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The Bends/Radiohead

レディオヘッド
ザ・ベンズ

僕の友人に写真を趣味とする人がいて、その撮りためた写真を見せてもらうことがあるのだけれど、その写真はとても綺麗に撮れていて、それで、僕が凄いなと思うのは、その写真に写っているものが、本来は別にこれといって何でもない風景だということである。


例えば、満開の桜を映した写真を見せられて

「どうです?どうです?綺麗でしょう?良く撮れているでしょう??」

って、やられても全然、スゲエとは思わない。

そんなもん、綺麗に撮れて当たり前だからである。

多分、写真についてド素人であるところの僕が撮っても綺麗に撮れるだろう。


彼の写真の場合はそういうんじゃなくって、普段、日常にありすぎて僕達が見向きもしないような何でもない風景や事象を綺麗に写真として切り取っていることが凄いなと思った。

彼は、僕らがホントはいつも見ているはずなのに見えない美しさを、写真という形にして僕らにも見える形にしているのである。

凄いと思う。



レディオヘッドが1stアルバム、とりわけ「クリープ」の大ヒットによる重いプレッシャーを振り切って創った2ndアルバム『ザ・ベンズ』は、そんな風に日常の何でもない風景を上手く切り取った作品です。


こういう、時として破壊的なディストーション・サウンドが鳴る作品を、日常の風景なんて言ったら語弊があるかもしれないので、もっと正確に言うならば、日常の生活の中に潜む憂鬱や怒りを音楽として鳴らしているということです。


日常の中で感じる何だかよくわからない不安感や憂鬱さや怒りなんかの感情を、目に見える形にしているといった感じでしょうか。(まぁ、音楽だから実際には目には見えないのだけれど。)


1stアルバムから明らかに進化したサウンド、メロディー、詞世界によって、それらの感情は具現化されているわけですが、別に、だからといって、その感情が悪いとか良いとか、その先どうすれば良いのかなんてことは描かれていません。


レディオヘッドは憂鬱や怒りといった感情を、そのまま、ただ提示するのみなのです。

だから、大げさなメロディーやバンドサウンドが押し付けがましくなく、憂鬱は憂鬱のまま、怒りは怒りのまま、表現されています。


そういう風にネガティブな感情が、そのまま鳴らされることによって、「別にそれでもいいんだよ」とでもいうかのような逆説的な優しさすら響いてきます。

だから、レディオヘッドではこのアルバムが一番好きっていう人や、このアルバムによって救われたという人の気持ちもわかる気がします。

(このアルバムが多分、色んな意味で、レディオヘッドの作品の中で最も聴きやすいアルバムだし。)


まぁ、だけど実際には、そういった優しさは、ある意味、諦めているような感覚に近いと思います。

唯一、メッセージ的な本編ラストの『ストリート・スピリット』「君の魂を愛に浸すんだ」というフレーズも、あんなに冷たい音の中でしか歌われることは無いのですから。



01.Planet Telex

02.The Bends

03.High and Dry
04.Fake Plastic Trees 音譜
05.Bones
06.(nice dream)
07.just
08.My Iron Lung
09.Bullet Proof..I Wish I was
10.Black Star 音譜
11.Sulk

12.Street Spirit
13.How can you be sure

14.Killar cars


02.The Bends
壊れた感のあるリズムとグランジ的なギターが響くタイトル曲。

僕は最初聴いたとき、ビートルズの「アイ・アム・ザ・ウォルラス」を連想しましたが。

潜水病をモチーフとした歌詞は1sタアルバムの成功のプレッシャーからの重圧に押しつぶされそうなメンバー自身のことのようでもあるし、現代社会に生きる全ての人のことのようでもある。

文句なしにカッコイイ曲です。


04.Fake Plastic Trees

アコースティックに美しいメロディーが優しく歌われる初期の超名曲。

世間や、見得を気にして、ついに周りにあるものはまがいものだらけ。

残ったものなんか何もなくて、ただ、疲れるばかり。

空っぽの人生の哀しい虚しさを歌いあげててるように感じます。

とても哀しい曲であると同時にとても優しい曲。

サマソニ03東京公演のアンコールラストは「クリープ」でしたが、大阪公演はこの曲だったそうです。


10.Black Star

日々の憂鬱を切り取っている曲ですが、もう、とてつもなく美しいです。

この憂鬱をどうすればいいのかもわからないという風に、酷く混乱しているのですが、音楽として、とても綺麗に鳴らされています。

イントロのアルペジオから、それに続く歌メロ、そしてディストーションギターの鳴るコーラス部分。全てが素晴らしい。

良い曲って、鳴った瞬間に見える景色が一瞬にしてその曲に引き込まれていくんだけど、この曲はまさにそれです。


12.Street Spirit

絡み合うギター・アルペジオとストリングス、そしてトムの歌声がどこまでも冷たい質感を持った本編ラストの曲です。

最後の「君の魂を愛に浸すんだ」というリフレインが唯一の救いか。

世界はこんなにも冷たくて無慈悲で不条理だけど、それでも・・・・・


14.Killar cars

日本盤ボーナストラック。

うーむ、はっきり言って「ストリート・スピリット」で終わるところに、このアルバムにとって重要な意味があるんだから、こういう風に安易にボーナス・トラックを入れるのはいかがなものか。

日本盤を売るためかもしれんけど、曲順に明確な意図があるアルバムでそういうことしたらいかんよ。

でも、「キラー・カーズ」が良い曲だから、まぁ良しとしようか。



ベンズ期の色々。

Radiohead
High & Dry
Radiohead
Fake Plastic Trees
Radiohead
My Iron Lung
Radiohead
Just [#1]

もうすぐ発売ですね。

Thom Yorke
The Eraser


Team Rock/くるり

くるり,
TEAM ROCK

くるりとリップスライムがコラボでCDを出したらしい。


現時点では、音源はまだ未聴なのだけれども、リップスライムといえば、よく知らないがジャパニーズヒップホップを代表する存在であり、そのバカっぽい軽いノリがビースティボーイズなんかに通じるもんを感じさせるので、まぁ僕なんかは好感を持っているのだけれども、そのリップスライムと、恐らく現在のジャパニーズロックを背負って立つ存在であろうバンドであるくるりがコラボするとは、くるりも思い切ったことを思い切ってするもんだなぁと思ったりした。




なんて思っていたんだけど、よく考えてみれば、くるりはこれ以前にも大分思い切ったことをしていて、まぁ、それがこの「チーム・ロック」というアルバムだった。


割とフォーキーな保守的なロックを鳴らすバンドであるというイメージがあったのだけれども、このアルバムでは、エレクトロニカ的アプローチやら、ダンスミュージック的アプローチやら、ヒップホップ的アプローチやらシューゲイザー的アプローチなんかを大胆に取り入れていて、大分思い切った内容になっています。


これは、けっこう凄いことですよ。

こんな実験的アプローチを、あんまりセンスの無いロックバンドがやったりしたら、マジで大コケして、2度とシーンに戻ってこれないなんてこともありますからね。

あと古いファンを失うかもしれないって意味でもリスキーですし。

(あと、くるりのルックスがどうもエレクトロニカと結びつかなかったし。)


