アポロンの神話 | 魔法石の庭ver.2

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 今日、毒には毒で対抗だ!と、PCの調子を悪くするペリドットを付けたら、この時間まで至ってスムーズです。

 あれ?

 そうそう、ペリドットって、安い石ってイメージがあるじゃないですか。でも、良い物は地味に高かったりします。大きくて、クラックのないやつとかね。
 そもそも、ペリドットの原石って、ある程度の大きさのものはすごく少ないんです。
 母岩に薄ーく結晶していることがほとんどで、「安い石」の割には採掘量は少ないとされています。

 さて、ペリドットと言えば、何故か「太陽の石」というイメージがあります。
 私が身に付けてみたところ、確かに、底抜けに明るい、まるで太陽神アポロンのような感じがするのです。

 オリーブグリーンのオリーブとアポロンの関係を書こうとしたら、元の神話に書いてあるのは「月桂樹」でした。思い違いです。
 なので、改めて月桂樹とアポロンの関係性を。

 アポロンが森を歩いていたところ、ダフネという美しい娘が通りがかりました。
 その美しさにすっかり心奪われたアポロンは、すぐさまダフネに求愛します。しかし、いつも自信にあふれ、裏表のなく笑顔のさわやかなアポロンの態度に、ダフネは困惑します。要するに、タイプじゃなかったのです。タイプでなければ、アポロンの魅力も、ただのチャラ男に見えますしね。
 そこで、「ごめんなさい!」と断って、ダフネは走り去ろうとしました。
 しかし、粘ってでもダフネの愛が欲しいアポロンは、「待って!話を聞いて!」と追いかけます。
 ダフネの親である河の神の支配する川のほとりで、ついにダフネはアポロンに捕まりそうになるのですが、父神にダフネが「お父さん!助けて!」と救いを求めたところ、河の神はダフネを一本の樹に変えてしまいます。

 そうして、月桂樹として生まれ変わったダフネ。しかし、アポロンのダフネへの愛は燃え上がる一方です。
 そこで、諦めきれないアポロンは月桂樹の枝を拝借し、それで冠を作って、常に身に付けるようになったそうです。

 あと、これは全然関係ないのですが、アポロン関係の私の好きな話。
 太陽神アポロンに愛される美少年、ヒュアキントスの話です。

 アポロンの小姓(要するに、同性の恋人。大抵少年を指す)であるヒュアキントスですが、その美貌からか、風の神・ゼフェルにもしつこく言い寄られていました。
 しかし、アポロンは容姿端麗で神としての位も高い。ゼフェルに勝ち目はありませんでした。
 ある日、アポロンとヒュアキントスが円盤投げをして遊んでいるところにゼフェルがやって来て、円盤に風を吹きかけて、ヒュアキントスの所に戻っていくようにけしかけます。
 ゼフェルとしては、単に振り向いてくれないことへの嫌がらせとして、少し痛い目にあわせてやろう、という程度のいたずらだったのですが、打ちどころが悪く、ヒュアキントスは頭に重い円盤を受け、命を落としてしまいます。
 アポロンはすぐさま駆け寄ったものの、神の力でも一旦死んだものをよみがえらせる力はありません(例外はある。ハデスという冥界の神を頼れば、冥界から帰ってこられることもある)。
 アポロンが涙を流したところ、その涙のしずくとヒュアキントスの血が混ざりあい、地に落ちると濃い青色の美しい花が咲きました。これが、ヒヤシンスです。
 
 アポロンは、そのヒヤシンスの花弁で「ああ、悲しい!」という意味のAIAIという単語を作りました。
 だから、ヒヤシンスはあんなに複雑な花弁をしているんですね。
 
 しかし、アポロンは、何故か悲恋が似合いますね。
 まあ、これはアポロンだけの話じゃなくて、ゼウスみたいに狡猾でない神は、結構悲恋多いです。神様だって悩むことはあるんだよ、ということですね。
 
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