「吉祥天女」続報 | キネマの天地 ~映画雑食主義~

キネマの天地 ~映画雑食主義~

レンタルビデオ鑑賞日誌



(ほぼ)一日一本のペースで映画の感想を書いてます。


↓買いました(^_^)v

吉祥天女 (1) (小学館文庫)/吉田 秋生
¥610
Amazon.co.jp

吉祥天女 (2) (小学館文庫)/吉田 秋生
¥630
Amazon.co.jp


はい、先日お届けした鈴木杏主演の映画「吉祥天女」 の原作漫画ですね。

映画の感想は「イマイチ!」って感じだったのですが、話自体は面白そうだったので

原作漫画を買ってみました。男だけの家庭に育った私は、少女漫画家である

吉田秋生さんの作品を読むのも当然初めてです。

hiropooさん ぬーさん おゆさん 多謝多謝ですm(__)m



さて、読んでみての感想。


映画版を観た時点では、「コレってきっと原作をそ~と~端折っちゃってるんだろうなぁ」と

思っていたのですが、読んでみたら意外とそうでもありませんでした、ってかむしろ

ストーリー展開自体は、他の[マンガ⇒映画化]作品と比べればだいぶ忠実に映画化

しているほうですね。個人的にお気に入りだった能楽の要素などは映画版で

付け足されたものだし。



ただね、登場人物のキャラクターはやっぱり大きく変わってしまってました。

その代表格はもちろん、主人公の小夜子。

[原作版小夜子]に比べたら、[映画版小夜子]なんて全然かわいいモンですね。

これは鈴木杏の容姿によるところもあるけれど、それだけじゃない。

詳しい事を書いちゃうとネタバレになっちゃうから伏せるけど、映画版小夜子の方が

ずっとずっと“人間的”“女の子的”。直接手を下さないしね(あ、言っちゃった)

これは作品全体の印象すら変えちゃう相違点ですね。


それから映画版だと準主役の遠野涼がずいぶん内向的な性格に描かれていたり、

小夜子の友人由似子の役割がだいぶ大きくなっている代わりに兄(映画版では姉)や

小夜子の世話役である雪政の役割が小さくなってたりと、小さくない影響を及ぼしてる

相違点もあります。



あ、あと映画版にあったスケバン刑事みたいなアクションシーン。あれも映画オリジナル

だったんやねぇ。。。あそこはイラんでしょ~よ(-。-;)

小夜子の強さを物理的に描いたのはかなり興醒めです。



ってわけでまとめ。


うん、先に映画版見ておいて良かった。順番逆だったら映画はもっと辛口な評価になってたよ。

でもまぁ映画版にも良い点はいくつかありましたし、より「青春」に力点を置いてるので

若者には好まれるかも知れませんねって感じでしょうか。

おしまい。