だけど、やっぱくるりはそこらの凡百のバンドとは違った。

エレクトロニカもダンスミュージックも完全に自分達のものにして消化しているって感じで、でも、あくまで基本的なロックがベースになっていて新旧のファンが聴けるポップな仕上がりになってますもん。


岸田繁のノスタルジックな田舎臭い(失礼!怒らんといて!!)歌声とピコピコした電子音がこんなにも上手く融合するなんて、いや、こんなにも上手く融合させるなんて、やっぱりくるりはスゲエと思わせる1枚ですね。


まったくヴァリエーション豊かなアルバムですよ。

ピコピコアプローチばっかり触れてきましたけど、静かで優しくメロディーをなぞるような曲もあるし、直球ブルース・パンクロックみたいな曲もあるし。

かと思えば、もろにダフト・パンク!!って感じのインストのダンスミュージックも入ってるし。

で、誰にも文句を言わせない完璧にポップな仕上がりのシングル曲郡もあるしね。


1枚のアルバムのなかでこんなに色々やるバンドもそんなにいないんじゃないかなぁ。

いたとしても、ここまでのクオリティにはならんですよね。

うーん、だから、僕はこのアルバムがくるりの意欲作にして最高傑作だと思っています。



ってことで、どんなジャンルの音楽も上手に自分のロックと結びつけて素晴らしい音楽を作ってきた彼らだから、きっとリップスライムとのコラボも面白いもんになってるんでしょう。

聴こ。



01.TEAM ROCK
02.ワンダ-フォーゲル
03.LV30
04.愛なき世界
05.C'mon C'mon
06.カレーの歌
07.永遠
08.トレイン・ロック・フェスティバル
09.ばらの花 音譜

10.迷路ゲーム
11.リバー


01.TEAM ROCK

「スチャパダラパーみてぇだな。」

という私の友人の感想が印象的なくるりの実験作です。

要するにそういう曲です。

リップスライムとのコラボも納得。


02.ワンダ-フォーゲル

ロックバンドくるりが鳴らす最強ポップソング!!

この曲が嫌いっていうなら、ああ、そうですか。もう勝手にしてください。

ピコピコ後ろで鳴っている音も、歌詞も、バンドサウンドも全てが素晴らしい!

この歌を聴いてると、つまらん日常も爽やかなものになってくる。

うーむ、良いね。


03.LV30

あんまり、ギターが轟音じゃないマイ・ブラッディ・バレンタインって感じ??

シューゲイザーっぽいよね。

歌詞はRPG。


04.愛なき世界

これはシンプルなギターロックですね。

スピーディな感じが心地良いです。

まぁ、普通の3ピースバンドはこういう曲ばっかりな筈なんでけどね。


05.C'mon C'mon

わぁお。

ほぼビートオンリーのダンスミュージックじゃないか。しかもインスト。

くるりがこんなんやるなんて。しかもカッコイイじゃないか!!

ダフト・パンクかと思ったぜ!!


06.カレーの歌

一転して、ピアノ弾き語りのとても切ない曲に。

昔、子供の頃に見た田舎の風景を思い出すようなノスタルジックなメロディが良い。

って、これ、誰も言わないけどカントリーロードそっくりだよ!!

昔、ゴーイングステディもカントリーロードそっくりの曲やってたけど、カントリロードって著作権ないの!?

大丈夫!?


07.永遠

エレクトロニカ的アプローチが目立つ曲。

僕はこういうの大好き。

すごい、カッコイイと思う。

スーパーカーの後期みたいな光の射し込む浮遊感も感じるね。


08.トレイン・ロック・フェスティバル

わぁお。

いきなりブルースハープとロケンローギターが鳴り響く直球パンク!!

電車オタク魂が炸裂した曲だね。


09.ばらの花

これも文句なしの名曲!!

シンプルなギターサウンド、シンプルで哀愁のあるメロディとピコピコ電子音が気持ちよく響いてきます。

これもスーパーカーみたいだなぁと思ってたら、スーパーカーのミキちゃんがコーラスで参加してました。

彼女の透明感のある声が、また一花添えていますよ。

あーホント透き通っているなーこの曲。

体にすーーっと染み渡っていくような・・・・・・・。


10.迷路ゲーム

あー、とても切ない曲だなぁ。

日常の中で、ふとこんな気持ちになることあるよなぁっていうような感じ。

だから、自然に曲の中に入っていける。

こんなん聴いているとメランコリックになりすぎて歩けん。


11.リバー

跳ねるピアノが幸せな気分にさせてくれるハッピーな曲。

この曲がラストで良かったぁ。

うおっ、気づいたら久々に全曲レヴューになっていた!!

そんだけヴァリエーション豊かなアルバムってことですね。

ホントおすすめです。



くるりとリップスライム。
くるりとリップスライム,
juice (仮)
リップスライムとくるり,
ラヴぃ

最新作。

くるり
NIKKI(通常盤)

ベストだってさぁ。欲しいなぁ。

くるり
ベストオブくるり/ TOWER OF MUSIC LOVER

Waterloo to Anywhere/Dirty Pretty Things

Dirty Pretty Things
Waterloo to Anywhere

「ロックンロール」と一口に言っても、そこに抱くイメージというのは人それぞれだと思う。


まぁ、レディオヘッドはロックかもしれないけど、ロックンロールって感じじゃないよね。


僕が思うロックンロールのイメージっていうのは、とにかく熱くてがむしゃらで、なんていうか悲惨なことや辛いことなんかも笑い飛ばしてエネルギーにして発散させていく感じかなぁ。

漠然としてるけど。


で、そういう意味でいうと、リバティーンズのもう一人のフロントマン、カール・バラーの新バンド「ダーティ・プリティ・シングス」は、まさにロックンロール!!って感じかな。


ピートのベイビー・シャンブルズの場合はネガティブな面をそのままネガティブに鳴らしているという点で、砕け散ったガラスのような美しさを放っているわけだけど、カールの場合はネガティブな感情を乗り越えて、なんとかポジティブに、無理にでも笑って、ロックンロールを鳴らしています。


はっきり言ってね、自分自身でリバティーンズをぶち壊していったピートよりも、なんとかリバティーンズを守ろうとし、ピート抜きの3人でもライブを行い(1人で2人分のヴォーカルをやるわけだから大変だったろうなぁ。)、それでも結局、守りきることのできなかったカールの方がよっぽど辛い思いをしてるんじゃないかなぁと思うんだけど、そんな辛い思いをピートみたいにあけすけに吐き出すんじゃなくって、こうやってポジティブな音として鳴らしているっていうのは、やっぱり人間性の差なのかなぁ。


デビューアルバム「ウォータールー・トゥ・エニウェア」のサウンドは、もろリバティーンズ!!って感じ。

まぁ、元リバティーンズのゲイリー・パウエルと、当時のサポートメンバーのアンソニー・ロッソマンドが、正式メンバーなわけだから、そりゃそうだろって感じなんだけど、リバティーンズ時代からのファンとしては嬉しいですよ。


カールのギターはよりアグレッシブに攻撃的になってるし、バンドとして良くまとまっているカッコイイ音になってるし、ここから歩き出していこうっていう姿勢が感じ取れるアルバムになってます!!!


