘れろと言わんばかりの隔離された空間。
将門様はここで一人、ただ一人、自然に帰っていくことを望まれているようでした。
祠とはアンバランスに大きな石碑がありました。
将門公の碑とあり、鎮魂の石碑です。
写真撮ってもいいですか?と聞いたらこんなアングルに。
なにかもう、灯篭も蹴散らかされ、将門様が寄るな触るな、こんなところは消し去ってしまいたいという心がビンビン満ちていましたが、ともかくも、お水を捧げ、お心を解放するお手伝いをさせていただきました。
歌を捧げている間、ビシッ!バシッ!というラップ音が響き、その心情の解放が感じられました。
この音…どこかで聞いたことある。と思ったら、宮古島の寝室でした。
石碑の前に、小さな杯がさかさまにひっくり返っていましたので、直してお水をあふれるほど入れました。
そばにはワンカップ大関なんかが供えられてもいましたが、今は酒よりもお水がよかったみたいです。
ちょっと怖かったので、杯を洗ってあげられましぇんでした。ごめんなさい
最後に訪れたのは、国王神社。
将門様の三女にあたる如蔵尼が彫って造ったという木像を将門様として祀られています。
この木像は、実在の人間でありながら珍しくも神像として神社と共に文化財にも指定されているということです。
かやぶき屋根で清楚。深々と静かに漂うエネルギーに満ちていました。
普段参られるならここに来られよ、といった感じで、表向きのかっこいい将門様を感じます。
一度は関東一円を平定し、一国の王となった将門様。
国民に重い上納を課し、絞り取っていた朝廷に一矢報いた形で活躍した将門公は真に国王としてふさわしい人物だったのでしょう。
命がけで国を変えようとした偉大なる英魂。
今、日本に必要な力の根源はここにあるのかもしれません。
今、日本を開こうという志持つ者すべてにエールとパワーを送り続けていると伝えています。
荒が世を新たな水で洗流し元清き世の現れ成すとき。
ここへきて、開き開かれ結ばれよ。
共に参らん。共に栄えん。
永遠に。
紋章を見ると鞍馬と同じ八方円が。 真ん中を入れると・・・九へと続きます。