土日に叔母の法事があり上京する機上、ANAの機内誌で綺麗な文様が目に留まりました。
インドで女性が庭や門前に描くんだそうです。
コーラム とも呼ばれるんだとか…
色使いが綺麗ですよね。
二つの図柄の間に次の図柄と色を配置して行く作業を繰り返すと、複雑な模様ができ、カラフルな調和が生まれる。
複雑系のフラクタルのようです。
各家庭で代々、祖母から子へ、そして孫へと受け継がれていたそうです。
最近では残念ながら廃れて来ているそうですが、後世に残そうとする活動もあるとか。
一つのシンプルな基本単位の繰り返しで、複雑な調和の世界が生まれる…
この図柄で、様々な想いを祈るんだそうです…
それぞれの色には価値観が込められていて、じっくりと描いていくことで想いを凝縮していく。
文様に日頃から大切にしている価値観が織り込まれている。
人間は、大切にしている価値観を代々伝えていくことが大切なんでしょう。
母から子へ、子から孫へと、こうした風習を通して伝えていた「何か」があったのでは…
ただ単に言葉だけではなく、文様というイメージと、描くという作業の伝承で伝えていく。
私たちは、何か忘れかけているのかもしれません。
チベット密教のナムカを思い出しました。(探究心とテルトン )
ある方から神様からのメッセージとして次のような言葉を教えてもらいました。
神からのメッセージは…
愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制。
その反対のメッセージは…
不品行、汚れ、好色、偶像礼拝、魔術、敵意、争い、そねみ、憤り、党派心、分派、ねたみ、酩酊、遊興。
神の言葉として代々受け継いでいく価値観。
その価値観に人間はどんな色を見るのでしょう。
取材の時、描いたお婆ちゃんはランゴリの上で踊ったんだそうです。
ランゴリ……
女性が描く吉祥紋様には調和があり、そこには母性が天から授かった「慈愛」が生まれる…
そんな気持ちを抱いた旅でした。