しかし・・・・


うーん、しかし・・・


しかし、そうなんですよ。

何か足りない気がしてならないんですよね。


そりゃ、ベイビーシャンブルズに比べれば、よっぽどしっかりした音が鳴っているはずなんですよ。

ポジティブな姿勢も感じられるしね。

だけど、ロックっていうのは不思議なもんで、それだけじゃダメだったりするんですよね。

もっとこう奇跡的に輝くような「危うさ」みたいなものが欲しいっていうか。


まぁ、それは、どうしてもこのバンドにリバティーンズの幻影を見てしまうからであって、そもそも、あのバンドはとても危ういバランスで成り立っていたバンドだから、それを抜きにすれば、純粋に素晴らしくカッコイイ、アルバムなんですけどね・・・


「ウォータールーからどこへでも」

カールはリバティーンズの幻影を振り払って、歩き出そうとしているんだから、もう、リバティーンズとの比較なんかはするべきじゃないのかもしれないですね。



01.Deadwood

02.Doctors And Dealers

03.Bang Bang You're Dead 音譜

04.Blood Thirsty Bastards

05.The Gentry Cove

06.Gin&Milk
07.The Enemy
08.If You Love A Women

09.You Fucking Love It

10.Wondering

11.Last Of The Small Town Playboys

12.B.U.R.M.A


01.Deadwood

聴いた瞬間、

「うおっ!リバティーンズの1stじゃん!!」

って思ってしまうようなアグレッシブなサウンドが鳴っている1曲め。

やっぱカールのギターはカッコイイよ。

現代のロックンロールギタリストとしては、もう不動の地位じゃないですかね。


02.Doctors And Dealers

この曲ももろにリバティーンズの音を引継いでるんだけど、だから、リバティーンズのサウンドを作ってたのはカールだったんだね。

バンドとしても、良くまとまっているし、単純にカッコイイですよ。

コーラスの裏で鳴っているリードギターがカッコイイ!!!

なのに・・・

ここにピートを求めてしまうのはリスナーのわがままですかね??


03.Bang Bang You're Dead

カール始動後のファーストシングル。

哀愁のあるイントロやメロディがトラディショナルな感じもしてカールらしい曲。

歌詞は、やはり、あの男への感情を彷彿とさせます。

惜しむらくはタイトルがダサいということだけか。


06.Gin&Milk

アルバム中、最も攻撃的なパンク・ナンバー!!

ささくれ立ったギターに絡む、カールの渋い歌声が上手く機能しています。

日本盤にはボーナストラックとして、この曲のアコースティックバージョンが収録されています。


10.Wondering

マイナー調のだれた感じとか、うすっぺらい明るさが良い感じ。

リバティーンズの「Boys In The Band」を皮肉った歌詞も印象的。

この曲も日本盤にボーナストラックとして別バージョンが収録されています。


ファーストシングル。

Bang Bang You're Dead
Dirty Pretty Things

カールが影響を受けた楽曲集。

Under the Influence
Carl Barat

Down In Albion/Babyshambles

ベイビー・シャンブルズ
ダウン・イン・アルビオン

映画でも小説でも、まぁ現実社会でもそうなんだけど、僕は何故か、ダメな人間に惹かれてしまうことが多い。


逆境に負けないで成功を収める熱血漢や、知的でインテリジェントなイケメン、IT企業の若社長なんていう、いわゆる社会でいうところの勝ち組であるような人間にはあまり惹かれない。


逆に、社会的には全然ダメな奴、特に文学、美術、音楽などのどうでもいいようなことに心を捉われて、社会と折り合いをつけることができないような人間に心を惹かれてしまうのです。

社会は、このような人達を負け組と呼ぶのであろうか。


で、この間、友人に

「俺はバリバリのイケメンとか、めちゃくちゃ良い奴より、もう全然、駄目な奴の方が好きだね。何でかわからんけど昔からそうなんだ。」

という主旨の発言をしたところ、

「それは、自分より劣っている人間を見て優越感を得たいからなんじゃないのか。」

というようなことを言われてしまい、ガーーーン、そうだったのかぁ、なんて僕は嫌な奴なんだ、ショックだわぁ。

なんて、思ったのだけれども、後になって考えてみると、それには少し違和感を感じるというか、別に優越感は感じないなぁって感じで、そうじゃなくって、僕が彼らに感じるのは一種のシンパシーなんじゃないかなと思ったわけです。


僕自身、音楽やら文学やらに捉われて生きてきて社会に違和感を感じることが多いってこともあるけども、大体、勝ち組の奴らっていうのはえげつない人達が多いでしょ。

この高度資本主義社会のなかで勝っていくっていうのは、相当な人々の心を踏み潰していかなければいけないわけじゃないですか。

そんな奴らに憧れる方がどうかしてるぜ。

って言うのは典型的な負け犬の遠吠えでしょうか。



元リバティーンズのフロントマンであり、現ベイビーシャンブルズのピート・ドハーティはドラッグや暴力事件など起こしまくっていて、はっきり言って社会的に見たら、本当にダメ人間って感じだ
本当なら勝っていけた筈のリバティーンズを自らの手でぶち壊し、そして今度は自分自身をもドラッグで破壊しようとしている。
彼自身も、こんな筈じゃなかったのにと思いながら、何もかもが上手くいかない状況にはまってしまい抜け出せなくなってしまっているのではないだろうか。


そんななか創り出されたベイビーシャンブルズの1stアルバム「ダウン・イン・アルビオン」は奇跡的な美しさを放っている。

それは、まるで、砕け散ったガラスのように危うくて退廃的な美しさだ。

目を離した次の瞬間にはもう消え入ってしまいそうなほどの危うさがそこに在る。


リバティーンズの時にも、そのような危うさは確かに存在していたけども、このアルバムでは、それがさらに顕著だ。

僕は、そういう危うい美しさに強く惹かれてしまうし、だから、ある意味ではリバティーンズ以上の芸術性がここには在るかもしれないと思う。

こんな代物を芸術と呼ぶかどうかについては、異論のある方が多いかもしれないけど、僕は素晴らしい芸術だと思う。


ピートの行動や言動、そして歌は、社会とは相容れないものであり、人々からは歪んだものとして見られるかもしれない。

けれど、資本主義的論理が絶対的な正義とされ、弱き人々を踏み潰していける者が勝ち組となるような、こんな社会の方が、もしかしたら歪んでいるんじゃないかと思う時がある。

もし、本当にそうならば、世界の方が歪んでいるから、真っ直ぐに生きているピートが歪んで見えてしまうのではないだろうか

いつだって本当に正しいのは社会に相容れることができない負けている人間の方なんじゃないだろうか。


ピートを美化し過ぎていることは自分でもわかっているけれど、それでも、どうしても僕は、こういう脆くて弱くて情けなくて、でも限りなく美しい歌に、強く心を惹かれてしまうのです。



01.La belle et la bete

02.Fuck forever 音譜

03.A'rebours

04.The 32nd of December
05.Pipedown
06.Sticks and stones

07.Killamangiro 音譜

08.8 dead boys
09.In love with a feeling

10.Pentonville

11.What Katy did next

12.Albion 音譜
13.Back from the dead

14.Loyalty song

15.Up the morning

16.Merry go round




02.Fuck forever

狂った世界に向けての痛烈な叫び。

もがき苦しむピートの魂がここにこめられています。

ハッキリ言って演奏的にはボロボロなのに、何でこんなに心をかき乱されるのだろう??

