天草宝島国際トライアスロン・レースレポート | プロトライアスロンコーチ樋口のトビウオブログ

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福岡の久留米で初心者から上級者まで指導するプロトライアスロンコーチ、樋口玲士のブログです。

熊本地震の影響もあり、3年ぶりに開催された熊本天草のトライアスロンレース。

 結果から言うと、総合8位、年代別3位でした。


目標に対しての結果は、

スイム20分以内→19分

バイク1時間6〜8分→1時間8分

ラン37分→42分

最高目標 年代別優勝

最低目標 年代別3位

だったので、最低ラインの目標は達成できました。


アクアスロンなどを除くと、

トライアスロン人生2回目の入賞です。

嬉しいなぁー


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僕がトライアスロンのレースに初めて出場したのもこの天草でした。

 

そこからは10年弱はエリートレースに出場してきたでしょうか。

 

そして今年はエイジで初出場です!

 

バイクの単独走はまだまだ慣れていなく苦手なので、今回も課題を多く持ったままレースに。

 

 

天候は雨。トランジションで準備していたら雨も上がったので準備もスムーズ。

 

8時に日本選手権の予選になるエリートの九州ブロック選手権のスタートを見てから、8時20分のスタートに向けて準備。

 

気温も低く水温も22度程度だったので、身体が冷えないようにスイムウォームアップは無し。

 

陸上トレーニングで身体を温める。

 

スイムは第2ウェーブ。第1は10〜20代の選手。2分後に僕ら30代。

 

スタートしてすぐに抜け出す。750mを2周回するスイムコース。

 

とりあえず1週目で第1ウェーブの選手を全員捕まえておきたいなーというのと、

 

2周目に入ると後続のウェーブの選手でごった返すためスムーズに泳げないので、

1周目は結構頑張りました。帰りは追い波だったので、タイミング見て波乗りしながらだいぶ差を詰めた。

 

2周目に入りほぼ第1ウェーブの選手を抜き、主に40代〜60代以上の選手達を右往左往しながらかわして泳ぐ。だいぶぶつかりました。申し訳ない。

 

2周目はペース落として選手の隙間のコース取り中心にイージーで泳ぐ。

 

スイムトップで!と思ったら第一ウェーブの学生選手が一人先に上がっていたらしい。

 

それでもエリートとエイジ合わせてスイムラップ1位を獲得。

 

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ウエット着ていたとはいえ、エリートの400m4分切るような選手達よりもタイムを速く上がれたのはちょっと嬉しい。スイムはそんなに頑張ってないしね。

彼らはまだ海スイムの泳ぎ方がまだ掴めてないんだろうと思う。

競泳の日本選手権に出るような子達なのでプールじゃ絶対勝てないけど。

 

トランジションに向かうと後ろからはスイムが得意な熊本の山本選手が10秒くらい空けてきていたが、バイクランの得意な選手ではないので気にしない。

 

今回の目標は年代別35〜39歳区分で1位を取るのが目標なので、

 

同じ福岡で世界選手権にも出場経験のあるランの強い北原さんと、九州でもバイクトップクラスの強さを持つ熊本の西村さん、この2人が相手。

 

僕合わせてこの3人で年代別優勝争いになると踏んでいた。

 

下の年代ではバイクの強い山口の高木くんと、デュアスロンで国内でも屈指の強さを誇る北九州の大島くんがいるが、総合表彰争いが目標ではないので今回は気にしないことに。

 

バイクスタートして数分で山口の高木くんが追いついてくる。


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僕を抜く時に、後続から逃げ切りましょう的に話しかけてくれ、

 

バイクのペースを合わせてみる(もちろんしっかり車間空けて)が、あきらかに強過ぎる。

 

ついていく展開は無視しよう。ついていくとこちらがオーバーペースで死ぬ。

 

パワーメーターの数値もFTPを完全に超えていたので、ダメだ。

 

「足を痛めてるからランで辞めるかもしれないし今日はジョグ程度しか走れませんよ〜。あはは〜」

 

