使えるビジネス心理学

こちらはプロカウンセラーの集団であるカウンセリングサービスが提供するビジネス心理学のブログです。
経営者・管理職・従業員など様々な立場や視点から仕事に使える心理学をご紹介いたします。


テーマ:
那賀まき 講師:那賀まき


結婚する、しない。子どもを持つ、持たない。仕事を辞める、辞めない。バリバリ働く、ゆるやかに働く、等々。様々な選択肢の中で私たちは働いています。
その中の一つに、「時短勤務」という選択肢を選ぶ、ということがあります。
選ぶ理由は、子育てのためだったり、介護のためだったりするのですが、時短勤務を選んだ結果、心理的に苦しい思いをする人も少なくありません。そこで、今日は、「時短勤務」の際に感じやすい気持ちや行動について書いてみたいと思います。

◆「時短勤務」を選ぶ理由 
子育てや介護のための「時短勤務」を選ぶ場合、大きく分けると以下の2つの場合が考えられます。
①子育てや介護も「やりたい」と思って選ぶ
②子育てや介護のために「好きな仕事をガマンして」選ぶ

◆仕事も大事だけれど、子育てや介護もやりたいと思う場合

・子育てや介護のための短時間勤務を認めてくれる環境や同僚に感謝する。
ありがたいという気持ちを同僚に伝えたり、謙虚な態度で人と接します。心に余裕を持っているので、引継ぎが必要な場面や、急な休みを取らなければならない場面で丸投げせずに済むよう段取りを組むことができたり、嫌味や八つ当たりを聞き流すことができます。また、
不本意な役職や仕事であってもベストを尽くして取り組もうとします。

・自分の思いを優先させてしまっていることを申し訳なく感じすぎている。
仕事に対する責任感が強すぎる人や仕事にプライベートを持ち込むべきではないと感じている人は自分のプライベートを仕事より優先させてしまっていることへの罪悪感や、自分だけがずるをしているような感覚を感じやすくなります。そのため、周囲から「ずるい」と思われたり、仕事をしていないと指摘されたりすることに怖れを持ち、その怖れを回避するため、「プライベート」の大変さを誇張してアピールしたり、必要以上に仕事を抱え込んでしまったりしやすくなります。ちょっとした忠告やアドバイスを「怒られた」「嫌われた」と捉えやすく、上手にコミュニケーションが取れなくなることもあります。

◆子育てや介護のために「好きな仕事をガマンして」いる場合

・子育てや介護のストレスを仕事へのモチベーションに変える。
自分がやりたいことは、本当は仕事だと感じているので、仕事の時間をより充実したものにしようとします。徹底的に無駄な時間を省いて効率化を図ったり、チームの一員として、現状で貢献できることをより多く見つけたり、と積極的に仕事に関わっていこうとします。仕事上の出来事を前向きに捉え、より良い働き方を模索することを喜びにすることができます。

・以前の自分と今の自分を比較して、自己攻撃をする
「もっと働きたい」という気持ちが強い人の場合、フルタイムで働いていた時の自分と現状を比べ、以前のように働けない自分を情けなく感じたり、みじめに感じたりすることがあります。こういった時には、現状の自分に対し「どうしてできないのか!」と自分を責めているので、同じように周りも自分のことを「できていない」「ちゃんと働いていない」と責めているはずだと思い込み、ミスの指摘やアドバイスに対して反発や言い訳をしやすくなります。

・被害者意識をもつ
子育てや介護の負担が大きいと、心身の疲労が蓄積し、自分だけが、大変なことを背負わされていると感じたり、家族に自分の人生を邪魔されているように感じます。「どうして自分だけが」という不満感を感じているので、フルタイムで働いている人を恵まれた人だとらえ、妬ましく感じたり、自分の大変さを理解してくれないと不満を持ったりします。「周りが助けるのは、当たり前」といった態度をとることも多く、職場で孤立しやすくなります。

◆「時短勤務」を上手に乗り切るには

・時短勤務をする人は「感謝」と「安定したコンディションを保つ」で乗り切る
「時短勤務」は、誰かの助けによって成り立っているものです。その助けに対しての感謝は常に心にとどめておきたいもの。とはいえ、自分の心や体が疲労困憊していては、そういった余裕を持つこともできません。自分のコンディションを整えることも意識しておきましょう。

・一緒に働く人は「思いやり」と「ガマンしすぎない」で乗り切る
「時短勤務」をしている人の中には、自分のことでいっぱいいっぱいになっている人も多いかと思います。そんな同僚を助けてあげたいと思うけれど、ちょっとあの態度はないんじゃない?と感じた時に、「あんな態度をとるくらい大変なのか~」と大目にみてあげることで、サポートする側の気持ちもイライラではなく穏やかに保つことができます。とはいえ、仕事の負担が大きすぎたり、迷惑だと感じることが多いと、そんな優しい目をむけることはできなくなりますから、ガマンしすぎず、NOと伝えたり、上司や周りの人と相談したりすることも大切です。
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