「永遠に全て消え失せてくれ!!」と叫ぶことしかできない男の感情が胸に痛い位に伝わってくるのは、ピートが破天荒なロックスターであるからじゃないと思います。

嘘のない真実の心で歌っているからです。

その歌が道徳的に正しいかどうかということは関係なくて、ただ、真実の声で叫ばれた歌はこんなにも心に響くのです。


04.The 32nd of December

あるはずのない12月32日。

曲調はすごくポップな展開ですが、歌詞は明らかにリバティーンズの終幕に向けて歌われた悲しいものです。

皮肉にも明るいメロディが余計に悲しく聴こえてきます。


05.Pipedown

クラックなんかやめたいんだ!!

クソみたいな生活から抜け出したいんだ!!

ピートの叫びが響きます。

曲調はリバティーンズ時代のピートの曲から引き継がれてきたマイナーコードによる哀愁のあるパンクナンバーです。

うーん、やっぱこういうの無条件で好きですね。


06.Sticks and stones

寂しく口笛を吹きながら暗い路地裏を歩いているような曲です。

マイナー調で展開されるスカナンバー。

「Don't Look Back Into The Mother Fuckin' Sun 」というフレーズが皮肉的。

混乱して発狂してしまいそうなほどのピートの心を表すかのように後半、破壊的な展開になっていきます。


07.Killamangiro

メジャーコードで高らかにドロップアウトした日々への讃歌を叫ぶ!!

周りにあるものは壊れたガラクタばっかりだけど、でも、この歌は限りなく輝いています。

ポップでキャッチーな代表曲。

リバティーンズに最も近い曲かもしれません。

うーん、でも、明るい曲でも、何でかベイビーシャンブルズは哀しく聴こえるんですよねぇ・・・


12.Albion

リバティーンズ時代から歌われてきた、超名曲!!

浄も不浄も超えた地点で弱き人々へ向けてピートが優しく歌いあげます。

「俺と一緒に行こう。どこへでも。」

心の弱い人間が歌うからこそ、この曲はこんなにも優しく響いてくるのだと思います。





シングルとか。アルバム未収録曲多し。

ベイビー・シャンブルズ, ベイビーシャンブルズ
アルビオン-JAPAN ONLYミニ・アルバム
ベイビーシャンブルズ
キラマンジャイロ
Babyshambles
Albion
ベイビーシャンブルズ
FUCK FOREVER-JAPAN ONLY ミニ・アルバム

ピート・ドハーティ本!!

Seamus Craic
Pete Doherty. The Libertines und The Babyshambles

いとしのレイラ/Derek and the Dominos

デレク・アンド・ドミノス
いとしのレイラ

友達に恋人を奪われたとしたらどうしますか??

それも親友と呼べるほど信頼している存在に。


僕なら腹わた煮えくり返って、絶対に許せないと思う。

絶対に一発ぶっ飛ばさなきゃ気がすまないと思う。(一発ですむのか?)

きっと、皆さんも同じような思いを抱くんじゃないでしょうか。


かのビートルズのギタリスト、ジョージ・ハリスンは親友に妻を奪われた。

まったく酷い話だと思う。許せん!

ハリスンさんの心中をお察しする。

悔しいだろう。憎いだろう。ハリスンさん・・・・(泣)


しかし、なんと、なんと!

彼は、そんな屈辱的なことをされた後でも、その親友とステージを共にするなど、友人としての付き合いを続けていったのである。

な、な、な、なんて、ジョージ・ハリスンっていう人は良い奴なんだ!!信じられない!!!


って、ジョージが素晴らしい人間だということはわかったが、今回はジョージの話ではなくって、その恋人を奪っていった憎き男・・・・

そう、エリック・クラプトンのバンド、「デレク・アンド・ドミノス」のお話です。



デレク・アンド・ドミノスは、エリック・クラプトンがクリーム解散後、ブラインド・フェイスを経て結成したバンドです。

メンバーには、スライド・ギターの名手デュアン・オールマンが参加していて、クラプトンとオールマンという二人の天才ギタリストが奏でる優雅なギターの音色が素晴らしく、このアルバム全編を通して彩っています。

それは、現在でも全く色褪せない。


クラプトンといえば現在ではソロとして、落ち着いたブルース調のギターを弾いているイメージの方が強いのだけれども、クリーム時代にはバリバリのロック・ギターを弾きまくっているので、このアルバムで聴けるギターは、それよりも落ち着いた印象を世間に与えたようです。

まぁ、確かにオールマンの奏でるスライド・ギターで作られた空間の上で、鳴り響くクラプトンのエモーショナルなギターは優雅そのもの。

まさにギターが歌っている。泣いている。


そして、何よりもタイトル曲「いとしのレイラ」の存在が大きいです。

この曲はクラプトンの親友であるジョージ・ハリスンの妻に捧げられた曲であり、アルバムの中でも、ずば抜けて名曲です。

きっと、クラプトンは親友の妻に対する許されない恋を、このようにして歌にして吐き出すしかなかったんだと思います。

彼も、すごく苦しんだのだろうと思います。

「親友を裏切るわけにはいかない。だけど・・・・」

そうした苦しさが、この曲の中で歌われ、そして激しく泣いています。

けれども、そんなにも苦しい思いが奏でられたこの曲は、こんなにもエモーショナルで、そして美しい。


クラプトンの辛く苦しい愛の形は、時代を超える素晴らしい名曲を作り出し、このアルバムは時代を超える名盤となったのでした。


(ちなみに・・・ジョージ・ハリスンの妻だった人の名前はレイラではありません。)



01.I Looked Away

02.Bell Bottom Blues
03.Keep On Growing
04.誰も知らない

05.I Am Yours
06.Anyday
07.ハイウェイへの関門
08.Tell The Truth

09.恋は悲しきもの

10.愛の経験
11.Little Wing
12.It's Too Late

13.いとしのレイラ

14.庭の木


01.I Looked Away
明るくって穏やかな優しさに包まれているような気分になれる曲です。

なーんもすることのない、よく晴れた日曜日の午後に感じるような感覚です。

メロディックで情緒的なギターがなびいていく感じが良いです。

滑らかに伸びていくギターは本当に聴いていて気持ちがいい!!


02.Bell Bottom Blues

この曲も、割に落ち着いた曲です。

だけど、全体が落ち着いたトーンであるからこそギターの歌う調べを感じることができて良いですね。

うーん、だから、やっぱりこのアルバムはバリバリのロックが聴きたい人には合わないと思いますよ。

拍子抜けするっていうかね。

それよりも、なんていうか日常に寄り添ってくれるようなアルバムなんですね。

日々の中にあるブルースっていうか、普通の生活の中の感情を彩ってくれる感じなんですよね。


11.Little Wing

ジミ・ヘンドリックスのカバー曲です。

っていうことでロック色、ブルース色の強い曲ってことになるんですかね。

クラプトンはジミヘンとも親しい仲であったそうな。

ジョージ・ハリスンといい、デュアン・オールマンといい、ジミヘンといい、天才的ギタリストの周りには天才的ギタリストが集まるんでしょうか。


13.いとしのレイラ

もう、とにかく至極の名曲であります!!

昔、車のCMで使われてましたし、今もクラプトンの重要なレパートリーとなっているので聴いたことのある人は多いでしょう。

エモーショナルで情熱的に歌い、ギターがうねる前半はとにかくカッコイイ!!

