明けましておめでとうございます☆
明けましておめでとうございます。
2015年になりました。
2014年は辛いことがあった分、自分と向き合う時間が増えました。
そんな中でブログの更新頻度を増やせたり、
家計簿をつけれるようになったり、毎月の目標を設定できるようになったり、
些細なことかもしれないけれど、少しずつ目指すところへ近づけている気もします。
そこで、もともと考えていたことですが、このタイミングでブログをお引越しします。
もともとアメブロでトラックバック機能が使えなくなったあたりから引っ越しは考えていたのですが、
正直大変だなという思いが大きくてなかなか実行に移せなかったのを・・・
ちょうど年末年始の連休を期に重い腰を上げて引っ越すことにしました。
なので、トラックバック機能が使えて、タグも使えて、できれば独自ドメインなんていいな。。
なんて考えた結果、wordpress に移行を決めたのですが、
技術がないまま移行作業を行ってるため、思い通りにするのが難しい・・・
ただ移行させるだけならともかく、+αをしようとすると壁が。。。
とはいえ、もう始めてしまったので、あとはやりながら試行錯誤していこうと思います。
新しいブログは名前も変えて、BOOKESTEEM といいます。
アドレスは、http://yoko-books.com/ ←こちら。
よかったら、ぜひこちらも遊びにきてください
何か見にくいところ等あったら教えてください。(移行作業完了してないので、たまにアメブロに飛んでしまうところがあるかも。。。)
今年もどうぞよろしくお願いします。
2014年に読んだおすすめ本
さて、2014年も今日が最終日。
振り返ってみると、2014年は私にとって本当に苦難の、、いや、成長の機会の多い1年でした。
失ったものも多いし、得たものも多い。
辛かったことも(いまだに辛いことも)たくさんあるけど、自分を見つめ直すいい機会でした。
そんな中、本には随分助けられました。
そこで私が今年読んだ本(刊行された本というわけではない)の中でお勧めをリストアップしました。
~小説編~
こてこてのファンタジー小説です。
ファンタジー好きの方には是非お勧めしたい。
世界観がしっかり確立されていて、現実逃避にぴったりな1冊。
言わずと知れた・・・ですが、今年初めて読みました。
号泣しました。家の外で読んだのに。
思いっきり泣きたい時には、ぜひこの本を。お勧めします。
今年初読みだった作家さん。
有名なので名前だけは知っていましたが、こんなに素晴らしい本を書くなんて・・・
余韻がしばらく消えなかった。おすすめ恋愛本。
こういった女の人の絶妙な心境を書かせたら右に出る人いないのでは・・・と思うほど。
八日目の蝉に続いて、私の中の大ヒット作品。
怖いけど、読み進める手を止められない。
直木賞受賞作ですが、これもよかった。
作者でも登場人物でも、その人の死生観が垣間見れる時、
本質的な何かに触れられる気がします。良書。
~ビジネス書等 その他編~
私の2014年読んでよかった本ベスト1かもしれない。
というくらい、本当に衝撃的だった1冊。
騙されたと思って読んでみて、と親しい人に言いたい本。
刊行されてから何年も経っていますが、私は今のタイミングで読めてよかった。
本が好きなすべての人に贈りたい1冊。
勇気づけられて、励まされました。
○ 生きているだけで死にたくなるような世の中で生きていてもいいような気がしてくる119の名案
辛い記憶の波に溺れそうなときに、浮き輪のような役割を果たしてくれた本。
結局のところ、自分が辛いとどうしても視野が狭くなるし、自分が一番辛い!と感じがちだけど、
少し視野を広げてくれる、良書です。
共感できること、深く感じ入ることがたくさん書かれていて、
今も本棚に入っているけど、お守りのようにしたい1冊。
時々読み返しては自分をリセットしています。
ジュエリーブランドHASU}NAを立ち上げた白木さんの1冊。
弱気になった時に励ましてくれる、力をくれる本です。
言い訳をして逃げそうになったら、またこの本を読みたい。
順不同ですが、今年私の読んだおすすめ本でした。
来年もたくさんいい本に出合える予感。積本もたくさん。
本ブログを書かれている方の記事、いつも参考にさせていただいています。
今年はいろいろとありがとうございました。少し早いですが、来年もどうぞよろしくお願いします。
