三井記念美術館で「奈良の古寺と仏像展」が開催されています
目玉は広告にも使われいる
法隆寺の「夢違観音」
3月に法隆寺でお会いして、こんなところで再開できるなんて
とまるで思いがけないところで出会った知り合いのように愛しい気分です。
そしてもう1点。7月25日まで展示されている
室生寺の「釈迦如来坐像」
ガラス越しとはいえこんなに間近で拝めるなんてと張り付くようにじっと眺めてしまいました。
やはり国宝の仏像は長い月日がたってところどころ欠けたり、割れたりしているにもかかわらず
放つオーラが違います。一本造りで良質な素材が使われているのでしょう。木目も美しいです。
暗いながらも本来安置されるべき場所=お堂で拝観するのが一番ですが、
なかなか奈良に足を運べない関東在住の人もいるし、国宝や重要文化財を一度に拝めるというのは
やはりすばらしい機会だと思います。
作品が入れ替わったらまた訪ねるつもりです。
おまけの1軀
仏像仲間の中で一番話題になったのは
「五劫思惟阿弥陀如来坐像」
五劫(=とても長い間)修行をしている間に髪が伸びてアフロヘアになってしまった巨大な頭の阿弥陀様
当時はものすごい斬新だったはず。あえて作ろうと考えた仏師にあっぱれ