仕事復帰しました | 乳がん3年生・うさぎのブログ

乳がん3年生・うさぎのブログ

36歳で乳がんの宣告。
2012年7月右乳房全摘手術。
リンパ節に転移あり。
抗がん剤終了後、ホルモン治療中。
2013年6月にエキスパンダー挿入手術
2014年1月にアナトミカル型インプラント挿入手術
2014年6月にリンパ管吻合手術。

本日無事仕事復帰しました。

7月17日の入院日から休んでいたので約3週間振りです。

私は現在創業80年の老舗(と言えば聞こえがいいけど)の

とある会社で事務員として働いています。

去年の12月から働き始めたので7ヶ月目です。

思えば私の仕事人生はここ数年散々なものでした。

派遣社員として働いていた30歳の時、

「このまま一生独身かもしれない。女一人で生きていくには

手に職だ!」と思い立ち、一念発起して退職。

歯科技工士学校に入学しました。

2年間の学生生活は勉強一筋、少しでも

いい所に就職したくて

寝る間も惜しんで勉強しました。

それでも女性で30過ぎ、となるとなかなか就職口もなく…

結局少人数のラボに就職しました。

1日の労働時間は最低でも14時間、保険なし・年金なしで

手取り15万


の過酷な技工士生活がスタートしました。

日付が変わる前に帰れたのはほんの数日だけでした。

休憩はたった1時間。

疲労で閉じそうになる目を無理やり開いて1日中顕微鏡を覗きながら

ひたすら技工物を作るだけの日々。

ストレスと疲労で目のしたが痙攣するようになり、

超睡眠不足で血圧は下がりまくり、

ついには生理も止まりました。

こんな生活がずっと出来るはずもなく…

ある日高熱を出して病院に行き「過労です」と言われ。

心がポッキリと折れてしまい、もう2度と行きたくないという

気分になり。そのまま退職しました。

その後仕事はしなきゃいけない!と体調が回復した頃から

猛烈に就職活動をし、やっと内定を貰いましたが、

半年後経営不振で私も含め社員は全員解雇。

その時のお給料約2ヶ月分は今も貰えていません。

私は悪くない!というつもりもないけれど…

自分で選んだ道ですから。

せめて人並みの生活がしたい!と再度就職活動をすること

約1年でやっと今の会社に辿りつきました。

家族経営の零細企業ですが、それなりに歴史もあるし、

何より仕事が楽で、17時ピッタリに帰れるので

多少の不満はあっても、結構気に入っていました。

その矢先にがんになってしまったのです…

病気のことを社長を始め上の人達に話した時は本当に

驚かれ、同情してくれて、まずは治すことを第一に考えよう、

と言ってくれたのですが、

連日の検査でしょっちゅう病院に行かなくてはならなくなると

だんだん冷たい態度を取られるようになってきました。

「病院行くなとは言わないけどさ~」

「病院行ってもいいんだけどさ~」

行くな、と言っているのと同じです。

私の通っている北海道がんセンターの乳腺外科は

とにかく患者さんが多く、予約を取っていても

2時間待たされるとか普通なんです。

「なるべく早く戻ります」と病院に行ったのに

何時間も戻ってこない…ほんとに病院行ってるの?

どっかでさぼってるんじゃないの?

って思われてたのかもしれません。

手術前でどこも具合が悪いこともなくピンピンしてる

くせにしょっちゅう病院に行くのも癪に障ったようです。

でも美容院じゃないんだから、自分の好きな時間に行って

さっと帰ってくるわけにはいかないんです。

私も命がかかっているので、あまり気にしないようには

していたのですが…

さすがに連日の冷たい目線には傷つきました。

でも実際仕事を一緒にやっている同僚の女性が

心から応援してくれ、愚痴も聞いて一緒に怒ってくれたので

本当に励まされました。

私がいない間、その仕事を全部やってくれるのが彼女なのですが

文句一つ言わず、いつも笑顔で送り出してくれました。

彼女がいなければ辞めていたかもしれない。

感謝しかないです。 ところで!

今日、3週間振りに出社したら以前とは打って変わって

冷たかった社長以下が暖かく迎えてくれ、ビックリ。

どんな心境の変化でしょうか。

抗がん剤も体調を見ながら相談しよう、とも言ってくれました。

うん、もうちょっと頑張ってみようかな。

でもあまり期待するとまたガッカリするかもしれないから

油断せずに…

やっぱり仕事があるっていいもんですし。