さあ、手術だ
切られる前には
いろいろ準備がある。
その準備が頭上でなされている間
術着に着替えた主治医のドクターとは
気さくに話ができた。
うがい:
「あれ?先生だって気が付かなかったよ。
手術室に入って見まわしたとき
まだ来ていない?
まだ来てない?
って思っってたんですよ(笑)
他のドクターの体格が良くて
スリムな先生のことを
研修医クンかと思っちゃった」
主治医: 「あはは、僕若いってことで。」
そんな会話を
血圧計や麻酔の準備をしている
周辺スタッフを横目に
ゆる~くしていた。
しかし本番だ。
全身麻酔の前に
まずは硬膜外麻酔(下半身麻酔)から入れますね。
横向けますか?
と言われ
ここまで乗せられてきたストレッチャーの上で横を向く。
(この時点で、まだ手術台には移されていない。)
うう・・・狭い。
「このストレッチャー小さいね。 よいっしょっと。」
麻酔科医の方々が
私のポジション作りをしてくださる。
一般的に
腰に打つ硬膜外麻酔は
痛いと言われている。
ご経験のある方、いかがであろう?
やっぱ痛かった?
しかし私は、こんなの「へ」でもない(失礼)
これまで
病気が原因の激痛を何度も耐えてきた。
硬膜外麻酔の針なんてちょろい。
それどころか、
日常の痛みに耐えられず
不眠で大変だったときは
ペインクリニックにおもむき
硬膜外麻酔に似たようなものを打ってもらい
ようやく痛みから解放され寝たことがある。
そのためか解放の注射というイメージすらある。
実際、この硬膜外麻酔は
手術が終わってからも継続され
術後の激痛から救ってくれる。
(冷ますのは全身麻酔のみ)
これまでに10回くらいは打っているであろう。
正直、腰への麻酔液導入より
採血のほうが痛くてキライだ。
あはは、やはり根っからの小心者なのである。
とはいえ、事件は起きた。
事件などと言ったら
麻酔科のドクターに申し訳ないのであろうか?
医療トラブルになるのであろうか?
あ~こんなこともあるんだな・・・
いやいや、
あって欲しくないよ
ということがこの身に起きた。
それは、この台詞だ
「ごめんなさい、もう一回やらせてください」
硬膜外麻酔
一発で決まらんかった(泣)
身動きが取れないストレッチャーの上で
看護士ともうひとりの麻酔科ドクターに
がっつり羽交い絞めにされた状態で
もう一回と言われた言葉に・・・
「イヤです」
とは言えませんって
「大丈夫です。
早く終わらせてくださいませ♪」
これ、本当に言った言葉です(笑)
針さして
液を入れたら
手術をしない右足方向に液が入って行く感覚があった。
「どうでしょう?
これでどうでしょう?」
いろいろ差し入れる方向とでもいうのだろうか
なんだかわからんが調整していたようだが
「残念、右へのドアが開いたようですよ。
右へ流れる感覚は続行中です。」
と伝えた。
そこで、入れ直しとなったわけである。
不安はなかった。
そういうこともあろう。
手術中に「あら間違っちゃった」って訳だったら大問題であるが
まだ麻酔液導入の処置である。
私は心が広い(笑)
ただ、思った。
これはもしや
4月の災いか?
処置をしているのは・・・
処置をしているドクターは・・・
研修医?
と思いながらも
後ろを振り向くことなどもちろんできず
ひたすら腰を丸くし
羽交い絞めにあいながら
大丈夫ですよ~
と言ってしまう
気のいい患者であった。
※和をもって貴しとなす( ´艸`)
だってさ
1日39,900円払わなくてよくなったんだもん
ベットも窓際ゲットだもん。
できるがまんは、我慢なのだ。
腹を据えるとは
こういうことなのだろうと
あの時思っていた。
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決して病院側を
責めてわけではないですよ。
医療行為には大が付くほど満足しております
注射に関しては
うまくいかないときは多々あるのだ。
人間の体は一様ではない。
それゆえ医療行為も要技術。
だからドクターも看護士さんも頑張れ
ただ・・・これネタにしちゃおう~
と思った、
私がいたということで(笑)
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