「余白の愛」 小川 洋子
耳を病んだわたしの前にある日現れた速記者Y。
その特別な指にどうしても惹かれ、目を離すことができない。
記憶の世界と現実の危ういはざまを行き来する、幻想的でロマンチックな物語。
◆◆◆
静かな、とても静かな物語で、
本の終盤に差し掛かる頃には、もっとこの静けさに浸っていたいと、読み終わるのが残念に思った程。
言葉選びが優しくて丁寧で、中でもYの話す言葉のやわらかさと、ヒロの優しい仕草に癒されました。
現実と夢のような世界を行きつ戻りつし、最後の方は何がなんだかすこし混乱してきたりもしましたが、優しく幻想的な世界はやはり魅力的です。
ところで、本書でジャスミン(おそらくナイトジャスミン)が夜8時くらいから咲き始め、甘い香りを放つという話を初めて知りました。
なんてロマンチックで素敵な植物なんでしょうね。
それにしても、とくに相手をトキめかそうとしているわけじゃないのに、読み返すときゅんとしてしまうYの台詞がまたにくい。
静かな愛もいいですね。
『大丈夫。君の声は優しいから。
全部の音が消えても、君の声は残る』 (p47)
★★★☆
「天国旅行」 三浦 しをん
現実に絶望し、道閉ざされたとき、人はどこを目指すのだろうか。
すべてを捨てて行き着く果てに、救いはあるのだろうか。
心中(もしくは自死)をモチーフにした短編集。
◆◆◆
テーマは心中でありながら、主人公はみな生きる人たち。
死を身近に何を考え、何を想うのか。
死を選ぶ人たちにとって、死は救済であり、絶望的な生からの離脱であり、誰かに何かを訴える究極の手段でもある。
一方で、本書に登場する死は、餓死、焼死、溺死と壮絶なものが多いです。
「天国旅行」なんて美しいタイトルに反して、死は残酷な一面も持っている。
解説で角田さんが言っているように、小説では時に死が不必要に美化されていたりすることがあって、読み手を泣かせるためだけに描かれていることさえある。
それでも、誰にも等しく1度しかない「死」について、読みたびに涙してしまう。
本書では淡々と妻への想いを綴る「遺言」に泣かされました。全体を通して、生と死と夢が入り混じる不思議な読了感。しをんさんの語り口がやさしくて好き。
「初盆の客」や「星くずドライブ」も切なくて好き。
引力とは振りきってはじめて、捕らわれていたと気づくものらしい。 (p68)
★★★☆
「ネトゲ廃人」 芦崎 治
ネットゲームに膨大な時間を費やしてバーチャルの世界に生きる者、「ネトゲ廃人」
中国や韓国では、広範囲にわたって大都市のネットカフェで死亡が確認されている。
そんな、リアル(現実)の生活を犠牲にしてまで、ゲームの仮想世界に埋没するネット廃人へを取材すべく、北海道から九州まで著者がゲーム中毒者の実態に迫る。
◆◆◆
一体何がそんなに彼らを魅了するのだろうかと、通常であれば考えるかもしれない。
けれど、私も高校2年から大学2年までどっぷりネットゲームにハマった経験があるから、随分身近なこととして読みました。
時間があって、現実に満足できていない人がいたら、ネットゲームにハマるのなんてあっという間です。
終わりがなく、時間をかければかける程強くなれるゲームは、時間をかける程に抜け出せなくなる。
私が抜け出せたのは、単に運がよかったから。家の事情で一人暮らしをすることになり物理的に離れられたことが一番大きかった。
本書に登場する人たちも、ふとしたことから現実の世界に戻った人もいれば、今もネトゲの世界をベースに生きている人もいる。
私も含め共通しているのは皆、異口同音に「自分が親だったら、子どもには、やらせない」と言っているところ。
それからもう1つ同意したのが、「自他の境界のなさ」
ネトゲの世界は人との距離感も独特。それに慣れてしまうと、動物の本能として備わっている警戒心も欠如してしまうかのよう。
今のゲームは映像が美しいからか、ネトゲの世界だけで満足してしまうことは容易かもしれない。なんせ、少ない体力でも大冒険ができて、ヒーローになれるネトゲは魅力的だ。自分も何もかも放り出してネトゲの世界に入り浸りたいと思うことが未だにある。けれど、踏みとどまって、リアルの世界で奮闘している。
リアルの世界の方が難易度は高いけど、楽しいことはいくらでも自分で作り出せるし、何より経験だったり、お金だったり、実績だったり、手元に残るものが多いことが嬉しい。
★★★★