とあどけない顔でスタート前に言っていたのでランで抜くだろうと思っていたが、ランでは普通に走っていて裏切られることになる。

 

2週間前のアクアスロンもランに行かずに棄権していたので、信じてしまった。

 

あれはそう、今回のための布石だったのた。

 

これには皆が騙された。彼は凄腕ペテン師だ。笑

 

しかし今回バイクラップ1位。うーんすごい。

 

 

 

あっという間に高木くんの姿は見えなくなり、追い風もあり20kmの折り返しまでは前も後ろも誰も見えない状態で淡々とこぐ。時速は38〜42kmの間でキープ。

 

折り返して後続の選手が次々と来る。

 

すれ違う選手が全て速そうに見える。


今からどんどん抜かれまくるのではと不安に。

 

帰りは向かい風。時速も32〜35kmあたりに。

 

しかし今年からパワーメーターをつけているので、

 

向かい風とはいえ行きと負荷は変わらないので、そんなに苦ではなかったが、

 

ついペースを上げようとしてしまい気づいたら予定以上のワットが出ていたりするので気をつけながら。

 

25km付近で大島くんが来た。

 

「コラー!!」

 

と抜かれ際に叫ぶ(置いていかないで、待ってください的な意味で)。

 

 

 

30km過ぎで西村さん登場。

 

来た、ついに現れたか。

 

ランが速い選手ではないので、1〜2分差のランスタートなら捕まえられる。

 

なんとか視界に入ってる状態でバイクを終了したい。

 

北原さんはまだこないようだ。

 

北原さんランを35〜36分で走ることが多いので。

 

2分差空けてランスタートできれば、37分台で走る準備はしてきたので逃げ切れると予想。

 

 

 

そしてバイクも残り数キロ。ちょっと追い風になり少しラクができた。

 

右のふくらはぎがつったが、耐えられる攣り方だったので無視してペダリングを続ける。

 

2分くらいしたら治った。

 

西村さんはぎりぎり遠くに視界に入っている。

 

パワーメーターで管理したおかげで足もいつもみたいにいっぱいいっぱいではない。

 

あとはトレーニング通り走れば、年代別優勝いけるぞ!

 

そして総合4位でバイクフィニッシュへ。バイクラップは14位。

 

 

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トランジションをスムーズにこなし、ランスタート。

 

1周3kmちょっとを3周回のコース。応援する人にはとても応援しやすいコースとなった。

 

走れる!今日は走れるぞ!神様!

 

西村さんを視界に捉え、キロ3分40〜45秒でガシガシいく。

 

これは5〜6km地点で捉えられる。

 

北原さんはまだ姿さえ見えない。いける!

 

しかし相変わらずアップダウンの多いコース。

 

1周目中盤の長い下り。

 

ズンドコドコドコ、ズンドコドコドコ、

 

そう、筋肉の奥からやつが姿を現した。

 

やばい、これはイケないパターンだ。やばい。あぁ神様。

 

どうしてですか。珍しくマグオンもバイク終盤に飲んだのに。

 

 

 

ペースをちょっと落としたり、少し立ち止まったりしながら、様子を見ながら走る。

 

落ち着いたかと思い、ペースを上げたら、また現れる。

 

3km手前で、エンジンとなるハムストリングが完璧に攣ってしまった。

 

これはもう走れない攣り方。

 

完全にストップ。

 

沿道からも頑張れー!と言ってくれる。

 

ごめん今は無理。

 

「樋口くーん!頑張れー!」

 

ありがとう。でも今は無理。

 

「樋口さん、また足攣ってるー!ギャハハ!」

 

前いたチームの後輩が応援に来ていた。あいつ今度会ったら泣かす。

 

 

 

うずくまっていたら遠くから灰色メインの黄色のラインのトライウェアが見えた。

 

ああ、来てしまった。北原さんだ。

 

あのトライウェア、何年も着てるイメージ。物持ち良いな。

 

今年はショート(51.5km)には出らずロングに出ると言っていた北原さん。

 

くそー騙された。九州の30代強豪は腹の探り合いをしている。笑

 

 

 

ペース落としている間に西村さんにおいていかれ、ストップ中に北原さんにも抜かれる。

 

この時点で年代別3位!

