ネットD:議員と間接民主主義 | クラスタ民主主義システム研究室

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市民(国民)の代表として選出される人が議員です。議員は市民の代弁者として議会で活動するわけですが、市民の利益代表として議会活動する際に自己の意見や政策を変える気構えがなければ、選出された議員全員が自己の意見、主張、政策を変えることは有り得ないので、議論によって議員の意見や政策が進化することはなく、議会で民主主義は機能しません。


市民各自は日常生活を送る日々の中で常に政治に参加できるわけではないので、議員を選出し政治を託します。したがって、選出された議員は政治に長けていなければなりませんし、市民には理解できない論理に基いて市民のために議員が政治家として動かなければならない時や、市民の民意に反して仕方なく政治家として妥協しなければならない時があります。

議員は、市民の許容範囲内で自己の意見や政策を臨機応変に変更できなければいけません。仮に市民の許容範囲を越えて自己の意見や政策を変更しなければならなかった場合には、次の選挙までに説明責任を果たして、市民に理解を求め選挙による市民選択に身を委ねるべきでしょう。


こうした市民と議員との間に必ず発生する政治認識のズレを埋めるためにも、電子ネットワークを介して議員は市民の声に耳を傾け、議員は市民に語りかけるべきでしょう。こういう作業を日常的に行うことで、議員も政治家として臨機応変に動きやすくなります。


議員が市民に語りかける理念や政策と、市民が議員に語りかける要望や現場の声の双方について、電子ネットワークを介して参加する第三者の市民が「賛成、反対」の意見表明を行うことができれば、それぞれの政策や要望について「、白黒」といった二元論でなく「賛成○○%、反対△△%」といった連続性のある民意のパラメーターを準備することができます。こうした電子ネットワークを介した民主主義を稼動させることによって、政党や首相の支持率だけではなく、各議員と各政策についての支持率を議員も市民も知ることができるようになるわけです。