【御朱印なし】
こちらは延喜式神名帳所載の大和国添上郡赤穂神社の比定社です。
御祭神は天児屋根命と比賣神(十市皇女)。
小原の里藤原ヶ丘(現在の高市郡明日香村小原)に奉斎した藤原氏の氏神が平城遷都で遷座してきました!
明治維新までは高畑町の春日社神官邸町といったら二百戸近くの社家・禰宜の住居が密集する場所だったそうです(°▽°)
拝所に掲げられた神官邸町の古地図では祠の奥に「ヒメ墓」と印が付いており、
「高貴の姫君が葬られ女人守護の霊剣ある赤穂明神」と信仰を集めていたようです。
天武天皇紀に十市皇女は赤穂に葬られたと書かれていまして、
その赤穂がどこかは分かっていませんが、
赤穂の地名は県内に一箇所。
赤穂神社は十市皇女の祭地にして、
比賣塚は天武天皇紀に書かれた葬地。
どちらにも「高貴な姫君」の伝承があることが何よりの証拠!と御由緒書きにあります。
▲赤穂神社(右の祠)
弁財天社(左の祠 左座)
自在辻子天満宮(左の祠 右座)
左の祠は合祀された近隣の神さま。
天満宮は享保年間(1716〜35)すでに南都廿五天満宮または自在辻子天満宮と崇められていました。25て!∑(๑º口º๑)!!
菅原院誕生所・北野村・押上町祇園社内・小川町伝光寺内・高畑飛鳥山・鏡神社境内・芝辻接光庵・京終村紅梅殿・柏木村・東塔院村・七条村御小休・招提寺境内・興福院村・西大寺一の室境内・西手貝町・登大路氷室境内・漢国町念仏寺内・中院町極楽院内・高畑町自在辻子・薬師堂町御霊社内・大安寺八幡宮内・六条村・西ノ京薬師寺前・五条村・斎音寺村(以上25社の天満宮を合祀)
街なかにひっそりと鎮座する無人社が実は御由緒の深い式内社だったりするとこ、
奈良ってたまらんよね。
奈良県奈良市高畑町1320