ペデルナレスリバーで初ブラックテールシャイナーを釣った後、少し淵の方へ下るとまた別のトップミノーの群を発見。今度は釣り上げることに成功したものの、それは大川市で釣ったことのあるウエスタンモスキートフィッシュ、つまりカダヤシだった。

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この後、キャロライナリグのタックルに持ち替え、大岩が立ち並ぶ岸沿いにキャスト。ところが途中にある沈んだ巨岩に根がかりしてしまい、ハリスから切れてしまった。

もうそれ以上下れないところまで来ていたポイントでの攻略の難しさに心が折れそうになったが、とにかくヘラ改良スレ8号を取り出し、結びにかかった。オーナーのこのハリは湖の巨ベラ用にハリスが 65 センチと非常に長く付いているので、あらかじめ短くカットした際に、足元の水辺にハリを落としてしまった。

足元を探すが見当たらない、が、少し前の方を見るとハリスの光沢が目に入った。それを取ろうとかがんだ時、左の大岩の前の水中で動くものが視界に入った。見るとそれはバスだった。だがどう見てもラージマウスバスのようだ。

でもとりあえず釣ってみようと思い、ルアーよりも確実なナイトクローラー (ワームサイズのドバミミズ) をキャロライナリグのハリにワッキーリグ風につけ、大岩のてっぺんによじのぼった。

岩のてっぺんからさっきのバスを探したが、どこかへ行ってしまっていた。でもきっとこの岩の陰にいると思い、真下にナイトクローラーを落として底へつけた。

とそこへ、さっきのラージーとは別の、小型のバスが岩陰からスーッとやってきて、ナイトクローラーを見つめた後、ためらわず吸い込んだ。

間髪入れずアワセる。かかった!暴れる魚を上から見てまず思ったのは、やけに緑がかっていることと、口の小ささ、それにラージーでは見られない背中から頭にかけての虎柄模様だった。そしてこれらは全てこのバスが目的のグアダルーペバスであることを示していた!

やった、最後の最後で半ばあきらめていた中、ほんとにラッキーな形で釣ることができた!!

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初めて釣ったグアダルーペバス


スズキ目サンフィッシュ科ミクロプテルス属。学名Micropterus treculii。テキサス州魚。州南部のエドワーズ台地の川にのみ棲息し、1953 年に新種として確定した。その後テキサス州当局 (Texas Parks and Wildlife Department) がスポーツフィッシング振興のために導入したスモールマウスバスと交雑してしまい、現在純系が保たれているのはペデルナレスリバーのみとのこと。その後当局はグアダルーペバスを増殖・放流して交雑個体の割合を3%程度にまで下げることに成功している。スポッティドバスに似るが、腹部まで緑がかっているのが特徴。尾びれを除く体長の最大は 38 センチ。流れのある場所を好む。

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この旅では前半のクライマックスはスモールマウスバッファローで後半は本種グアダルーペバスだった


この翌日は宿泊先のサンマルコスから3時間かけてヒューストンまで行き、無数のスポッティドガーの群に遭遇したが、降り続いた豪雨の影響で濁流の中エサを摂る状態にはなく、無念のボウズに終わった。そして最終日の朝にオースティンのレディーバードレイクでアメリカ唯一のネイティブなシクリッドであるリオグランデシクリッドを狙ったものの、かすりもしなかった。だがこれらの魚種は他の州でも釣ることができるので、グアダルーペバスが釣れただけでも御の字の旅の後半だった。