軍師官兵衛:第42回 太閤の野望 第2幕 | ♪ DEAR MY LIFE ♪

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◆◆◆黄街道・黒田の陣◆◆◆
5月半ば、朝鮮に渡った官兵衛は、疲労困憊の将兵達の惨状にふれる。
漢城から平壌まで兵を進めたものの、戦いは長期戦に突入し、
各地で敵の巻き返しにあい、戦況は悪化しつつある。
また、正確な地図が無い事も、それに拍車をかけていた。

>今は、この地の百姓に金をやって道案内をさせておりますが、
>いつまで従う事か・・・。(又兵衛)

>兵糧もしだいに乏しくなっております。(九郎右衛門)

>このひと月、敵の水軍に阻まれ、何も届いておりませぬ。(長政)
>疫病も流行っております。
>このままでは我ら黒田の兵は、この地で野垂れ死にでございます。(又兵衛)


>・・・・・。(長政)
>思った以上に酷いな。。。(官兵衛)



◆◆◆日本軍苦戦◆◆◆
軍議の席上、全軍を漢城に集結させて守りを固めるべきと説く官兵衛
小早川隆景はこの案に賛成するが、先鋒を務める小西行長は、
それは手ぬるい、このまま一気に明に攻め込むべきと反対する。

加藤清正の姿が見えない事を問う三成
彼は朝鮮国王子を追って北へ向かったと答える宇喜多秀家
ここでもまた、行長が「清正の抜け駆け」と声を荒らげるが、
これに福島正則が「無礼であろう!」と答え、険悪な雰囲気に。

・小西行長は、前回の、朝鮮との交渉で、
 嘘をついていたのが影響してるんでしょうね。
 ここで武功をあげて挽回しておかないと、
 後々、嘘がバレた時に・・・という焦りかな。

兵糧が届かない事を三成に問う長政。水軍を立て直している最中、
今しばらくお待ち頂きたいと答える三成。
この三成の答えに、怒りを爆発させる福島正則

援軍として兵を率いてきたわけでもない三成に、
「何しに来た?」と吠える諸将。
三成は「戦場のあるがままを殿下に報告する為」と答えるが、
その言葉を信じられない長政

>殿下に何をお報せするおつもりやら。讒言するのがお役目か?(長政)
>いま一度申してみよ。(三成)

立ち上がる長政を制止する官兵衛。頭を冷やせと説く小早川隆景
軍議終了後、官兵衛の傍らに歩み寄る善助



>勢いにまかせて、ここまで兵を進めてまいりましたが、
>かように皆の心がばらばらとは・・・。(善助)

>この戦には、大義が無いからじゃ。
>このままではまずい。わしは一旦、名護屋に帰る。
>下手をすると、日本国が滅びるぞ。。。(官兵衛)


◆◆◆官兵衛の帰国◆◆◆
朝鮮の状況を憂慮した官兵衛は、急遽、帰国するが、
秀吉は母親の大政所が亡くなった為、大坂に戻ったという。
ならば大坂へ向かおうとする官兵衛を引き止める家康



身内の不幸は理解できるが、大陸では十数万の兵が難渋している。
官兵衛は「今すぐ手を打つ必要」を説くが、
「今は無駄、殿下が夢から覚めるのを待つしかない」と答える家康

1593年(文禄2年)正月。朝鮮での戦況は更に悪化。
長政率いる黒田隊は平壌から敗走してきた小西隊と合流に成功。
大将の行長も傷を負い、やはり漢城で守りを固めるべきだったと悔やむ。



小西隊と黒田隊は、共に漢城まで戻って敵を迎撃すると、
総大将の宇喜多秀家に報せる。

◆◆◆淀君、再び◆◆◆
一方、名護屋城に戻った秀吉は、能の師匠に手ほどきを受けている。
ひと踊りした後、淀も舞を習ったらどうかと勧める秀吉。
「それは無理だ」と答える。それは、彼女が再びの懐妊した為だった。
喜び狂気する秀吉。鶴松の死から、一年後のことだった。



やっとの事で、秀吉に諫言する機会を得た官兵衛
秀吉は淀が懐妊したことで上機嫌。
鶴松は『棄』と名付けたが、今回は縁起を担いで『拾』と、
前回とは逆の意味の名前を付けるという話しが続く・・・。

>して、用向きは何じゃい?(秀吉)
>敵が朝鮮の都、漢城に迫り苦戦を強いられておりまする。
>お味方の奮戦で一旦は押し返しましたが、その勢いは侮れませぬ。
>かくなる上は、和睦をはかる他ございませぬ。(官兵衛)


>和睦じゃと?(秀吉)
>兵糧も尽きかけております。海は朝鮮の水軍に抑えられ、
>陸路も義兵を名乗る一揆が起こり手を焼いております。(長吉)


>兵の士気も下がり、皆疲れ果て、、多くの者が死にました。
>酷い有様でございます。何とぞ・・・。(官兵衛)

>相分かった!官兵衛、お主に任せる!(秀吉)

二人の話を怪訝そうな表情で聞いていた秀吉だったが、
淀君の懐妊が影響したのか、和睦の件は官兵衛に一任される。

・このドラマも残すところあと数回。展開もスピーディ。
 以前から、「朝鮮出兵をどう描くのか?」が気になってましたが、
 他国との戦争(ドンパチ)を中心に映像化するのではなく、
 日本国統一によって功を稼ぐ場所がなくなった若武者達の焦り、
 その焦りからくる「不和」という、
 心理面に重点を置いている点は好感が持てました。

▼軍師官兵衛:第42回 太閤の野望 第3幕