産院チェンジ。~アクティブ・バース | 雑魚のごった煮

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子供が苦手な自分が我が子が生まれたら見事な親バカに。そんな予想外のこと含めモロモロ、ごった煮。
直接語ったらウザがられるであろうウンチク含め、
この広いネットの海に、一方的に投げ込んでは自己満足する気まぐれなつぶやきの場です。

娘さんが早くもあと2ヵ月で1歳になるというのになかなか進まない、この体験談。
書くと決めたからには、少しはペースアップしていきます(・・。)ゞ

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妊娠8ヵ月半すぎに里帰りした。
福岡で通いだした「東野産婦人科」は、
母親から「イイらしいよ」という曖昧なうわさを聞いて、なんとなく申し込んだところ。
これが行ってみると、設備が充実で、方針もしっかりしていて、
“アクティブ・バース”という、
「人任せじゃなく妊婦主体で産む、自分らしい出産」とやらに力を入れていた。
昔ながらの助産院の考え方と、現代産婦人科医療をうまく合わせたスタイルのような印象。
で、ちゃんと知識を得て自分の出産スタイルを持ちましょうね、ってことで、
通い始めて早々、半強制的に母親学級に参加させられた。
今までの遅れを取り戻すため、検診含め、いきなり3日連続で産院に通うことに。
重い体で猛暑の中、こたえたわー。

でも、結果的にこんぐらいビシバシ教えてくれたのが、私にはちょうど良かったかも。
それまで考えるの避けてたぐらいだったから、
講義を聞いて、どんだけ自分が出産に無知だったのか思い知らされた。
「ツルッと5分で産んだるでー」とか強気で宣言してたけど、
前段階の腹痛から一定間隔で襲ってくる腹痛(陣痛)になるまで普通は半日以上かかるなど知らず。。。
なんだか衝撃を受けたけど、逆に笑えた。
(うはー、大変そう~)と他人事みたいに。

母親学級で同じぐらいの予定日で初産の人たちとも会ったけど、
意外にも、ほとんどの人が『自分が出産するなんて、まだ実感が湧かない』って顔してて、
不覚ながら、ちょっとホッとしてしまった。
なんだ、結構同じなんだって。
アクティブ・バースに基づいて「自分が産みたい体勢で産める」って言われても、
『産みたい体勢とか、わからんて!』と、みんなの顔に書いてあった(笑)

やっぱみんな、急にじゃなく、徐々に親になっていくんだな、と感じた。

他、参考になったのが
「お産に対して“ツライ、痛い”などと人から聞くマイナスイメージばかりを持たず、
赤ちゃんに会える喜びを想像して、赤ちゃんを自分が導いてあげられるようにリラックスしてのぞみましょう」
といったこと。
プラス思考のイメトレが大事みたいだけど、その“会える喜び”が想像しにくいから、
改めて私は、「トゥルッと安産で」ってイメージで行こうと方針を決めたw

あと、その母親学級で、他の人からオススメの先生の情報を教えてもらえたのも良かった。
息子の誕生を機に、脱サラして大学に入り直し、産婦人科医になった異色の経歴の方。
検診の時に指名してみたら、聞いた通り、気さくで話しやすい先生で、
エコーの時も、「これが足の裏で、手がグーの形で、こんな方向でお腹に入ってますよ」
と、ざっくりながら、今までないほど分かりやすく解説してくれた。
(おぉ、ポコポコ動いてたとこ、手と足、逆だと思ってた!)とか今さらの発見があって面白かったし、
「本当に人間が入ってんだ」と初めて具体的にイメージできて、胎児への愛情が少しは増したかも。
あと、先生から「何か相談したいことは?」と聞かれて、
「まだ、親になる実感がまったくないんですが・・・」って私が言うと、
「実感は・・・生まれて世話しているうちに、じわじわ湧いてくるんじゃないでしょうか」
とニコやかに答えてくれた。

なんだ、それでいいんだ。
まぁ、なんとかなるんじゃないか、こんな煮え切らずグダグダな自分でも。
と少しずつ思えるようになってきた。


前に大激突した母親との関係も、実際に里帰りしてからはかなり良好で
ほぼ毎晩一緒に、犬の散歩がてらウォーキングしたりしていた。
(産院の体力測定の結果、「もっと体力つけてください」って言われまして)

歩いて夜空を見ながら、

「本当に生まれるんねー、まったく実感なし。
今のところ、ラッキー(愛犬)のほうが断然かわいいんだけど、
我が子をこれ以上に愛せるんかねぇ」

「大丈夫、大丈夫。
いざ生まれたら、こんな風に言ってたのが笑い話になるぐらい可愛くなると思うよ」

と、こんな会話を毎日毎日、お決まりのようにしていた。


腹痛が始まる前の日も同じように・・・