藤田騎手密着の裏側 完全版④ | 必勝!岡井塾ブログ

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藤田アニキとゆかいな仲間たちが
メルボルン空港に到着したのは午前11時飛行機
シドニーからの乗り継ぐこと1時間半を経て
目的地に到着したダウン


さっそく降りて
再び預けていたスーツケースを受け取りにむかう。

藤田アニキたちは早々と荷物をみつけ
「先に外でてまっとるからな」
と数時間前と同じくスモーキングタイム。



UMAJIN編集部ブログ-兄貴

一方我々はまだ荷物を探し中。
シドニーでお別れとなった
三脚くんとマジマ課長のかばんカバン


UMAJIN編集部ブログ-三脚


UMAJIN編集部ブログ-バッグ

がここでミラクルが起こり復活か!?
と一瞬だけ夢をみてみたが
当然のごとく流れてこない!!
(まあ預けていないのだから流れてくるわけがない…)


数分後、今度は無事に犠牲者を出さずにすべて回収。
気がかりな行方不明の2名の捜索を
メルボルン空港の職員にお願いしようと思ったが
相手は日本語がしゃべれないオージー。
どう説明したらいいのかワカラナ~イ!しょぼん


アニキたちも先に行って待っている…。

とりあえず外に出てみることにした。
(三脚くんもマジマ課長のパンツもなんとかなるさ)音譜

そして、ここで今回の遠征のコーディネートをしてくれた
頼もしい助っ人が登場!


UMAJIN編集部ブログ-照実さん

加用照実さんラブラブ
外国人ジョッキーなどの通訳をしている女性であり、
日本では騎手のバレットなどもしている方だ。
ちなみに調教師の加用正先生の娘さんでもある。


我々は以前外国人騎手対談で
彼女に通訳を頼んだことがあり
久しぶりの再会。

あのときの対談は
たしかエドガー・アラン・ポー、…

ではなくエドガー・プラード
アラン・ガルシア
アメリカの名手と売り出し中の若手騎手の通訳をしてくれた。
(興味のある方はUMAJIN.netにインタビューのバックナンバーを掲載中)
http://uma-jin.net/interview/interview31.html
※要ID


このように通訳の仕事をやっているだけあって
照実さんの英語はもちろんペラペラ合格
アニキの移動のための車をチャーターしてきて
運転手になにやら説明している。


さらにここでもうひとりのジャパニーズが登場。
トウカイトリックの近況を伝えにきてくれた田中敬太さんだ。
田中さんは角居厩舎のマネージャーであるのだが、
他厩舎が海外遠征をする際にも
たびたびサポートをしてくれている人物アップ

私が以前、スーパーホーネットの香港遠征に
同行取材させてもらったときも矢作厩舎をサポートしていた。
(興味のある方はUMAJIN.netにインタビューのバックナンバーを掲載中)
http://uma-jin.net/interview/interview32.html
※ちなみににこちらも要ID

主に海外遠征時に必要な手続きとか
厩舎関係者のためのスケジュールなどを立てている。


前哨戦は惨敗に終わったトウカイトリックであったが、
この中間かなり調子をあげていることを兄貴は伝え聞いていた。


「調子もあがっているし、体もしぼれてきているので、今度は楽しみですね」

それを聞いたアニキもニンマリ。
本番に向けて期待もふくらんだようで

「ホテル着いたら、少し休んで、その後プールに行ってちょっと体動かしておくかな」

とレースにむけての準備に余念がない。


そんなアニキは数年前にアイポッパーで
このメルボルンカップに挑んでいた。
そのときの結果はというと残念ながら惨敗。
今回はその借りを返したいという思いもあるはずだ。
アイポッパーのときは前哨戦で2着と健闘。
期待されて本番に挑んだのだが
その本番でアイポッパーは力を出し切れずに敗れさっていた。
その理由について
私は厩舎担当者に聞いたことがある。


「当日、カンカン照りだったのに、
レース直前に水まきをやっててさ、
発走のときになったら
なぜか馬場が稍重だよ。
そんな話ないでしょ。
向こうの関係者たち、
うちの馬が重馬場苦手って知って
水を撒いたんだよ、ぜったい(苦笑)」


前哨戦で目立ってしまい
地元オージーたちから
かなりマークされていたというアイポッパー。
アウェイーの洗礼雨!?を思い切り浴びたわけだが、
今回はそのときとは違って前哨戦で惨敗。
ただその前走が雨の道悪だったこともあり、
今回のトウカイトリックについても
陣営はそれが敗因のひとつだったと答えていた。


