動員学徒の日常(3)【ヨシノとミコト】 | トリュフ・ラボ-アクマで4コマ-

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ヨシノ編タイトル


動員学徒の日常(3)

(No.ym-013)
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 当ブログのメインコンテンツの4コママンガは「カナエとムジャ子」の過去の出来事を描いた「ヨシノとミコト編」をお送りしています。

 今回は第3幕「動員学徒の日常」の3回めです。
この4コマに登場する人物の紹介は、お話の中で紹介していますが、もう一度おさらいさせて頂きます。

3コマ目

左:アツコ(目を開けてると実はカワイイ)
中央:ヨシノ(現時点での称号(?)は「フンドシの匠」)
右:サヨ(思ったことはすぐに口に出す)



 また、今回はいわゆる「天丼ネタ」をやってますので、気になる方は最初からご覧頂ければ・・・と思います。

動員学徒の日常(3)-3

 ヨシノはこれしか持ちネタがないのか!?

<雑談1>
 戦時中の「すいとん」は調べてもよくわからない食べ物でした。
 元来の「すいとん」についてもあまりよくわかっていませんが、餅の代わりに小麦粉を練った団子(うどん的なもの?)を煮込んだお雑煮のようなものなのかな?と考えてます。
 もちろん、元来の「すいとん」は普通の美味しい料理です。

 ただし、戦時中の「すいとん」となると、「美味しいものではなかった」という解説が目につきます。
 小麦粉も不足していたので大豆やいろんな雑穀の粉で練った団子が用いられていて、しかも生煮えだった!とか・・・
 調味料も不足していたので、えらく薄味、ダシもとってない汁だったとか・・・
 具は芋の葉っぱとか、本来は食用に用いない部位も入れてたとか・・・おそらく「肉」が入ってるとか絶対なかったんだろうな?とか・・・

 美味しくないどころか、不味そうです・・・。


 また、このころの食事の大問題のもう一つは「量」であったろうと思います。
 昭和館(九段下にある戦争関連の博物館)で、当時の学生に振る舞われた食事の模型を見てきましたが、ともかく量が少ないのです。
 大袈裟に言うと「ご飯茶碗」ではなくて「湯飲み茶碗」に盛ってあるような感じ。 


<雑談2>
 上記の「すいとん」もかなり問題のあるメニューですが、もっと悲惨な食事は終戦直後のものでした。
 前述の昭和館では闇市で販売されていた「雑炊」の模型も飾ってありましたが、衝撃的なのは「タバコの包装紙」が具の中に混ざってることでした。

 ・・・この雑炊の材料は「米軍の残飯」だったとのこと。
 つまりゴミです。


 そんなものでも食うものがなければ食うのが人間でしょうけど・・・、勘弁して下さいッて感じです。


 先の大戦では人も街も破壊されましたが、それよりも先に市民の生活が破壊されていたように見受けます。
 つまり、市民の生活が破綻してきた段階にて「これはダメだと気がついて引き返せれば」、人や街の破壊については別の結果になっていたかもしれません。

 そうは言っても、今となっては”IF”のお話です。


<お知らせ>

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