軍師官兵衛:第42回 太閤の野望 第3幕 | ♪ DEAR MY LIFE ♪

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◆◆◆大坂城にて◆◆◆
北政所(おね)に、淀君懐妊の祝辞を述べる
殿下の年齢を考えれば無理かと諦めていたが、
分からないものだ・・と喜ぶ、北政所。

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淀の運の強さを口にする光。明との戦いも和睦の方向に進み、
長政、清正、正則、我が子同然に育てた武将達が、
無事に帰ってくることを喜んでいる、北政所。

その知らせに、光も笑顔で喜ぶ。
「官兵衛殿がついていてくれたおかげですね」と、
光と顔を見合わせる北政所。

◆◆◆官兵衛、再び大陸へ◆◆◆
>2月、官兵衛は和睦のため、再び朝鮮へ渡った。
>しかし、秀吉が出した和睦の条件は、
>明や朝鮮の合意を得るには、程遠いものであった。(ナレーション)


小西隊を救助し、黒田が踏みとどまったがゆえに全軍総崩れは免れた。
「皆よくやった」と、その功を誉める官兵衛
また、殿下から和睦の許しが出たと聞き、安堵する黒田家の家臣団。
その席に、小西行長が単身、官兵衛に会いにやって来た。



一、明国皇帝の王女を日本の天皇に嫁がせよ。
二、朝鮮の半分を割譲せよ。

この無理難題に「どう対処すべきか?」行長には分からない。
官兵衛は「申し状を見せねばよい」と言うと、
目の前の焚火の中へ、書状を放り込んでしまう。驚く行長

>明とて、長い戦を望んではおらぬ。
>申し条を伏せたまま、明と折衝し、使者を出すように促す。(官兵衛)


>殿下を、、欺くのでござるか?(行長)
>他に道はない。とにかく一日も早くこの無謀な戦を終わらせる。
>この事他言無用じゃ。よいな?(官兵衛)


・無謀な戦を終わらせる為とはいえ、ついに秀吉を欺く策に出た官兵衛。
 申し状に火をつけるシーンはカッコ良かったですね。(*^ー^)ノ

・史実は、、笑うに笑えない珍事の連続。
 「明が降伏した」という偽りの報告を受けていた秀吉。
 故に秀吉が出した要求は、無理難題なものになっちゃう。
 一方の明の方には、小西行長が「日本が降伏した」と知らせていた為、
 あっちはあっちで降伏条件を考えていた・・・。

・当然、この奇妙な行き違いによって、
 明からの「秀吉を日本国の国王として認めてやるよ」
 ~という使節に秀吉は激怒。再び朝鮮出兵を決断することに。

◆◆◆釜山への撤退◆◆◆
敵を知らず、言葉も分からず、この国の民からも敵と見なされ、
このままでは総崩れになる。
現実を見た官兵衛の出した答えは「撤退」だった。
(名将は引き際が肝心・・って言いますね)

和睦を進める以上、この漢城に留まる意味はない。
すぐに兵を釜山まで退こうと説く官兵衛だが、これに反対する三成

「漢城を守れ」という秀吉の命を守ることを説く三成。
現状をそのまま伝えれば理解してもらえると説く官兵衛だが、
それは命令違反になると、激しく反発する増田長盛

結局、総大将の宇喜多秀家は「兵糧が無い」ことを理由に、
釜山まで撤退することを命じる。



◆◆◆三成の策◆◆◆
>よいのか?三成!このまま漢城を捨てたら、
>この1年に及ぶ戦は何の意味もなくなる。
>奉行の我らが、殿下からお咎めを受ける事になるぞ?(長盛)


戦場より後方にあって、運搬と補給の任にあたる奉行衆。
敵将と直接激突する機会は少ないが、
これはこれで、戦術的に重要な任務であることは確かである。

撤退の理由が「兵糧」である事は、その任にあたる奉行衆にとっては、
悪くすれば左遷になりかねない失策となるだろう。

>黒田殿。我ら奉行衆は一足先に名護屋へ帰りまする。
>黒田殿もご同行願いたい。
>こたびの成り行き殿下にしかと説き明かして頂きたい。
>これは、軍師黒田官兵衛殿にしかできぬお役目でござる。(三成)


その場に平伏して、官兵衛に頼み込む三成だったが、
彼には、この日の為に用意した「策」があるようだった。

◆◆◆罠に落ちた官兵衛◆◆◆
首都漢城を放棄、釜山まで撤退する日本軍。
三成らと共に名護屋へ戻った官兵衛は、怒りに燃える秀吉に拝謁する。

一、漢城を守れという命令を独断で無視した。
二、奉行衆をないがしろにした。(碁に夢中になり無視した)
三、なぜ、無断で帰国した!

>無断?
>三成、、、わしを陥れるためにここまでやるか。(官兵衛)


>今度ばかりは流石に、このわしも堪忍袋の緒が切れた!
>この太閤をこけにした罪は重いぞ。
>当地にて蟄居せよ。覚悟して沙汰を待て!(秀吉)




官兵衛の杖を握りしめ、その場に投げ捨て、部屋を出て行く秀吉
口元に不気味な笑みを浮かべながら出て行く三成
彼の罠にはまった事を悟る官兵衛。

>殿下の怒りを全て黒田殿に向ける事ができました。
>これで我らにおとがめはない。
>更に黒田殿を葬り去る事ができ一挙両得でござる。(三成)

>恐ろしい男だお主は。(増田長盛)



官兵衛に蟄居が命じられた知らせは、釜山の長政にも届いた。
悪くすると切腹?事情が分からぬ黒田の家臣団。

・「碁打ち」の話はスルーするのかな?と思っていたら、
 なるほどこうきましたか。思わずニヤニヤ・・・。w

・~とすると、、三成君はかなり前から、もしもの時に備え、
 「官兵衛を貶める布石」を打っていたってことですね。
 いや~、底意地悪い男だ!~と思うと同時に、
 このくらい頑張ってくれないと官兵衛の相手として相応しくないのも事実。
 このオカルト三成も、これはこれでいいんじゃないかと。(*^ー^)ノ

>この時、官兵衛は、
>生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされていた。(ナレーション)


降り続ける雨の中、官兵衛の視線の先に見えたのは、
庭にたたずむ藤の花だった。

【次回予告:如水誕生】
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♪あ~あ~、かわの流れのよぉ~にぃ~♪(我が心は水の如く清し)

岡田官兵衛の坊主頭ががががっ!
イメージと違ってビックリ!皆さんはどう感じました?

▼軍師官兵衛:第43回 如水誕生 第1幕