絡みあうギターが叫びまくってます。泣きまくってます!

さらにこの曲の素晴らしいのは、一転して曲調が変わる後半部分にあります。

優しく穏やかなピアノとギターが切ない後半部分は歌が入っていないものの、聴くものに感情を訴えかける力を持っています。

この曲を聴くとクラプトンがいかに純粋な気持ちで恋をしていたのかがわかります。

最高。


14.庭の木

ラストを締めくくるのは、やはり穏やかな楽曲。

アコースティック・ギターと渋い歌声が聞かせます。

落ち着いて、庭の風景を眺めているような気分になります。



最近ニュースでやってたけど、あの人もクラプトンのファンらしいですね。


エリック・クラプトン
アンプラクド~アコースティック・クラプトン
エリック・クラプトン
スローハンド
クリーム
クリームの素晴らしき世界
クリーム
カラフル・クリーム
エリック・クラプトン
One More Car One More Rider

Is This It/The Strokes

ザ・ストロークス

イズ・ディス・イット

数年前、ロックンロール・リバイバルなんていうブームが吹き荒れた。


ストロークスやリバティーンズ、ホワイト・ストライプス、ヴァインズ、ハイヴス、ザ・ミュージック、あとマンドゥ・ディアオなんかも入るのかな??まぁ、とにかく、そこら辺のバンドが続々と現われて、シーンを掻き回したことによって生まれたムーブメントでしたね。


今、考えると、これらのバンドってどれも違った個性があって全然似てないんだけど、当時は「ガレージ・ロック」とか言って、一括りにしてたから不思議でした。


ただ、確かにどのバンドも昔のロックのカッコ良かった部分を自分達なりに推し進めていた感じで、ラウドロックとかメロディック・パンクに飽き飽きしてた連中(僕もそうでした)は、そのカッコ良さに歓喜しました。


なんか、あの頃は、ロックっていえば、お決まりパターンのクソみたいなメロディック・パンクやラウド・ロック(もちろん、グリーンデイなどの良いバンドもいたけれど)がメインストリームで、

「ああ、現代のロックンロールってこんなもんなのかな。

僕は初期パンクとか古いロックンロールの方が好きだな。生まれてくるのが遅かったのかな。

それとも、現代の音楽だからという理由だけで嫌いなだけなのかなぁ。

こういうのも後になればカッコ良く聴こえるんかなぁ?」

なんて考えてた頃に、いきなりロックンロール・リバイバルなんてもんが吹き荒れたもんだから、嬉しかったっすね。

「おおっ!!そうだよ、俺が好きなロックンロールってこういうのなんだよぉぉぉぉっ!!

って感じで。



で、やっぱ、そのロックンロール・リバイバルの立役者っていうのがストロークスだったんですよ。

このデビューアルバム「イズ・ディス・イット」は完璧なカッコよさですもん。


もう、すでにこの時点で完成されているんですよね。

そのクールな佇まいから、古臭くもモダンなダサカッコイイ雰囲気とか、わざとなのか偶然なのかわからないけど、録音状態のこもり具合!!

もう、ベリークール


演奏は一聴するとヘタウマって感じなんだけど、よく聴くと非常に丁寧に作りこまれているのがわかります。

それでいて、情熱的な部分をあえて抑えているんですね。

だから、ひたすらクール。クールすぎる。完璧にカッコよ過ぎた。


はっきりいって、こういうタイプのカッコよさっていうのは1stアルバムでしかありえないような気がします。

ある意味では、偶然の産物に近いんじゃないかと。

だから、ストロークス自身、3rdアルバムで方向転換するしかなかったんじゃないですかね。

僕は3rdは3rdで、すごくカッコイイと思いますけど、このアルバムのカッコよさとは、全く質が違うものじゃないですか。

3rdアルバムのカッコよさっていうのは足し算のロックなんだけど、1stは無駄なものを削ぎ落とした引き算のロックなんです。

もう、あれはあれで別のバンドのような気さえします。

まぁ、こういう完璧にクールなアルバムを何枚も作られても飽きちゃいますからね。


それが、偶然なのか必然だったのかはわからないが、はっきり言えることは、とにかくこのアルバムでは奇跡的にベリークールなロックンロールが鳴っているってこと


その音は2000年代のロックンロールの流れを変える力を持っていたってこと。




01.Is This It

02.The Modern Age 音譜
03.Soma
04.Barely Legal
05.Someday
06.Alone Together

07.Last Night
08.Hard To Explain
09.NewYoke City Cops
10.Trying Your Luck
11.Take It Or Leave It

01.Is This It

1曲目にして、タイトル曲にして、アルバム中、最も静かな曲。

妙な雰囲気のメランコリアが流れていて気分が変な感じになる。

ガレージなこもった音で奏でられるアルペジオが素敵。

なんか、何回も聴いてしまうって感じで好き。


02.The Modern Age

これがモダン・ロックンロールだ!!っていうよりはシンプルな古い質感の音を鳴らすことで、逆に新しい音になったって感じ。

ひたすら刻まれる裏打ちのリズムギターがカッコイイ。

そういや、ベルベットアンダーグラウンドの『僕は待ち人』に似てるなんて言われてたけど・・・

うーん、確かに似てる。


05.Someday

これは、めちゃめちゃポップな曲。

彼らなりの一種のジョークなんじゃねぇか!?って思うほどキャッチー。

やたら爽やかなんだもん。

まるで、古い時代の流行おくれのポップソングだ。

でもクール。


09.NewYoke City Cops

破壊されたようなディストーション・サウンド鳴らす閉塞的なヴァースから、一気に開放感のあるコーラス部分へ!!

ライブでは欠かせないかなり盛り上がる曲ですね。
ギターのひたすらダウンストロークがカッコイイ。

さすがストロークス!!


10.Trying Your Luck

なんか、あんまり人気ないみたいなんだけど、僕はこの曲、大好き。

マイナーコードの上で展開していく哀愁ただようメロディやギターソロがツボです。

アルバムの中でも1曲目と並んで異質な曲といえそうです。

名曲だと思うんだけどなー。



セカンドアルバム。

ザ・ストロークス
ルーム・オン・ファイア

サードアルバム。

ザ・ストロークス
ファースト・インプレッションズ・オブ・アース



X&Y/Coldplay

コールドプレイ
X&Y (CCCD)

サードアルバムで劇的に変化するバンドって、けっこう多い気がする。


クラッシュの『ロンドン・コーリングなんか、まさに良い例だと思うし、最近だとストロークスの『ファースト・インプレッションズ・オブ・アース』なんかもそうだと思う。

レディオヘッドも『OKコンピュータ』で劇的に変化した。(もっとも、レディオヘッドのキャリアは急激な変化、進化の連続ではあるのだけれど・・・)


クラッシュは『ロンドン・コーリング』において、それまでのパンクイメージを振り払い、普遍的なロックやスカなどを取り込んで新たな境地を切り開きました。

ストロークスは『インプレッションズ』で、それまでのクールな姿勢を切り崩し、情熱的で実験的な音楽を展開しました。

どちらも、バンドのパブリックイメージを一新させるほどの変革を行っています。

これは、かなり勇気の要る行動であると言えるんじゃないですかね。

だって、それまでのファンが離れていってしまうかもしれないかもしれないっていうリスクを抱えているわけですから。


で、僕は、コールドプレイも3rdアルバム『X&Y』で変革したんじゃないかと思うわけです。

こういうこと書くと、また、

「何言ってんだ。全然、変わってないじゃん。演奏が進化しただけだろ。クラッシュやストロークスはサウンド面で明らかに変化したけど、コールドプレイの何が変わったんじゃ。ぼけ。」