 

これ以上順位を下げると、ランキングポイントもスズメの涙程度だ。

 

これ以上落としてはいけない。

 

 

 

完全に攣った箇所は、経験上治ったらそれ以上攣ることはないので、治ったのを確認してまたペースアップ。

 

しかしアップダウンのあるコースに今度はモモの前が重くなってきた。

 

いかん、いかんよ。

 

呼吸はきつくないけど、足がとにかく重い。

 

それでもキロ4分ちょっとで粘る。

 

 

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2周目の中盤。4kmあたり。

 

ペナルティボックスに僕の番号が!

 

ああー!!

 

休める!笑

 

ボックスに入りマーシャルの指示でタイム計測。

 

「はい、じゃあこの時計で今から15秒測りますからね〜、いきますよ〜」

 

マーシャルのおじさん!もう5秒経ってる!笑

 

 

いやしかし何のペナルティだ・・・

 

乗車ライン、いや降車ラインか。いやだいぶ手前で降りたしな〜。

 

アンクルバンドの受付に2〜3分遅れて取りにいったら、

 

「遅刻者 246番樋口」

 

と書かれていたので、あれなのかな・・・いやしかしペナルティの対象なのか。

 

あ。バイク終了時にサドルをそのまま前向きでラックに突っ込んだ。

 

あれかー!

 

 

 

しかしちょっと休めた。

 

とりあえずなんとか足を動かしながら走る。

 

どんどん抜かれる。

 

同じ年代がいないかチェック。

 

ラスト1周。

 

最後のきつい上り。スーパーマンクラブイワイのダークプリンセス、

 

片岡さんに上りで抜かれる。

 

下りと平坦はまだ気力で走っていたが、上りは筋疲労でトボトボペースに。

 

「こんなところでなにやってんの!」

 

と喝を入れられる。すみません、ほんとキツいんす。

 

 

 

最後のアップダウンが終わり、あとは平坦コース。

 

なんども止まって、今日はもうダメだと何度も諦めかけたけど、

 

沿道の応援の力で気持ちをギリギリつなぎ止めました。

 

なんとかフィニッシュへ。

 

 うちの子が待ってる。

これは同伴ゴール…今、15kgくらいある娘。

重ーい!:(;゙゚'ω゚'):

 

必死の肩車でフィニッシュ。

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なんかチアガールにめっちゃカワイイ〜!
言われてるやん。

完全に娘に持っていかれた。
カッコイイ〜!って言われたかったな。
ちくしょー

なんとか最低目標の年代別3位。総合では8位でした。

 

スイムとバイクはトレーニングの成果が出たけど、ランで課題が残るレース。

ランは平坦ばかりのコースでトレーニングしてたから、アップダウン に足が対応できてなかったね。

来年に活かします。 

次は大阪城トライアスロンです。

 

今回よりレベルも全体的に高い。しっかり修正していきます!!

 

 

応援の皆様、参加者の皆様、スタッフ・ボランティアの皆様、ありがとうございました!

 

 

↓今回使用したギア

 

トライウェア Z3R0D oSUIT

ウエットスーツ Z3R0D V-FLEX

ゴーグル アクアスフィア ケイマンEXO

バイク スペシャライズド SHIV

ホイール 前BORA ONE50  後ZIPP808 ファイアクレスト

ヘルメット スペシャライズド EVADE

バイクシューズ シマノTR9

ランシューズ on フラッシュ

 

バイクドリンク OS-1

補給食 マグオンジェル(レモン)

 

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三宮整形外科 様 

http://sannomiya-seikei.com

 

えだ歯科 様

http://nttbj.itp.ne.jp/0942273366/index.html

 

りゅうとう耳鼻咽喉科 様

http://ryuto-jibika.com

 

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いつもお世話になってる2人。
右の黒い人がダークプリンセス。
いや、ダークマダムか。


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フィニッシュじゃなくてランコース上にいてくれたら、あと10秒くらい速かったのに。笑