ゴールドフィッシュを釣ったダンヴィル郊外の水路にはファットヘッドミノーがおり、ゴールドフィッシュを釣った日も狙いはファットヘッドミノーだった。だがガーデンワームには見向きもしなかった。

そこで、約3週間後の2005 年8月下旬に再び訪れ、違うエサを試してみた。まずは100%植物性のマルキュー一発ミクロ。縦の動きには反応したが食いつかなかった。次いで蜂蜜味の赤虫のイミテーションを試した。一発ミクロよりは下から上への動きに強い反応を示したものの、やはり食いつくことはなかった。

しかたないので、岸辺の泥底をあさって何かの幼虫でチョロ虫のようなものを見つけた。チョンがけして使ったが、全く無視された。そこで、頭だけをチョンがけにしたところ、エサの動きに反応して追って来て、ついにつついた。すかさずアワセると、かかった!だが痛恨のバラシ!

その後はスレてしまってなかなかハリ先を食い込まず、2時間近く粘ってようやく釣り上げることに成功した。対岸の土手の上を近所の子供が自転車で何度も行ったり来たりしていたが、もともと誰も釣り人は来ないような場所で、しかも超短竿を使って岸辺で2時間も何をしているのだろうといった顔をしていた。

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初めて釣ったファットヘッドミノー


その約1週間後に、ヒューロン湖の支流であるメイトランドリバーで小物釣りをしていた際に、もう少し大きな個体を2尾釣った。この時はガーデンワームを使い、一尾はサイトフィッシング (見釣り) だったが、もう一尾はウキの動きで釣ったものだった。成魚サイズはこうした普通のやり方でも釣れることがわかり、あの最初の一尾の苦労は何だったのかといった気分になった。

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2005 年9月にメイトランドリバーで釣ったファットヘッドミノー


コイ目コイ科 Pimephales 属。ブラントノーズミノーと同属。繁殖期のオスの頭部が肥大することからこの名がついた。池、湖、クリークや小河川の泥底の止水に棲む。繁殖期には複数回産卵する。33°C までの高水温や、広範囲の pH、塩分濃度および低酸素濃度に耐性があり、濁りにもやや耐性がある。デトリタスおよび無脊椎動物食性。カナダではケベック州からアルバータ州にかけてと、ノースウエスタン準州の南部に分布する。最大全長 10 センチ強。

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2012 年5月にアルバータ州オールドマンリバー水系で釣ったファットヘッドミノー


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2012 年5月にサスカチェワン州フレンチマンリバーで釣ったファットヘッドミノー


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2012 年6月にオンタリオ州はボブズレイク近くの池で釣ったファットヘッドミノーのオス



ファットヘッドミノーのハビタット。アルバータ州南部。