AAA妄想短編集「美女と美男04」 | *はるmama*のaスト妄想ブログ

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AAAとDa-iCEとハムちゃんが大好きな主婦です。
ブログ内容はほとんどが私の妄想ストーリーです。

実彩子side





スタジオを出てタクシーに乗り込み、着いたところは…

実「ここって…にっしーの家?」

隆「うん。遅くなっちゃったからさ…」



どうしよう。

こんな時間にメンバーの家にあがってもいいんだろうか。

メンバーみんなで誰かの家に行くってことも普段から全くないのに…。



というか、なんで家なわけ?

深夜までやってるとこあるよね?

そんなことを考えてると

隆「ほら。誰かに見られちゃマズイから、サッサと行こう」

私の方を振り返り手招きした。

仕方なく付いて行った。







にっしーの部屋は綺麗に片付いてた。

隆「そこ、適当に座っといて」

実「うん」

言われたまま、三人くらい座れそうなソファーの端に座る。

部屋着に着替えたにっしーがワインとクラッカー、そしてチーズを持ってきてくれた。

さっきスタジオでお弁当を食べたからそこまではお腹すいてなかったからそれくらいが丁度いい。

実「準備いいね」

隆「今日はここに呼ぼうと思ってたから」

実「…そうなんだ」

隆「はい」

笑顔でグラスを渡された。




そして私の隣に座る。

その距離が思ったより近くて胸がドキンと鳴った。

隆「じゃ、今日までお疲れ様!」

実「お疲れ様」

グラスを交わした。



そっか。

もう今日で終わりなんだ…。



なんかちょっと寂しいな…。



え?寂しい??

一体なんなの?

この気持ちは…。





実「あ、そういえば。昨日言ってた話って何だったの?」












隆弘side





今日は宇野ちゃんがうちに来る。

というのはあくまでも予定だけど。

実際どこまで今日の作業に時間がかかるか分からないからなんとも言えないな。

でもとりあえず家の中を綺麗にしておこう。

軽く片付けてから家を出た。







数時間後、無事に動画を撮り終えた。

動画は明日公開されることになった。




そして今、予定通り俺の部屋に宇野ちゃんがいる。

あらかじめ準備しておいたワインとおつまみを出して、さり気なく隣に座った。



実「話って何だったの?」

少し経ってから宇野ちゃんが聞いてきた。



だよな。

俺がそう言って誘ったんだから。



宇野ちゃんの方を見ると、少し酔ったのか頬を赤くして俺を見ていた。

手にしていたワイングラスをテーブルに置いた。

隆「あのさ、今回、宇野ちゃんと歌ってみて改めて思ったんだ」  

実「うん」

隆「俺はやっぱり宇野ちゃんと歌うのが嬉しいんだなって。心地いいって。宇野ちゃんの歌う声が凄く好きだって思ったんだよね」

実「それは…ありがと」

隆「また誘うから一緒に歌ってくれない?」

実「いいよ。私も今回の企画は楽しかったし」

隆「ありがとう。宇野ちゃんとは仕事でもよく一緒に歌ってたよね」

実「だねー。最近はメンバーみんなで歌うことが多くなったもんね」

隆「あの時はまだガキだったからさ、なんか照れくさくて…自分のパートを歌うのに集中して気を紛らわせてたんだ」

実「あー…私もまだ若かったから同じだったよ。今回の曲をあの頃に歌ってたら今みたいな感じにはきっとならなかっただろうね」

隆「うん。今の俺らだからこそ、ちゃんと向き合って歌えたんだろうなって」

実「ふふっ。今夜はなんか真面目だね。いつものにっしーじゃないみたい」

隆「…そうだね」

実「ん?…どうしかした?」





今。

ちゃんと伝えなきゃ。

後悔のないように…。






隆「あのね、宇野ちゃん。これから言うこと、真面目に聞いて欲しい」

宇野ちゃんはワイングラス片手に大きな瞳をパチパチさせた。

実「えー?何それ?どういうこと…」











隆「俺、宇野ちゃんのことが好きだわ」











実「は…?」






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