メローネには、色々と我慢させてしまっているようなので、約束したマシンガンの他に、拳銃も2丁創りました。
まあ、スピリット界の良いところは、外見と使い道さえイメージしてしまえば、銃の構造を知らなくても使える、というところです。
ダンテも2丁拳銃だったしね!多分。ゲーム自体はやったことないのでわかりません。
で、「これと、これと、これね」と渡したところ、「ふーん……」とうなった後、「ガバメントとベレッタか……無難な選び方だな」と。お、お前、作って貰っておきながら失礼な!
「だって、ガバメントは日本の警官も使ってるやつでしょ?私でも知ってるよ」と返すと、「違う。ガバメントはアメリカで主に使われている拳銃だ。日本式はニューナンブだな」と。あれ?私の知識が間違ってた?
「まあ、この3丁も今後使っていくとしよう」と、なんともあんまり嬉しくなさそうに言われるので、「ちょっと!紐やサンタさんのプレゼントが間違ってた子供だってもっと喜ぶよ!」と言うと、「俺は顔に出ない方だ。お前が拳銃について調べていたのは知っていたが、それならデリンジャーくらいの冒険心は欲しかったところだな。お前、作家志望だろう。作家がユーモアを忘れてどうする」と。ぐぐぐ……。
しかし、メローネのエンジ色のロングコートの下は、何が入っているかわかりません。4次元ポケットみたいに武器がどんどん出てきますしね。
ちらっと見たところでは、手術用のメスがずらーっと並んでいたり。投げナイフとして使うそうです。切れ味抜群なナイフですからね……。
なんか最近、メローネがメインガイドみたいになっていますが、その他のガイドともそこそこ関わっています。そこら辺を散歩する時は、メローネだと護衛!って感じでなんとなく嫌なんですけど、赤毛やおば様とはよく散歩に出かけます。女教皇は、あまり館から出ることを好まないので、私も誘いません。館だけでも結構広いですしね……。
そうそう、お風呂事件では、あの後、なんとなくイチャイチャ系の雰囲気になったところで、封印していたはずのスーパーマンが「邪魔するよ-!ハハハハ」と入り口のドアをすぱーんと開けてきて、メローネと二人して固まってしまいました。
スーパーマン、当然全裸です。oh、アメリカンサイズ……。
しかも、私が入っていても、「何だ、君たち入ってたのか!寝る前に風呂に入って、湯冷めしないうちにストレッチをしてから寝る!それが健康の秘訣だからね!」と相変わらずのテンションで喋りまくられ、ムードなんてあったもんじゃない。
このスーパーマンと名付けたガイド、うちのガイドの中でダントツの力を持っています。基本的に、スピリット界は低階層になるにつれて行くのが難しくなると言われているのですが、スーパーマンはそんなの垂直に突き破れます。さすがアメリカンだぜ。ダテに国土でかくないぜ。関係ないか。
性格も、まさにスーパーマンそのものの性格で、正義を愛し、弱きを助けるヒーロー。封印状態でもパトロールに行ったりしていたようです。てか、私の封印なんて、スーパーマンからしたらどうってことないようですね……。
スーパーマンを今まで封印していたのは、まあ、性格的に合わないっていうのもありますが、オーラが半端ないので、目立つんですよ。私がいくら地味な色のローブを着ていても、スーパーマンは普通の人間くらいに輝いているので、連れて歩いたりはできません。そりゃ、悪い奴が来てもパンチ一発で退けられそうですが……。なにせ、隕石を破壊できるほどのパンチですもの。
ガイドの強さだけが全てではないということを感じていただけたでしょうか。
メローネがデビルメイクライならば、こっちはアラレちゃんの男バージョンといった強さのレベルです。
しかし、なんでスーパーマンが私のガイドになったのかね……?過去世とも関係なさそうだし。疑問です。
風呂で、メローネが密かに男として落ち込んでいたので、「まあ、男は大きさだけじゃないって。あそこまで大きいとあれだ。受け入れる方もアメリカンサイズじゃないと裂けちゃうし、普通よりちょっと大きいくらいがちょうどいいって!」と励ましました。
で、おば様と辺りを散歩していると、私の住んでいる山って、向こう際が滝になっていたんです。水がドドーって……あれです、マインクラフトでよくある地形って言ったら良いんでしょうか。
もう、ぽかーんですよ。どこからそんなに水が来てるの?っていう。スピリット界、色々と規格外です。
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