50歳からはじまる、あたらしい暮らし/広瀬 裕子 | つばみのBlog

 

 

50歳。この節目の歳をむかえるにあたって、著者の広瀬裕子さんは「なにかを思わずにはいられなかった」といいます。40歳をむかえるときとはちがう「なにか」を感じたと。50歳はこれから続く先の年齢へのスタート地点なのかもしれません。
本書は、変化していくこころやからだ、くらしのリズム、もの、人、自分とのつき合い方など、年齢を重ねたからこそたどりついた、自身が心地よいと思う生き方、暮らし方を写真とともにつづります。
大人になっても、「かろやか」で「素敵」と思える自分でいたい。誰もが思われているのではないでしょうか。本書では、誰もがむき合っているであろう、「年齢を重ねる」ことのよい部分、折り合いをつける部分も含め、素直に語っていただきました。
「そのとき」だからわかることがあります。だからこそ、そのときそのときを大切に。あらためて、自分自身とむき合うきっかけをもらえる一冊です。(Amazonより)

 

 

 

 

幼稚園児の頃の記憶で、今でもハッキリとその時の感情を覚えている出来事があります。その感情って、紛れもなく今の私に通じる感情。

20代の前半の記憶なんてもう本当に「ちょっと前」。

30代はなんだかあっという間で、40歳で出産して。

自分でも驚くことに、数年後には私は50歳になるのです。驚くも何も、自覚が足りないだけなのですが。でも、コツコツ私を積み上げてますね…。

 

本書で印象的だったのは、自分の身体を車に見立て、手入れしながら過ごす、というところ。


運転手は私の心、脳?なのかな。

良い燃料を補給しつつ、定期的に安全運転で走らせて、ちゃんと休ませて、洗車して、外だけじゃなくて車内も整える。

自分では避けられない事故に遭うこともあるだろうし、急な故障もあるかもしれないけど、できる限りメンテナンスしているならそれ以上の心配はしない。


そんな風に、50歳も、心穏やかに、健やかに、迎えられたらいいな。

 

 

以下はMEMOですので、ご興味のある方はどうぞ☆☆☆

 

 

☆ 年齢を重ねることは、からだというもの、いのちというもの、自分というものの変化を受け止めつづけることです。徐々に変わることもあれば、あるとき突然、変化することもあります。「いつか、どこかで止まるかもしれない」と思いながら運転していた古い車のように。だから、ていねいにあつかい、ときどき手入れをし、すきなところを見つけ、楽しいと感じ、時間を味方につけ、でも覚悟して、すごすのです。
これらのことに対して「支度する」ことも必要かもしれません。想像することは、すぐ、できます。でも、心配はしない。【14.15頁】

☆ こころに留めていることばがあります。それは《ただしい行いと、まちがった行いの先に 野原がひろがっています。そこで会いましょう。》わたしは、この野原に立つことが「大人」なのかもしれない、と思っています。そこは、あたたかく、平和で、安心できる場所。赦し赦されるところ。【32頁】

☆ 姿勢のいい人は、なによりその佇まいがうつくしい。「そう生きていこう」とおもっているのでしょう。姿勢よくいるには、ある程度、意識が必要です。ふと気づくと、背中がまるくなっていることが幾度あるか⋯。それでも、意識してすごしていれば、やがて、それは日常になっていく。その魅力は、年齢や性別をさっと超えていきます。【47頁】

☆ 「そのときにならないとわからない」。そのことをこころに留めるようにしています。わからないとき、想像できないとき、経験していない場合には、できるだけ「決めつけない」ということも。わからないときにできるのは「しずかに聴く」ぐらいでしょうか。そのとき、自分の意見は言う必要はない気がします。【154頁】