7.26  神宮はカープにやられた悔しい夜(よ)でも会いたかったひとに会えた夜(よ) | 短歌&野球

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ぼくのへたくそな短歌と、大好きなプロ野球についての感想を、日記形式でつづります。ぼくの個人的な経験も書いてしまうかもしれません。

3-6で負けちゃった。ばい後半戦スタート。


10:00に飯田橋にビジネス本初校を届け、カフェクリエで28日の読書会のために「カラマゾフの兄弟」を読み進める。夕方まで2、3軒ハシゴして第3巻読了してから神宮へ行こうと思ってた。


そこへ音羽の出版社からtel.「13:00から小説Hの校閲お願いできますか」。「きょうは野球見に行くのでお断りします」と言えない今のぼくの経済事情。「はい。わかりました」


ところが仕事に入ってみると、二宮清純の高井保弘へのインタビュー記事8ページと短編ミステリ16ページでいいとゆう。急いでやれば2時間でできてしまう。でも、ゆっくり丁寧にやろうと思った。


高井保弘とは、1964~82に阪急ブレーブスに在籍した選手。「世界一の代打男」とゆう異名をもつ。代打ホームラン27本はいまだに「世界記録」なのだった。


通算130本塁打している。パ・リーグにDH制が導入された75シーズンからは代打出場は減った。もしDHがなければ、代打ホームランを何本打ったかわからない。


高井の代打男としてのもっとも強烈な記録(記憶)は、彼が唯一、監督推薦で選出された1974年のオールスターゲーム第1戦だろう。後楽園球場。セが2-1とリードしたパ最後の攻撃、9回裏1死1塁の場面で代打に出た高井はかき~んと打った。代打逆転サヨナラ本塁打である。オールスターゲームの歴史のなかでほかに打った選手はいない。



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ちなみにこのホームランを被弾したセの投手は、わがヤクルトスワローズの松岡弘である。


高井は投手のクセを見破ることに選手生命をかけていた。セの投手のクセもすぐに見破り、松岡の2球目にシュート回転の速球がくると読んで、それを打ったといわれる。


こうゆう選手を大好きな監督ってだれだか、もうおわかりですね。


ここで「代打・高井」と告げたのは前年南海ホークスのプレーイングマネージャーとしてパ・リーグ優勝監督となった野村克也であった。


こんな記事をすべてデータ確認をしながら読んだ。好きな野球モノを読んでおカネもらえるなんて、しあわせなぼく、なのでした。


そして17:30には神宮ライトスタンドについた。


石川マサの立ち上がりはとてもよく、約1か月ぶりの☆に期するものがあると感じさせた。


ところが「オールスターぼけ」と誰かが言ってたけど、2回、3回、4回と、ツバメさんたちの守備に乱れが出て、それが失点につながり、0-3となってしまう。


宮本以外の全野手が、捕球・送球・判断ミスをおかして、石川の足を引っ張るパターンに。気の毒な石川マサ。


3-2で勝つことができた試合だった。残念。


元気なカープを恐れていた。連敗はいけない。




苟日新、日日新、又日新


苟(まこと)に日に新たに、日日(ひび)に新たに、又日に新たなり


これは中国古典「大学」の一節だ。夏王朝を倒して殷とゆう新王朝を建てた湯王(とうおう)とゆう名君がいた。湯王は洗面器にこの9文字を刻みつけ、洗面するたびに気持ちを奮い立たせたとゆう。


政治が軌道に乗って世も泰平だとなれば、どんな名君でも緊張感が失われて気持ちがゆるんでいく。そうはなるまいと、湯王は洗面のたびに気を引き締め、新たにしたのである。


この湯王が即位に際して天下に発した布告の一部を。

「そなたたちに善行があれば、大いに顕彰する。わたしに過ちがあれば、厳しく罰する。それはすべて上帝(天)の判断にまかせたい。そなたたちが罪を犯せば、その責任はわたし一人にある。逆に、もしわたしが罪を犯したならば、その罪をそなたたちに着せることはない。何事も誠実に対処すれば、有終の美を飾ることができるであろう」


これはまさに小川淳司監督の思想だ。「勝ちは選手の貢献。負けは監督の責任」


後半戦初戦にまけたくらいでガタガタくる小川スワローズではないと信ずる。

有終の美を飾る日まで、ぼくたちも応援する。


今夜は降雨予想もあるが、神宮に参戦するぞ!!