アニキ自身も
「雨はひどかったね。あれは厳しいで」

と語っていたが、
本番は馬自体の状態もよく
馬場も前回と違うはず。
幸いなことに今回は前哨戦で惨敗しているので
必要以上のマークを受ける可能性も低い。
この点についてはかなり戦いやすいとみる。


さて話を空港に戻す。
馬の状況、レース当日までのスケジュール
ホテルへの移動方法などの説明を受けて
アニキは宿泊するクラウンタワーズへビル

我々UMAJINスタッフも宿泊先は異なるが
同じくクラウンタワーズへむかうDASH!

ここで我々が気になっていたのは、
三脚くんとカバンくんの行方である。
(もちろんマジマ課長はパンツのことで頭がいっぱいだ)
たしかに置いてきぼりにしておくのはかわいそうだし…。
考え込んでいる我々をみてアニキが

「どうしたおまえら?」

と尋ねてきたので
我々はことの事情を話す。すると


「えっホンマか!? 
ったくあいかわらずヘッポココンビやな。
でも、それならあとで照実に聞いてもらえばええやろ。
あいつが空港に電話すれば手配してくれるはずや」

と解決案を提示してくれた。

英語が堪能な照実さん合格

いっぽう片言の英語しかできず、
ペラペラ話されると何を言っているのかさっぱり聞き取れないUMAJINスタッフ叫び
どちらが空港スタッフと話したほうが早いかはいうまでもない。
わらをもすがる思いで照実さんに消息不明の2名の捜索をお願い音譜
そして、忘れ物の問い合わせを心よく引き受けてくれた加用さん。
マジマ課長も明日のパンツ存続の危機をむかえ必死であるあせる

とりあえず安心して車に乗り出発。
オーストラリアは意外なことに日本と同じ右ハンドル。
走っている大型トレーラーをみると
運転手のシルベスター・スタローンが腕相撲を挑んでくるのでは?
と連想してみたがグー
日本のハイウェイと同じような感覚ではある。


走ること20分
車はアニキの泊まるホテルに到着。
大きくてゴージャスなホテルアップ

アカデミー賞授賞式が行われていたり
映画スターなども宿泊していそうな雰囲気なゴージャスさだ。


照実さんがアニキのチェックイン手続きのために
ホテルフロントへ。
その間、アニキは我々と談笑。

そして、照実が困った顔をしながら
こちらに戻ってくる。


照実「シンジさん、すみません。チェックインは13時過ぎにならないとできないらしいです」

アニキ「な、なんやと…。こんなとこで待ってて俺らにどないせーちゅうねん!(怒)」

照実を連れてフロントへむかうアニキ。
しかし、あきらめ顔で引き返してくる。

アニキ「前の客がまだいるらしいわ。しゃーないな、あきらめてチェックイン時間までブラブラしとくか…」

意外!?にも素直に待機ということになった一行。
ここでアニキとキンちゃんたちはホテル内を散歩。
奥のカジノにも足を運び見学するなどして
時間を潰す時計


一方我々は
せっかくなので
メルボルンカップのパレードを観に
街に繰り出すこととにするフラッグ

晩御飯をアニキたちと食べる約束をし
それまでの間自由時間ということで
パレードにむかうことにした。

クラウンタワーズを出て
タクシーに乗り
メルボルンカップのパレードが行われている通りにむかう。


「アイ ゴートゥー メルボルンカップパレード」

といってみるが
運転手もパレードがどこで行われているかまでは知らないしょぼん
地図と時計をみてみると
すでにパレードは始まっており
むかうべきは
終点のフェデレーションスクウェア。
困ったことにパレードが行われているこの時間帯
交通規制が敷かれていて
しかも交通渋滞車
思うように目的地に進まない。
このもどかしさを
車中で感じながらも
かといって走っていける距離ではないので
あきらめてタクシーが進むのを待つ。

外は冷たい風が吹いていたが
空は青空を覗かせ
タクシーの車中では
暖房と日の光で温かい。
気づけばパレードの終了時間に近づいており
一刻も早く目的地に向かいたい焦りも出てくる。
背中や脇の下は汗ばんでくる。
はたしてメルボルンカップパレードに間に合うのか…あせる