ちょっと粗削りですが、思考を整理するために、書いておきます。
昨日の図式で、脳の中で作動する際の大切なポイントは述語だと考えました。
なぜなら、述語は、人の行動を意味するので、動機に直結しているから。
そこで、述語のプロトタイプを考慮する必要性に気づいた。
私たちが行動をおこす動機のプロトタイプは有限。
私たちは、こうしたプロトタイプに基づいて認知することで、様々な例をカテゴリー化し、労力を省いて簡単に判断を下している。
おそらく、この述語の選択とポジネガは連関しているはず…
このため、普通の人は、決まった思考の流れしか選択できない。
つまり、中国に対して嫌悪感を抱いていれば、そのポジネガに応じた行動をとり、相応した述語として使うわけだ。
最近、HPVワクチンの問題に関して田中康夫さんのツイッターを時々読んでいる。
その中味は、最近、子宮頸がんワクチンに関して話題になっている村中璃子さんの揶揄と非難ばかりが続いている。
これは、論理的には、破綻した状態と言える。
本来、HPVワクチンに関して、議論したり、対話したり、批評したりするのであれば、HPVワクチンに関するデータに基づいて、主張すべきだが、このグループ(集団)内では、村中璃子さんを貶めるデータばかりを集積し、バッシングしている…
HPVワクチンの効用と副作用の是非と真偽に関して論じるべきなのに、脱線していってしまう。
これは、論考する際に、中国の悪口を集めたり、韓国の悪口を集めたりするのと、同様のパターンで、本論からは外れているわけだ。
どこもかしこも、同じことを繰り返している…
どんな動機で、その述語を選ぶのか?
行動の動機と述語とが相関しているのだろう。
というわけで、述語のプロトタイプを網羅してみることが必要だと思う。
獲得する、探す、見廻る、選ぶ、争う、競う、考える、集める、蓄える、判断する、肯定する、否定する…
どのカテゴリーに入るのか?
そんなことを、もう、人工知能は振り分けてくれるのだろうか?
動機を、知的探求とするか、バッシングとするか、集団の擁護とするか…
その辺りから、議論や対話のレベル差が生じるに違いないし、解析し評価して、論考のレベルアップを促すことができるだろう。