別に久方ぶりにまたアメリカ遠征に行っていたわけではない。

 

2013年10月に敢行したアメリカ南部・南東部大遠征の終盤に、フロリダ州の西端、アラバマ州との境を流れるパーディードーリバーでブラックテールレッドホースを狙っていた時に、外道として釣れたスポッティドバスの小さな個体がいて、写真を撮っておいた。

 

最近になり、この辺りに棲むバスの個体群が、チョクトーバスとして独立種になったようなので、めでたくライフリストに載せることになった。順番は前後するが、便宜上アメリカ第101種目とする。

 

レッドスポッティドサンフィッシュノーザンサンフィッシュは部屋に居ながらにしてライフリストに追加できたという、いわゆるアームチェアーライファー (armchair lifer) だったが、チョクトーバスはその三例目となった。

 

初めて釣ったチョクトーバス

 

初チョクトーバスの別影
 

初チョクトーバスの背鰭

 

初チョクトーバスの臀鰭

 

スズキ目サンフィッシュ科ミクロプテルス属。学名Micropterus haiaka。チョクトー (Choctaw) とはアメリカ先住民部族の名前で、分布域と重なっており以前からこの名前で呼ばれていた。スポッティドバスに似るが、DNAによる鑑別以外では、背鰭および臀鰭の軟条数、鱗数、鰓把数、分布から識別される。最大全長はおそらくスポッティドバスと同じく60センチ程度だろう。フロリダ州北西部とアラバマ州南部に分布。無脊椎動物および脊椎動物食性。

 

チョクトーバスのハビタット

 

この時は本命のブラックテールレッドホースがなかなか釣れなくて、代わりに外道ばかりが上がってきたが、結果的にはそのおかげでブラックバス魚種制覇をまだ維持することができた。あと予備として持っている駒はアラバマバスだけとなったので、ま、いずれは全魚種ではなくなるのだろうけど (2017年7月現在、全部で14種に分類されており、すでに全魚種ではなくなった)。