土井敏之/大岡優一郎/軽部真一 | アナウンス研究コピペ保管庫

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土井敏之/大岡優一郎/軽部真一


・前回はふざけた特集だったが、今回は私が特に注目している
個性派男子アナを少しマジメに紹介しようと思う。


004 土井敏之(TBS)


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元はNHK出身で同期には既に紹介した日本代表・高橋美鈴
久保純子石井麻由子など豪勢な面子が揃っている。
3P声法と呼ばれる絶叫型パワー派アナウンスを駆使することで
知られ、現在TBSの皇帝・声王と呼ばれるアナウンス界の重鎮。
3P声法については
「Passion・Power・Personalityを全開に剥き出しにしたアナウンス
発声法の略称であり土井の十八番」
「世界中のアナウンサー・キャスターのテキストになっている」
「学生時代に厳しい修練を積んで築き上げたものだといわれる」
「欧州では我が子に対し幼少期から3P声法カリキュラムを叩き込
もうと必死な親御さんが多数いる」
「耳をつんざくような熱気あふれるスポーツ実況に主に使用される」
と2chアナ板に記述がある。(といっても私も一部書き込み
しているのだが(笑))。この技法が数あるアナウンステクニックの
なかで重要な位置付けにあることは間違いないようである。
また土井はスポーツ実況のみならず報道・情報系番組でも
持ち前の落語調の語り口でテンポの良いトーク・ナレーションを
繰り広げお茶の間の喝采を浴びている。彼は今の放送業界ではもっとも
爆発力とインパクトのあるアナウンスメントを展開する実力者である。



005 大岡優一郎(テレビ東京)


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バッソ・ドラマティコ(叙情的かつ重量感のあるバス)の美声で、じっくりと
読み上げるテレ東の実力派。この人も土井と同じくNHK出身で同期には
あの有働由美子がいる。
彼のテレ東HPのプロフィールを見ると、「西部邁」「オルテガ」「デリダ」など
の名前が並んでいて思想・哲学に造詣があることが伺える。
数少ない情報から察するに、彼は構造主義などを勉強しつつも
やや保守思想よりの志向を持っている感じがする。
保守思想といっても、最近流行りのフリードマン主義の経済右派ではない、
自民党的なジョン・ロック主義でもない、軽薄ネットウヨクでもない、
古典的な保守本流・バーク主義(バーキアン)に近い右という印象を大岡の
書いてる内容から私は受ける。
私自身はどちらかといえばリベラル(コスモポリタンではない)だが
昨今のカタカナ・ウヨクとは違い、バーキアン的な右翼は重厚なものを感じる
し一本筋が通っているので私は大好きである。
ただ、テレ東公式プロフにそんなことを書いても、しょうがないような気も
するし、私が大岡なら、「休みの日はカレー食べるのが好きです!」みたいな
卑近なことを書くと思う。現代思想で思い出したが、フジOG中村江里子
旦那は「零度」でおなじみロラン・バルトの親戚らしい。



006 軽部真一(フジテレビ)


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大岡とは違い、バッソ・ブッフォ(軽めのバス)の声質を持ち、滑舌はあまり
いいとは私は思えないが、トークが非常に軽快なのでフジテレビ向きである。
いつも蝶ネクタイで登場、見た目の暑苦しさは拭えないが、たまに鋭いところ
を見せるのでどうしてもこの人を否定する気にはならない。
昔、フジの深夜番組「オペラ・リリカ」の司会を西山喜久恵と一緒に務めていた
のだが、ヨーロッパロケのときに、居酒屋で流しの演奏家に
「メリーウィドウのOOお願いします!」
とリクエストしていた。私はこれを見て、サラっとこういう選曲ができる軽部の
センスの良さに感心した。「めざましテレビ」とかいうお寒い番組や、
見ても全く勝った気になれない「見たもん勝ち~」やらではなく、
もっと軽部の力を発揮できる面白い番組を作れないものだろうか。
先述した「オペラ・リリカ」は見ごたえがあったし、あれを見て私がオペラの
ファンになったのはマジな話である。(西山喜久恵も当時は憧れのお姉さん
だった)。