悲しい別れ | つばきの椿

つばきの椿

植物に触れ、見たこと・感じたことを書いてみたいと思います。

懇意にさせていただいていた盆栽園の園主さん(ハンドルネームは「まちだ」さん)が12月5日にお亡くなりになりました。

享年69歳でした。

私が盆栽に興味を持ち、かといって周りに仲間も先生もなく、本を頼りに素材をいじり始めた頃、ネットの掲示板に書いた質問に答えていただいたのが、まちださんとの出会いでした。

ミズゴケ実生(まちださんはペットボトルを使っていたのでペットボトル実生といっていました)を教えていただいた二人の先生のうちの一人でした。

イチョウの腰水挿しもまちださんに、そのほかにも沢山、たくさん、素材作りのこと、植物のことを教えていただきました。

園に伺うと、「さ、お茶どうぞ。」とお茶を入れてくれ、目上の人に失礼を承知で書けば、何とも言えないチャーミングな笑顔で色んなお話を聞かせてくれたものでした。

亡くなられたことを喪中の葉書で知り、愕然としてしばらくボーっとしていましたが、盆栽置き場を何気に見てみると、まちださんから頂いた挿し穂や種から大きくなった苗やまちだ産の盆栽が数多くあり、それらを手に取り、頂いたときの思い出に耽っておりました。

思い起こせば、園に行き出した頃、病気を克服し退院され、お仕事に復帰なさったばかりでした。

私にはあのイメージがとても強かったので、またきっと病気を克服し、必ずお仕事に復帰なされるものと思っていました。

このところご無沙汰をし、園にはしばらく遊びに行っていなかったことが、悔やまれてなりません。

まちださんに教えていただいた色んなことを活かしながら、そして、まちださんのところから我が家にやってきた木々を大切にしながら、盆栽を続けていきたいと思っています。

天国のまちださん、いろいろ教えてくださり、いろいろ良くしてくださり、どうもありがとうございました。

心からご冥福をお祈りいたします。