なんて、言われそうですけども、確かにその通りで、前述したクラッシュやストロークスのように、明らかなサウンド・アプローチの変化は無いです。

むしろ、表面的には、今までの方法論を進化させたような音に聴こえます。


じゃあ、一体、何が変わったのか。

それは、コールドプレイが誰に向かって歌っているのかということです

これまでのコールドプレイの音は、傷ついた自分自身に向かって歌われていました。

ラブ・ソングにしろ、何にしろ、あくまで1人称の自己完結の世界であり、他者に向かっていくテーマというのはありませんでした。

しかし、今回の『X&Y』では、明らかに他者を意識した音楽が鳴らされています。

自分のためだけにではなく、自分を取り巻く世界、そして、そこに生きる人々に向けて歌われています。

だから、世界中の人々に受け入れられたし、こんなにもポジティブな輝きに満ちているのでしょう。


しかし、自己の内面に焦点をあてた音楽ではないゆえに、『パラシュート』、『静寂の世界』に確かに存在した胸に迫ってくるような切迫感はありません。

だから、このアルバムによって離れていったファンの気持ちもよくわかります。

それはそれでいいと思います。


しかし、クリス・マーティンの現在の心境を正直に鳴らした音楽は『X&Y』なのです。

別に、コールドプレイは売りに走ったわけじゃないし、必要以上にポップな音にしたわけでもないです。

クリス自身が、もう内面的なメランコリーを必要としていないのかもしれません。何だか幸せそうだし。

でも、それで良いんです。

もう、コールドプレイは『静寂の世界』のようなアルバムは作れないかもしれない。

『X&Y』は今までのコールドプレイではない。

だけど、それが現在の彼らにとっては正直な音楽だし、まぁ、それを受け入れるのかどうかは、聴く人の自由ですけどね。


僕ですか??

僕は、『X&Y』は素晴らしく完成された作品だと思っています。(今までの作品は、どっちかっていうと未完成であるがゆえの輝きがあった。)

こんなに真摯に作られた音楽は、なかなか無いと思います。

ちなみに去年、全世界で最も売れたアルバムがこの『X&Y』だそうです。

良い音楽がちゃんと認められるのは、やっぱり嬉しいことです。



01.Square One

02.What If
03.White Shadows
04.Fix you 音譜
05.Talk

06.X&Y
07.Speed Of Sound
08.A Message

09.Low

10.The Hardest Part

11.Swallowed In The Sea
12.Twisted Logic

13.Til Kingdom Come


01.Square One

クラシックの影響も感じさせる壮大な序曲。

コールドプレイの曲は、空間の広がりが凄いです。

ラストのヴァースに印象的なメロディを持ってくるのも、彼らの得意技ですね。


02.What If

「もしも・・・・・・だったら」と質問を投げかけ、「ああ、君のいう通りだね」と勝手に納得する、不思議な曲であると同時に意味深な曲。

世界の在り様に肯定的ともとれるけど、ある種の諦めも感じる。

メロディーの美しさはやはり随一。


04.Fix you

万人受けする高いポップ性ゆえに批判の対象ともなってしまう現在のコールドプレイの代表曲。

今までのコールドプレイの曲が、あくまで傷ついた自己を癒すため、または自分の気持ちを表明するためであったのに対し、この曲は傷ついた他者をFix you(立ち直らせる)ためであるのです。

この辺りに、コールドプレイの変化を凄く感じます。

誰が何と言おうと名曲です。


07.Speed Of Sound
先行シングル。

この曲を始めて聴いたときは、あまりに『クロックス』の雰囲気と変わらなすぎるなぁと思ってしまいました。

しかし、コーラス部分でクリスの声がファルセットになる瞬間は、やはりビビッと来ましたね。

いきなり空間が広がっていく感じが良かったです。


11.Swallowed In The Sea

ずっと同じメロディが徐々に徐々に盛り上がっていく感じの曲なので、派手な印象は受けませんでしたが、知らぬ間に壮大な美しさの中に取り込まれてしまいます。

「ああ、生きるってなんて素晴らしいんだろう」

というフレーズには凄く感動しました。

他の曲にこんな歌詞が乗っていても、決して感動しませんが、優しく全てを受け入れるようなこの曲のメロディーに乗った時、この言葉が凄く輝いていました。

生きる喜びを全身で感じて、それを素直に音楽として鳴らしている感じがします。

もう、彼らは自己に閉じこもるような苦しいメランコリーを必要としていない。




ファースト

コールドプレイ,
パラシューツ

セカンド。名盤。

コールドプレイ
静寂の世界

ライブDVD

コールドプレイ
ライヴ2003

多分「X&Y」からの最後のシングル。

コールドプレイ
ザ・ハーデスト・パート(CCCD)

Nevermind/Nirvana

Nirvana
Nevermind

高校生の頃、毎週のように地元のライブハウスに通っていた。


自分のバンドで演奏するときもあるし、友達や先輩のバンドを観ることもあるし、時々、有名なバンドが来たりして(ブラフマンとかハスキンとか)、まぁ、とにかく、やたらとライブハウスで過ごす時間が多かったような気がする。


ライブハウスっていうのは、とても特殊な空間だ。

なんていうか閉塞的な非日常の世界がそこにある。

僕が通っていたようなローカルなライブハウスは特にそう。

はっきり言って、あまり、まともな感じのする人がいなかった。


鋲付のライダースジャケット、タータンチェックのボンテージパンツ、白いラバーソウルを着こなしたパンクス達や、バンダナを巻いたギャングのような格好をした奴ら、グランジ的なボロボロのネルシャツが、同じ空間に同居していた。

空気が淀んでいた。


ライブハウスの中にあるのは、鬱屈した暗い情熱のようなものだったと思う。

つまらない日常生活、夢の無い日々、もやもやした感情、破壊衝動、自己嫌悪・・・

そうした心の中に蓄積していく淀んだ感情を持て余した人々がこの空間に集まっていたんじゃないかと思う。

(爽やかな人々は爽やかな世界で爽やかな遊びに励んでいたのだろう。)


そして、僕達の淀んだ感情はバンドがステージに上がり演奏が始まった瞬間、爆発していた。

モッシュ&ダイブの嵐だ。

演奏者も客も関係なかった。

演奏が上手だとか下手だとかということも関係なかった。

ほんの一瞬でも、淀んだ感情を爆発させることができれば良かった。

不思議なくらい、みんな必死だった。別にそこに希望があったわけじゃない。だけど息が苦しくなるほどに毎回、盛り上がっていた。



このライブハウスでは、バンドがステージで演奏を始める前の待ち時間に、いつもニルヴァーナの「ネヴァーマインド」が流れていた。

バンド側が、好きな曲を流す場合もあったが、大抵、ニルヴァーナが流れていた。

ニルヴァーナの音は、そこにある淀んだ空気や、どんよりとした熱気、爆発寸前の感情を抑えているかのような雰囲気に、すごく似合っていたからだと思う。


ニルヴァーナは、2ndアルバムとなる「ネヴァーマインド」の1曲目「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」で、当時のロックシーンをぶち破り、グランジムーブメントを巻き起こしました。


何故、この曲、このアルバムが爆発的に売れたのか。

それは、時代の鬱屈したムードを的確に捉えていたからだ。って、よく言われていますが、後追いの僕等の世代には、その時代のムードと言われてもよくわかりません。

実感として掴めないんです。


それよりも、ニルヴァーナは、上に書いたような、淀んだ感情を吐き出していたんじゃないかと思います。

きっと、僕達がライブハウスに託していた感情をニルヴァーナも持っていたんじゃないかと思います。

それは、鬱屈した歌詞、美しくも淀んだメロディー、そして爆発するディストーションサウンドに現われています。

(そう、何よりも身を削るようなカート・コバーンの歌声に!!!!)



