今さらながら卒公の感想。 | オマエの目の前でオカンの香水つけたろか?

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普段は役者、シンガー、ダンサー、たまに北新地のマツイカヅアキのブログです。自由に生きています。出っ歯でチビで根暗ですけど、頑張って生きます。

芸大に、研太と太郎と新免とでミュージカル4回生の卒業公演を観てきました。

劇団員だった、丸井茜、久保友里恵、そして、ご存知、西村峰龍の在籍するクラスの卒業公演でした。

「チャーリーはどこだ?」て作品でした。


ここからは、僕の個人的な感想を言います。

卒業公演は、演出も舞監もキャストも裏方も全員が生徒でやります。

脚本は良いと思います。

配役も悪くないと思います。

良いと思ったんは、ゆかり、まゆ、よしたかです。

丸と友里恵は抜きで言いました。
峰龍は、自分を出せずに我慢した演技という印象でした。

演出は、自主公演で「春のめざめ」というミュージカルを二回演出した、キョウヘイ君でした。

丸もお世話になった、キョウヘイ君演出の舞台、「春のめざめ」は大好評やったようで、僕も観に行きましたが、なかなか良かったです。学生であれだけ出来たらすごいなと思いました。

でもそれは「お金を取ってなかったから」です。

一度目、二度目、僕は両方観てますが両方に演出の要望が「見えすぎ」ていました。ひどく言えば自慰で良く言えば演出のカラーがはっきり出てました。

お金を実際取らなくてもいいんです。

でも、お金を取れるような、優しく言えば、お客さんの事を考えた舞台を作らないと、演出ではないと思います。

それがキョウヘイ君の課題かなと思っていました。


そして、卒業公演。

キョウヘイ君には期待していました。

結果。
あくまで僕の印象ですが、

演出に関しては、「ひどかった」です。


卒業公演は特殊で、キャストの事もお客さんの事も、身内の事も考えて演出しなあかんと思います。だから、かなり大変やと思います。

完全にお客さんの事を考えてない演出に思えました。

空間の使い方も最悪やったし(点と線のことです。)、舞台美術も完全無視でした。

キョウヘイ君のキャラクターも中途半端だったのでもったいなかったです。

前フリの芝居をするのが悪いとは思いません。でも、どこに当てて芝居するのかをちゃんと演出しないと作品が成り立つわけありません。それをわかってない役者には、それをちゃんと伝えないとダメやと思います。

小さい小屋で短い尺で身内がたくさんならともかく、大きい小屋で長い尺で身内以外も来るなら話しは別です。

まだ有料じゃなかったのと学生というのが救いです。

学生にそこまで求めたらあかんのか、と言われたら、そうでもないと思います。去年、その前はすごく面白かったですから。

ミュージカルナンバーで良い曲と思うなら、そこまでの芝居でリズム作らないと、せっかくの良い歌が印象に残りません。

芝居のテンポは悪い、歌はひねりがない。それはただの自慰です。役者は悪くないです。むしろ皆頑張ってて良かった。演出がダメです。

基本的な空間把握を勉強して、自分には関係ないと思うような舞台からの吸収を考えないとあかんと思います。





なんか色々言いましたが、ひどく言うのは、期待してるからです。

だってミュージカルを演出するのって難しいと思うから。普通の芝居と違って難しいし、それに挑戦するキョウヘイ君は偉いと思います。
僕なんかとてもやないけど、出来ません。

だからキョウヘイ君には頑張って欲しいと思います。






一ついいですか?

衣装は最高に良かったです。





いつかの峰龍、すーさん


太郎、研太。