軍師官兵衛:第47回 如水謀る 第1幕 | ♪ DEAR MY LIFE ♪

♪ DEAR MY LIFE ♪

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

豊臣家武闘派七将に追いつめられた三成は、
京・伏見城の家康に庇護を求め、これに応じた家康は、
三成を隠居させることで、この一件を落着させる。

騒ぎの原因となった三成は佐和山に蟄居の身となるが、
再起を謀り、影で暗躍、着々と家康討伐への準備を進める。

47

天下を揺るがす大乱を欲している家康。
彼の目論見を看破している官兵衛は、
有事の際、独立の道を選ぶことを家臣達に告げる。

■オープニング演出:田中健二

◆◆◆家康の入城◆◆◆
1599年(慶長4年)9月9日、大坂城を訪れた家康は、
秀頼淀君を前に、重陽の節句祝いを述べる。

そのまま大坂城に居すわり続ける家康。
その彼の行動を、城を手に入れる為の第一歩ととらえる黒田家一党。
家康が「戦」を起こす時が好機~と考えている官兵衛は、
彼の策謀に加担しながら、機会を待つことに・・・。



北政所に「西の丸を徳川殿に譲る案」を提示する官兵衛
言われるまでもなく彼女もそのつもりだった様で、
秀吉の菩提を弔う為に、京に住まいを移す。

【おねの台詞】
>如水殿、貴方は最後まで殿下に仕えてくれました。
>されどその殿下は、もう、おらぬ・・・。まあ、よい。
         (中略)
>遠慮はいりませぬ。思い通りになさるがよい。


・大坂城という『物』に対して、また、秀吉の元家臣という
 『人』に固執しない、おね。カゴの中の鳥(=官兵衛)の、
 手かせ足かせを解いている様ですね。

>如水は次の手を打つ為、九州の中津に戻ることを決めた。
>おねは大坂城を去り、それと入れ代わる様に、
>家康が西の丸に入った。(ナレーション)


家康のもとを訪問した長政は、
天下を泰平に導くことが出来るのは徳川様しかいない、
どこまでも徳川様をお助けすると告げる。

長政の言葉に気をよくする家康だが、
腹の底では、長政の父、如水の動向が気になっていた。



深夜、帰宅した長政は、いまだ憂鬱そうな糸を慰めるが、
これ以上は無理、里へ帰して欲しいと願い出る

◆◆◆黒田の情報戦◆◆◆
京・大坂の情報を得る算段を話しあう官兵衛と九郎右衛門。
大坂、鞆(備後)、上の関(周防)の三ヶ所に早舟を設置。
これにより、中央の情報が三日で中津に届くことになる。



官兵衛は「早舟の仕事」を九郎右衛門に一任。
日本地図を眺めながら笑みを浮かべている所に、
が菓子を持って部屋にやって来る。

万一の際、大坂にいる大名の妻子は人質になるだろうと説く官兵衛。
光の身の危険を案じている官兵衛。しかし彼女の返事は明るい。
まるで童の様な目をした殿を見るのは、久々だと答える



【夫婦の台詞】
>太閤殿下がお亡くなりになり、何か吹っ切れたような気がする。
>人に仕えず、自分の考えだけで動くのは初めてのことじゃ。(官兵衛)

>天下をお取りなさいますか?(光)
>天下か・・・それもよいのう。(官兵衛)

天下が割れようとしている、この不穏な時期に「わしは中津へ戻る」と、
帰宅した長政に告げた官兵衛は、いずれ起こる「石田と徳川の戦」では、
どちらにも味方しない考えを長政に伝える。

長政は天下人としての器量を徳川に見出し、
かつて父・如水が秀吉を天下人へ押し上げた様に、
家康を天下人にすることが最善と信じている。

21

【父子の台詞】
>猪武者がいつの間に。わかった、黒田の当主はお前だ。
>徳川を選ぶというのであれば、それでよい。(官兵衛)

>父上はどうなさるおつもりで?(長政)
>わしはわしの好きなようにやらせてもらう。(官兵衛)

・互いに互いの考えを押しつけ、相手を屈伏させようとしない黒田親子。
 1599年といえば、長政32歳、如水54歳。
 近くにいて長政の苦労も見知っているからでしょうか、
 そろそろ、息子長政を大人(当主)として認めているような台詞でした。

▼軍師官兵衛:第47回 如水謀る 第2幕