ランゴリという砂絵… | クラスタ民主主義システム研究室

クラスタ民主主義システム研究室

☆学習とディベート☆ ☆ネットワークデモクラシーを夢みて☆ 
☆教育ディベートを推進しよう☆ ☆「complex system」で思考してみよう☆「ネットワークデモクラシー(Demoex)研究室」からタイトル改題しました。 

土日に叔母の法事があり上京する機上、ANAの機内誌で綺麗な文様が目に留まりました。


インドで女性が庭や門前に描くんだそうです。


コーラム とも呼ばれるんだとか…



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色使いが綺麗ですよね。


二つの図柄の間に次の図柄と色を配置して行く作業を繰り返すと、複雑な模様ができ、カラフルな調和が生まれる。


複雑系のフラクタルのようです。


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各家庭で代々、祖母から子へ、そして孫へと受け継がれていたそうです。


最近では残念ながら廃れて来ているそうですが、後世に残そうとする活動もあるとか。



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一つのシンプルな基本単位の繰り返しで、複雑な調和の世界が生まれる…


この図柄で、様々な想いを祈るんだそうです…


それぞれの色には価値観が込められていて、じっくりと描いていくことで想いを凝縮していく。


文様に日頃から大切にしている価値観が織り込まれている。





人間は、大切にしている価値観を代々伝えていくことが大切なんでしょう。


母から子へ、子から孫へと、こうした風習を通して伝えていた「何か」があったのでは…


ただ単に言葉だけではなく、文様というイメージと、描くという作業の伝承で伝えていく。


私たちは、何か忘れかけているのかもしれません。


チベット密教のナムカを思い出しました。(探究心とテルトン





ある方から神様からのメッセージとして次のような言葉を教えてもらいました。


神からのメッセージは…


喜び平安寛容親切善意誠実柔和自制


その反対のメッセージは…


不品行、汚れ、好色、偶像礼拝、魔術、敵意、争い、そねみ、憤り、党派心、分派、ねたみ、酩酊、遊興。



神の言葉として代々受け継いでいく価値観。


その価値観に人間はどんな色を見るのでしょう。


取材の時、描いたお婆ちゃんはランゴリの上で踊ったんだそうです。


ランゴリ……


女性が描く吉祥紋様には調和があり、そこには母性が天から授かった「慈愛」が生まれる…


そんな気持ちを抱いた旅でした。


ウサギ