だから、僕達はニルヴァーナを必要とし、ニルヴァーナと共に叫ぼうとしていたんじゃないかと思います。



01.Smells Like Teen Spirit 音譜

02.In Bloom

03.Come As You Are

04.Breed

05.Lithium

06.Polly

07.Territorial Pissings

08.Drain You

09.Lounge Act

10.Stay Away

11.On A Plain

12.Something In The Way



01.Smells Like Teen Spirit

この曲の最初の4つのシンプルなコードが轟音で鳴らされた時、当時の閉塞していたロックシーンはひっくり返った!!

技巧派ロックバンドを過去に追いやってしまいました。

ロックにとって何が1番大切なのかをハッキリ宣言したかのような曲です。

クリーントーンが静かなヴァース部分から、轟音ギターが鳴り響くコーラス部分への流れはやっぱり単純にカッコイイです。

後に、この「強弱法」的なアプローチはカートの中でマンネリ化してしまうわけですが、この曲が素晴らしくカッコイイことに変わりはありません。

グランジムーブメントと夜明け。


03.Come As You Are

イントロのフレーズが好きです。

ニルヴァーナの曲は、どれもシンプルながら印象的なフレーズが鳴らされています。

「アンプラグド」でアコースティックバージョンを演奏していますが、やっぱり元のメロディとフレーズが良いので良いです。


04.Breed

自分のバンドのライブで、他のメンバーがセッティングしている時に、この曲のイントロを弾いたらめちゃくちゃ盛り上がってしまって、あわてて、弾くのをやめました。

それで、本編があまり盛り上がらないっていう苦い思い出が・・・(笑)

アルバムの中でも一、二を争う攻撃的な曲です。

現フーファイターズのデイブ・グロールのパワフルなドラムも聴きどころ。


05.Lithium

メロディがすごく良いです。

鬱屈したサウンドや轟音ギターに飲み込まれていますが、実は、めちゃめちゃポップな曲なのではないかと思います。

淀んだ情熱が溢れているようなカートの叫びが響いてきます。


06.Polly

レイプをモチーフとした静かな曲。

「インセスティサイド」では高速パンクヴァージョン、公式ライブ盤ではディストーションヴァージョン、「アンプラグド」ではアコースティックヴァージョン(原曲通り?)として演奏されるなど、ニルヴァーナの中でも重要な曲です。

どのアレンジでもカートの声が良いです!!


ファースト。荒削りだけど、それがカッコ良い!

ニルヴァーナ
ブリーチ

レア音源集。なにげに好き。

Nirvana
Incesticide

サードアルバム。よりハードなサウンドへ。

ニルヴァーナ, ニルヴァーナ
イン・ユーテロ

アコースティックなニルヴァーナ。名盤。

Nirvana
MTV Unplugged in New York

公式ライブ盤。やっぱライブだよ!!!

Nirvana
From the Muddy Banks of the Wishkah

大人(アダルト)/東京事変

東京事変
大人(アダルト) (初回限定盤)(DVD付)

大人になるってどういうことなんだろうか。


っていうか、何を以って「大人」とするかがわからない。


まぁ、社会的には20歳を過ぎれば成人とされるけれども、それで「大人」になったのかといわれれば、全然そんなことはなく、大体の輩がガキである。(もちろん自分を含めて)


今更だけども、僕は大学4年生なので、もう「モラトリアム期間」も終了してしまい、上手くいけば来年からは「社会」の一員として活躍しなくてはならないわけなのですが、まぁ、そうなったからといって急に「大人」になれるわけでないことは先輩方を見ていても明らかである。


そりゃあ明らかに「子供」ではない人達はたくさんいる。

だけど「子供」でない=「大人」ということにはならないでしょう。

大人っていうか、ただのくたびれたオッサンっていう感じの人の方が多い。(明日は我が身だ。)


「大人」ってさぁ、そういう疲れた感じじゃなくって何だかスタイリッシュな響きがするんですよね。

そう、カッコイイ大人になりたいんだな。僕は。

でも「カッコイイ大人」って何??



東京事変の2ndアルバム『大人』はスタイリッシュで総合的なバンドサウンドが鳴らされています。


椎名林檎がソロ期を終了させた後、発表した1stアルバム『教育』は良くも悪くも「椎名林檎の」音楽が鳴らされていて、まぁ、はっきり言ってソロを引きずっています。

そこにあるのは、あくまで椎名林檎をメインとした楽曲であって、「バンド」として機能しているものではありませんでした。(別にそれが悪いといっているわけじゃない。素晴らしい曲もあったことだし。)


しかし、『大人』で鳴っているのは明らかなバンドサウンドです。

そりゃあ、椎名林檎がメインであることには何ら変わりは無いのだけれども、そのヴォーカルや楽曲スタイルが個人としてではなく、全体の中の一部として鳴らされている感じがします。

元々、圧倒的に個々人の演奏力が高いバンドだから、椎名林檎以外のメンバーが前に出てくることにより楽曲のクオリティは総合的に高くなったといえると思います。


そして、曲の中で見せる感情表現の仕方も変化してきています。

以前なら、コーラス部分でわかりやすく盛り上げていたアレンジも、今回はあえて盛り上げないといった『大人』な展開がされています。

衝動的な感情で突っ走っているように聴こえる曲も実は、完全に計算づくのものとして演奏されています。

衝動的な感情に突き動かされて演奏されてきた、ソロ期の楽曲とは明らかに違うのです。


なので、「ソロの椎名林檎の方が好きだった!!」っていう人が出てくるのは当然かもしれません。

それはそれで、別に良いと思うけど、ソロの時とは方法論が違うのだから、比較するのは難しいかもしれないです。

きっと、ソロの時のような楽曲はもう作られないんじゃないかとも思います。

だって、あの楽曲達は椎名林檎というヴォーカリストにとっての「モラトリアム期間」に作られたものであり、現在はバンドという「社会」の中で歌っているのですから。

それは彼女がヴォーカリストとして、表現者として「大人」になったということではないでしょうか。

(どっちが良いのかというのはまた別問題。未完成のものの方が時として輝くことが多いし。)


まぁ、どっちにしろ、このアルバムで鳴らされているのはスタイリッシュな「大人」なサウンドであり、椎名林檎は個人主義ではなく、バンドという「全体」のなかの一部として機能し、そして素晴らしい楽曲を作り出しました。


こういう感じが「カッコイイ大人」っていうのかもしれないな。



01.秘密 音譜
02.喧嘩上等
03.化粧直し
04.スーパースター

05.修羅場 (adult ver.)
06.雪国
07.歌舞伎

08.ブラックアウト

09.黄昏泣き
10.透明人間
11.手紙

01.秘密

スタイリッシュなロックが鳴っている1曲め。

とにかく、メンバー全員の演奏力の高さが半端じゃないです。

軽やかでジャジイな雰囲気とへヴィなバンドサウンドが高い地点で同居していると思います。


03.化粧直し

「大人」って感じ。

全体を彩るジャズ的ともいえる煙った煌きが素敵に響いてきます。

悲しみすらも、落ち着いて捉えている感じがします。

なーんか、お洒落なバーとかで流れてても不思議じゃないなー。

って思ってたら、ラストで感情が壊れたように音が展開します。

一筋縄じゃいかないね。


05.修羅場 (adult ver.)

