ユアハウスブログ 小規模多機能の衝撃! -326ページ目
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“今日の一言”ブログ始めます

 

“今日の一言”ブログって ・ ・ ・ 何!?

 

 

 

 

一日、スタッフが利用者と接する中で、スタッフの心に残った利用者の一言をピックアップして、

 

 

 

 

日報に記入するとともに、終礼で発表しているんですが、それをブログで紹介していこう!!というもの。

 

 

 

 

スタッフは“今日の一言”を日報に記入しなければならないので、

 

 

 

 

常に利用者の言動を意識してコミュニケーションをとる必要がでてきます。

 

 

利用者の言動を意識してコミュニケーションをとる事は、

 

 

コミュニケーションの基本で、利用者のことを知るためには、とても重要なことなんですよね。

 

 

ユアハウス弥生のスタッフは、

 

 

“今日の一言”からコミュニケーションの基本を実践していると言えるのかもしれません。

 

 

 

 

“今日の一言”を開始して早〇年。

 

 

 

 

今や“今日の一言”を理解している利用者もいるほどなんですよ。

 

 

 

 

本日の“今日の一言”は、利用者が発した一言から、利用者の新たな一面が見えた

 

 

 

 

感動エピソードをご紹介します。

 

 

 

 

 

 



12月15日(火) 今日の一言  【もっと可愛がってあげてください】

 

 

 

 

 

 

 

 

ユアハウス弥生の良いところは、利用者が「食べたいものを食べる」、

 

 

 

 

「やりたい時にやりたいことをやる」こと。

 

 

(来所は1日あたり15名なので、「いつでも」、「皆が」というわけにいかないときもありますが…)

 

 



例えば、利用者が「今日は、〇〇が食べたい」と言えば、

 

 

それが夕食やおやつのメニューになることもしばしば。

 

 

そのため、冷蔵庫に準備がないことも多々あります。

 

 

そんな時は、利用者の散歩も兼ねて、買い物に行くことになります。

 

 

ユアハウスから一歩出ると、普段は見られない利用者の一面を見ることができるので、

 

 

スタッフにとっても重要なコミュニケーション場面なんです。

 

 

 

 

この日は、利用者Mさん(女性)が「ハヤシライスが食べたい」とおっしゃったので、

 

 

 

 

Mさんとスタッフが近所のスーパーにハヤシライスのルーと牛肉を買いに行きました。

 

 

 

 

スーパーに着き、買い物をしていると、レジの近くで、3歳くらいの男の子が泣いていました。

 

 

 

 

少し離れたところで、お母さんが「こっちよ」と呼ぶ声が聞こえたものの、

 

 

泣いている男の子にその声が聞こえるわけもなく、男の子は泣き続けていました。

 

 

そこに、近づいていったMさん。

 

 

なにをするのかと思うと ・ ・ ・

 

 

「どうしたの?」「お母さんは?」と、男の子に声を掛けました。

 

 

さらに、Mさんが男の子に手を差し伸べたところ、

 

 

男の子がMさんの手を握ってきました。

 

 

まだ泣き続ける男の子に、Mさんは、

 

 

「おばちゃんがお母さんのところへ、連れて行ってあげるからね」

 

 

と、Mさんと男の子が手を繋いで、2・3歩、歩き出しました。

 

 

そこへ、お母さんが現れました。

 

 

そして、Mさんがお母さんに一言 ・ ・ ・

 

 

【もっと可愛がってあげてください】
 

 

 

 

 

母親としての一面が見られた瞬間でした。

 

 

 

 

ユアハウスではなかなか見られない光景、聞けない発言です。

 

 

 

 

Mさんには息子さんがいます。

 

 

 

 

Mさんは、子供を一人前に育てた母親です。

 

 

認知機能が落ちてきているとはいえ、

 

 

母親としての感情や経験、子が親を想う気持ち・・・

 

 

衰えていなかったんですね。

 

 

Mさんの心の中に深く刻まれていたんですね。

 

 

 

 

ユアハウスでのMさんは、人形(Mさんにとっては、子供?)に話しかける、

 

 

 

 

ベッドで人形(Mさんにとっては、子供?)と添い寝するといった行動から、

 

 

人と接する事や世話する事が好きであること。

 

 

そして、Mさんと話していると、息子さんの名前をよく聞くこと、

 

 

男性スタッフを「息子ではないか?」と言うことから、

 

 

息子さんへの想いが強い方なのかな、と思います。

 

 

こういった普段の言動から、母親としての感情が強い方なのかなとは感じます。

 

 

 

 

スーパーでのMさんの行動は、Mさんにとってみたら、当たり前の言動だったに違いありません。

 

 

 

 

しかし、ユアハウス内にいただけでは見られないMさんの行動や発言から、

 

 

またひとつMさんの内面を知ることができた大切な出来事でした。

 

 

これによって、ユアハウスが目指している「利用者と近いサービス」が提供できるようになったと感じます。

 

 

 

 

Mさんの言動を目の当たりにしたスタッフ、

 

 

 

 

終礼でこのエピソードを聞いたスタッフ一同、大変、感動しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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