「名画に教わる 名画の見かた」
早坂 優子:著
視覚デザイン研究所:編
2000.8.1/1850円
絵の中に描かれた絵「画中画」にスポットを当て、
中世から現代までの西洋絵画をわかりやすく読み解く、
ユニークな名画鑑賞の手引書。
まずは絵画の歴史。
画家というものの存在意識や時代ごとに
画家のおかれている立場などを説明している。
1 アトリエに置かれた絵画
ルネサンスは画家とは神様御用達の聖なる職業。
「観賞のアドバイス」や、その絵画の細かい
部分の解説、画家そのものや時代背景なども
まじえて絵画を読み解いている。
2 たくさん並べられた絵画
一つの絵の中にたくさんの絵が描かれている
絵の解説。
こんなふうに絵画を分類して、読み解いていくのも
おもしろい。
他にも「説明をくわえるめための絵」が絵の中に
入ってたり、「オマージュとしての絵画」もおもしろい。
「引用される絵画」は興味深い。全く無関係な絵を引用
したり、他の印刷物かに切ったり貼ったりしたものや
名画と名画をあわせたりと、発想がさまざま。