クリーントーンで弾きまくるギターのセンスが光ってます。

多分、今までの椎名林檎のサウンドだったら、こういう曲はサビでガツーンとディストーションを鳴らしていたんだろうけど、あえて、そういうワザとらしい盛り上げ方をしていないのがカッコイイですね。

それにしてもギター、カッコイイなぁ。

新加入の方らしいですね。


08.ブラックアウト
この曲は椎名林檎のパブリックイメージと1番しっくり馴染む曲なのではないでしょうか。

やっぱり、彼女のメロディーと声は中毒性があります。

シンプルに聴こえるけど、実は裏で色々難しい音が鳴っています。

すげ。


11.手紙

決意表明を感じさせる壮大なバラード。

ストリングスも、バンドサウンドも、全てが効果的に響いています。

その上で歌われる生きる決意。

アルバム中、最もストレートに感情が表れている曲だと思いました。



ソロも良いよね。

無罪モラトリアム
勝訴ストリップ
加爾基 精液 栗ノ花 (CCCD)

東京事変ファースト。

教育


通常版。

大人(アダルト) (通常盤)

18歳以上もそうでない人も観たら良いと思います。

東京事変 DVD映像作品集 ADULT VIDEO


(What's the Story) Morning Glory?/Oasis

Oasis
(What's the Story) Morning Glory

ついにワールドカップが開幕しました。


普段、サッカーに特別関心を持っているわけではない僕のような人間も、つい熱くなってしまう。

(ミーハーですか?別にいいよ。何とでも言ってくれ。4年に1度の祭典なんだから楽しまなきゃ損だ!!)

そして6月12日、つまり今日だ。日本対オーストラリア戦が行われる!

楽しみです。

友人達がやたらと選手や戦術や相手国について語ってきます。

普段は聞き流すのに、この時ばかりは熱心に聞いてしまいます。

僕は難しいことはよくわからんけれども、テレビの前で全力で応援してやろうと思います。


サッカーといえば、FIFA公認サッカームービー『GOAL!』 も現在、公開されています。

現実のスーパースターが本人役で登場しているというのも凄いですが、サントラにオアシスハッピー・マンデーズカサビアンなど、イギリスを代表するロック・バンドが起用されているというのも豪華です。

まさに、イギリスが世界に誇る2大文化、「サッカー」と「ロック」が結びついた映画だといえるでしょう。


日本でも階級社会が問題となっていますが、イギリスの階級社会の厳しさは日本の比じゃないらしい。

イギリスで労働者階級、ワーキングクラスとして生まれたなら、死ぬまでワーキングクラスとしてしか生活できない社会システムが出来上がっていて、そこから脱却するにはサッカー選手かロック・スターになるしかないいう位、酷い状況らしい。

それが現代でも解決されていないってんだから、さらにタチが悪い。


だけど、そんな絶望的な状況から抜け出そうと、音楽に希望を託した若者たちが生み出したロックンロールは、イギリスの最も重要な財産となっています。皮肉なことではあるけれども。


オアシスもイギリス労働者階級から生まれたバンドでした。

彼らのデビュー・アルバム『Definitely Maybe』の1曲めは「Rock 'n' Roll Star」。

オアシスは最初からロックンロール・スターだった。

いや、イギリスで彼らが生きていくにはロックンロール・スターになるしかなかったんだという方が正しいかもしれないです。


オアシスから感じるのは、彼らを労働者階級の中に閉じ込めようとしたはずの自国に対する愛情です。

英国産の伝統的なロック(とりわけビートルズ)への愛情に溢れたメロディやサウンドに、それは現われています。

そして、現在はオアシス自身がイギリスを代表する存在となっています。

そんなオアシスが、イギリスの代表的文化であるサッカーを題材とした映画に楽曲を提供するというのは、当然のことなのかもしれません。


映画『GOAL!』のメインテーマは彼らのセカンドアルバムのタイトル曲『モーニング・グローリー』です。

サッカーとロック、まぁ、ファッションなんかもそうなんだけど、自分の国に愛すべきカッコイイ伝統文化があるっていう点においては、オアシス(というかイギリス人)が羨ましくもあります。西洋の文化的植民地である、この国に生きるものとしては。


って、そんなことをぼやいていても仕方がないことなんで、今日は、全力で自分の生まれた国を応援しようと思います。


オアシスが自分の生まれた国を愛したように。



01.Hello
02.Roll With It
03.Wonderwall

04.Don't Look Back in Anger

05.Hey Now!

06.(Untitled)

07.Some Might Say

08.Cast No Shadow
09.She's Electric
10.Morning Glory 音譜
11.(Untitled)
12.Champagne Supernova


01.Hello

英国的な湿った感触のメロディーとギターサウンド、ビートが気持ちいい曲。

やっぱ、なんだかんだ言ってもリアムの歌声とノエルの作る曲の融合は中毒性があります。

眉毛兄弟すげぇ。


04.Don't Look Back in Anger

シンプルなコード進行、至高のメロディーで紡ぎだされる名曲。

でもホント、歌謡曲じゃん!ってなりかねないギリギリの展開だから、1歩間違えたらマジでダサくなってしまいそう。

ホントに良い曲って、そういうギリギリのラインにある曲なのかもしれないです。


08.Cast No Shadow
「GOAL!」では、この曲のノエル・ヴォーカルヴァージョンが使われているらしいです。

聴いてみたいですけど、まぁ、僕はオアシスはリアムが歌っている方が好きですね。

だって、リアムから歌をとったら何が残る??


10.Morning Glory

言わずとしれたオアシスの代表曲。

うーん、何ていえば良いのかな。

難しいことなんか何もないけど、単純にビート、メロディ、サウンド全てが気持ち良い!!

アッパーになるし、闘ってやる挑戦してやるって気持ちになれるんですよ。


12.Champagne Supernova

7分以上もある大作。

落ち着いた雰囲気なんだけど、段々と気持ちが昇っていくような感じです。

ノエルのギターが冴え渡っています。

ロックンロール・スター。

Oasis
Definitely Maybe

最新作。

Oasis
Don't Believe the Truth

GOAL!サントラ。豪華面子。

サントラ, ハッピー・マンデーズ, オアシス, アンクル, ジョエル・キャドベリ・オヴ・サウス, ダーティ・ヴェガス, ザ・ビーズ
GOAL!



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