傾聴はここを拾う その3 | 聞き上手の秘訣をあなたとシェアしたい!                やさしい『質問力』を実践するコンサルタントのブログ

傾聴はここを拾う その3


前回までの記事はこちら

 傾聴はここを拾う その1  

 傾聴はここを拾う その2  


それでは、どのようにして第四階層 その人が大切にしていること・価値観をキャッチしていくのでしょうか


ひとつの切り口として、言葉に表れる部分と言葉に表れない部分に分けて考えてみます。
そして実際には、両方をキャッチしたいところです。


<言葉に表れる部分>
多くは言葉で表れます。
表れていたのに、その場では気づいていなかった。。ということもあるかもしれません。
 ※これは相手と自分の会話を後で全て文字に起こす、逐語録をとるトレーニングをするとよく分かります。

 

 ・強調される言葉
 ・時間を置いて再び語られる言葉
 ・こちらの言ったことに対して「いや、そういうことではなくて」と言い換えた言葉などがサインです。


また、この人は私の話を聴いてくれるという安心感があって言葉に表れる背景もあるかと思います。


<言葉に表れない部分>
第四階層の想いは、言葉以外でもにじみ出ます。
これは実感しています。

 ・目に力がある、輝く
 ・口調が強くなる
 ・語尾が上がる
 ・姿勢がやや前のめりに
などがサインです。


その人はどんな様子でその話を語っているのか?
観察の目的は、第四階層 その人が大切にしていること・価値観をキャッチすることにもあります。


特にプロフェッショナルの方のコミュニケーションを考えると
「全ての話を均等にキャッチする」日常会話の姿勢と「階層を意識して第四階層をキャッチしにいく」プロとしての姿勢をガチャンと意識的に切り替えることは有効ではないでしょうか。


僕自身は、『意識してキャッチしにいく』アンテナを立てる効果を実感しています。


皆さまの日々のコミュニケーションの何かのヒントになると嬉しいです。


こちらの過去記事も参考にしてみてくださいね

 やさしい沈黙
 観察のひとつの切り口