たけしのTVタックルという特番で、
生活保護が槍玉にあがった。
論調はいつもの調子で、
受給者の不正受給と怠惰を過大に問題視し、
まるで生活保護があるから不正や怠け者がでる、
との決めつけのようだ。
どんな生活形態でも不正は生じるが、
生活保護の場合は、特別のように蔑視されている。
それは、苦労しないで生活、
病気と偽って遊んでいる等、
見た目の感情論が根にあるからだろう。
だが、外面からはわからないのが
障害者や病人の辛さでもある。
精神疾患、知的障害、心臓や腎臓等の内部障害等は
車いす等の身体障害と違い、見た目では不可能だ。
人間関係や専門病院などで
田舎に身を置けない障害者は、
都会の隅で生きることを選ぶ。
障害年金では生活できないから
保護の申請となる。
生活保護世帯の約4割は高齢者である。
戦中や戦後を担い、力を尽くし、
やっとリタイアして生活を振り返ると、
国の教えのまま払ってきた年金では、
生活できない。
であれば、保護の申請しかないのだ。
これらは生活保護の問題ではなく、
年金制度の問題なのだ。
国民年金と障害年金の充実で
7割の生活保護世帯が解消する。
つまり、扶養の義務などという、
民法の条文に頼らなくても、
解決できうると思っている。
生活できない人を守る
生活保護制度を誇りにしたい。
不況のときこそ
その真価が問われている。
国は民のためにある。