映画「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」 ★★☆ | 「映画」に生きる

映画「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」 ★★☆

映画「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」

アメリカ(2005)


監督:マイク・ニューウェル

出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、マイケル・ガンボン、マギー・スミス、アラン・リックマン、ロビー・コルトレーン、トム・フェルトン、ゲイリー・オールドマン、レイフ・ファインズ、ブレンダン・グリーソン


 魔法学校を舞台に主人公ハリーの冒険と成長を描く大ヒット「ハリー・ポッター」シリーズの第4作。伝説の“三大魔法学校対抗試合”が復活、なぜか代表選手に選ばれてしまったハリーに最大の試練が訪れる。シリーズ初のイギリス人監督、「フォー・ウェディング」「モナリザ・スマイル」のマイク・ニューウェルがメガフォンをとる。
 ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は無事にホグワーツ魔法学校の4年生に進級。その新学期の初日、ダンブルドア校長から重大発表がなされた。100年の封印を破り、もはや伝説となった“三大魔法学校対抗試合”がホグワーツ主催で復活を遂げるというのだ。それは世界の三大魔法学校の生徒が一堂に会するなか、各校から1名ずつ選ばれた代表選手3名が魔法の力を競い合う交流戦。そしてその代表選手は立候補した生徒の中から“炎のゴブレット”が選び出す。ところが、各校の代表3名が選ばれた直後、立候補もしていなければ17歳という年齢制限にも満たない14歳のハリーがなぜか4人目の選手として選ばれてしまう。かくして、理由も分からぬまま、ハリーはこれから始まる3つの危険な試合に挑むハメになるのだった。




1作目と2作目の完成度の高さは

クリス・コロンバス監督の力が大きいと改めて感じた


そして何よりもダンブルドア校長であった、リチャード・ハリスの存在でもあると感じた





4作目にして


物語の魅せ方がガラリと変わり、なんだか違う作品のように感じる


音楽が変わったことも大きく影響を与えている



成長期のハリー、ロン、ハーマイオニーの心の描き方は


お粗末でなにも感じない




舞踏会もアメリカのプロムみたいなノリで


3人の青春を陳腐なものにしている




CGにいたっては1作目、2作目でやっていたものが


全くない


完全に実写とCGがわけられている




ホグワーツから舞台は拡がり世界を巻き込む


外側の拡がりに対しての描き方があまりにも小さい


そして内側への大きな拡がりがあるにもかかわらず


ありえないくらい言葉に頼りきった演出





よかったのは最後のハーマイオニーのセリフ


「皆変わっていくのね」



これで全て救われた感がある




全てお見通しのダンブルドア校長の存在

威厳がなくなり、パニックへと陥る


作品全体がどんどんと暗くダークへとなっていくこと


ハリーの成長と仲間の成長




「皆変わっていくのね」






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