不織布は意外と環境や気象と関係があります。
花粉の飛散量が多く予想されるとマスクがたくさん売れるようです。
昔はガーゼのマスクが一般的でしたが、これでは大気中の小さい粒をとらえられません。
そこで織らない布で非常に小さな粒も防ごうというわけです。
実は黄砂やエアロゾルにも関係しています。
黄砂の際、マスクをするというだけではありません。
たとえば、大気中の微粒子を大量に空気を吸い込むことでサンプルする方法があります。
その際、フィルターを不織布など用いて非常に小さな粒まで捕らえると、このブログでも採算問題にしてきた
煙霧の原因となる大気汚染物質まで捕らえられるのです。
黄砂飛来の際、汚染物質が砂の粒について日本に移流してくることがＴＶなどで取り上げられていました。
私から言わせると黄砂より煙霧のほうが桁違いに大問題です。
先ほどの方法でサンプルすると、フィルターは煙霧の日は黄砂の日と比べ物にならないほど真っ黒になります。
そういう意味で不織布関連も環境企業といえるでしょう。
さて、その不織布が豚インフルエンザでも脚光を浴びています。
ウィルスのような小さい粒を防ぐには、普通のマスクではなく不織布などを利用した高機能マスクが必要だからです。
ＴＶでもマスクを配っている映像が映っていましたが、あれは高機能マスクだと思います。
そのような不織布を作っているのは、ダイワボウ、シキボウ、日清紡などの日本企業です。
興和紡績、日本バイリーン、ホギメディカルなども関連企業といえるでしょう。
ちょっと調べてみると、まだ山のようにあります。
不織布関連企業
アールストロームジャパン（株）旭化成商事（株）旭化成せんい（株）アンビック（株）伊藤忠商事（株）宇部日東化（株）エヌ・ティー・シー王子キノクロス（株）大島産業（株）オーツカ 小津産業（株）オーミケンシ（株） 小山化学（株） （株）化繊ノズル製作所 金井重要工業（株） カナエテクノス 金星製紙（株）倉敷繊維加工（株）クラレクラフレックス（株）呉羽テック（株）江洲産業（株） サンアッド（株）サンエムパッケージ（株）サンケミカル（株）三幸毛糸紡績（株）ジェイソフト（株）シンワ(株)スミスメディカル・ジャパン(株) （株）瑞光住友商事（株）双日（株）第一衛材（株）ダイニック（株）ダイワボウポリテック（株）ダイワボウレーヨン（株）高安（株）タピルス（株）チッソ（株）（株）ツジトミ 椿本興業（株）帝人ファイバー（株）（株）テックタイムストーア紡マテリアル（株）東海不織布（株）東洋紡績（株）東レ（株）（株）トーヨ 西川ローズ（株）日清紡績（株）ニッポン高度紙工業（株）日本イージェイケイ（株）
日本バイリーン（株） 日本フエルト（株） バイリーンクリエイト（株） ハニロン（株）フクロン（株） （株）フジコー
（株）ホギメディカル（株）堀河製作所 前田工繊（株）丸紅インテックス（株）三木特種製紙（株）三菱製紙（株）
（株）メディテックジャパン明星産商（株） （株）ユウホウユニチカ（株）ユニ・チャーム（株） （株）ララ（株）リブドゥコーポレーションレンゴー・ノンウ－ブン・プロダクツ(株) ワタナベ工業（株）
繊維産業なんてもう時代遅れのように言われていましたが、チャレンジに努めてきた企業はちゃんと世界に通用する技術を蓄えていたわけです。
日本の技術はすそ野が広いですね。