軍師官兵衛:第31回 天下人への道 ~清洲会議~ | ♪ DEAR MY LIFE ♪

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清洲会議
光秀を討ち、信長の後継者の地位に躍り出た秀吉
1582年(天正十年)六月二十七日、清洲城にて、
柴田勝家の発案により、重臣達による会議が開かれる。



主殿の正面には信長の甲冑が飾られ、
会議の行く末を見守っているかの様だった。

※織田信雄
信長の次男・信雄が当主として相応しくない様子を、
ワンカットで表現していましたが、これが、結構、笑えました。



評定が長びいている事を案じる石田三成
仮病(=腹痛)を使って中座してきた秀吉は、
信長の嫡孫である三法師を擁立して会議を終える。

※三谷幸喜の『清洲会議』
2012年に出版されたこの小説。昨年、映画化もされましたが、
残念ながら映画の方は機会を逃してしまい、観てないのですが、
小説の方は、かなり楽しく読むことができました。

まず登場人物の独白形式、口語調で描かれている点が斬新ですね。
また、秀吉は当初、跡目に信雄を押していたんですが、
信雄と信孝に「イノシシ狩り」をやらせる事になり、
ここで信雄が大失態を演じ、秀吉は仕方なく三法師に軌道修正するとか。

黒田官兵衛もシッカリ登場して、秀吉のサポートにまわり、
あれやこれやと大活躍してます。

秀吉のことが大嫌いな、お市が、色仕掛けでもって、
柴田勝家をたらし込むシーンも印象的ですし、
勝家の持ってきたトンチンカンな土産物に、
そのセンスの悪さをブツブツ文句言いながらも、
貰える物は貰っておこう~みたいなチャッカリさんだったり。

親友・勝家を裏切らざるをえなくなる、丹羽長秀の苦悩、
また、第三勢力として登場する池田恒興は、
「俺の一言で、どっちが勝つか決まっちゃうんじゃね?」と、
自分がキーマンである事を自覚しながら、秀吉と勝家の間を、
もったいぶって両天秤にかけてみたり。

清洲の五日間、織田家重臣達の心理戦がコミカルに描かれており、
歴史初心者の方々にも親しみやすい作品になっていると思います。

■オープニング演出:尾崎裕和

演出の尾崎さんは、今回、初登場ですね。
過去のNHK作品では、「篤姫」「天地人」「ゲゲゲの女房」と、
これらの作品に関わっているみたいですが、
メインとして名前が登場するのは初めて(?)みたいです。



清洲城・主殿
会議が終わり、誰も居なくなった主殿にて。
信長の甲冑の前で、今までの恩義を口にする秀吉

清洲会議は思惑通り進んだものの、
元同輩の勝家と戦うことを躊躇する秀吉。
しかし、もはや内なる敵となった勝家、
倒さねば、こちらが倒されるのみ~と説く官兵衛。
再び鎧と向かい合った秀吉は信長の夢を引き継ぐ事を誓う。



岐阜城
家督を継げない不満を口にする信孝
勝家と一益は、三法師の後見人という立場を利用し、
秀吉に三法師を渡さぬ知恵を授ける。
そこにもう一つ、ある策を願い出る勝家



姫路城
長浜城を勝家に譲った秀吉は、姫路に移住する。
久々に再会すると、おね
そこに、勝家と信長の妹・市との祝言の知らせが入る。

岐阜城
使者として岐阜にやってきた官兵衛は、
安土城の修繕が終わりしだい、
三法師を秀吉に預ける約束を守るよう、信孝に求めるが、
逆に「織田家を乗っ取るつもりか?」と返される。

信長の葬儀の喪主として、再度、三法師を渡すように頼むが、
信孝は決して譲らず、部屋を立ち去ってしまうが、
その後ろ姿を見ながら、不気味な笑みを浮かべる官兵衛。

※官兵衛の表情
この信孝を見送るシーンの官兵衛の笑顔。いやいや、
ニッコリ笑顔というより、かなり不気味な表情でしたよね。w
信孝の反応(答え)など、すでに予測の範疇で、
それなら次の一手は・・と、考えてある様な雰囲気。
それにしても、この岡田官兵衛の笑い顔は、
ダークヒーロー誕生の予感がして面白かったです。



京・大徳寺
1582年(天正十年)十月十五日、秀吉は養子である
信長の四男、秀勝を喪主とし葬儀を強行した。

越前・北の庄城
盛大な葬儀に「信長の跡継ぎは秀吉だ」という声があがる中、
してやられたと悔しがる柴田勝家
次なる手として、足利義昭と毛利を抱き込む策に出る勝家。
その勝家に、秀吉を侮るなかれと説く、お市

※ウッチーの、お市
まあ、本業が女優さんじゃないですからね。
ど~したって違和感を覚えるのは、仕方ないっちゃ仕方ない。
それにしても、緊張してるんだか、なんだか。
終始、能面みたいな無表情な上に台詞も棒読み。

これが、歴史から取り残された女の悲哀(?)というか、
ある種の妖艶さ、不気味さが漂ってましたが、
う~ん、ちょっとキャスティングに無理がある様な・・。ヾ(^-^;)

▼軍師官兵衛:第31回 天下人への道 ~道糞登場!~