昨今、アナログレコードが人気が出ているようだ。
昔からのファンは装置を一寸アレンジして楽しみたくなる。
そんな事で今、ターンテーブルの厚いプレーヤーを
製作している。厚ければいい音が出るか?
アナログのビニル盤が良い音を醸し出すか?それは未だ分からない。
只、マニ屋とすればこれは実に痛快な事になるのだ。
これまでマニ屋の世界ではターンテーブルの厚みは50ミリ位が主流で
100ミリ近くのモノはかなり高級?又は異常な世界だった。
今、その世界に踏み込む為に、主軸受けのカサアゲを試みた。
凡そプレーヤーの厚みは120ミリ~150ミリになる筈だ。
※高さの比較になる様にCDを一緒に撮影してみました。
回転軸は工作機械で切削加工すると、かなりの制度を欲しくなる部品だが
自分で加工出来る所は自分で対応するのが面白い。但し、背伸び厳禁。
この部品は回転軸となる部品の完成した所。心臓部とも言える。
べアリングでは荷重がかかるとゴロゴロと言う音が発生すると
考えられているのだろう。新品の内は良くても、
僅かなゴミ一つ噛んでも音に影響が出ると推測できる。
従って良いプレーヤーにはベアリングは使用しない。
これで、150ミリ厚のターンテーブルに対応出来ないだろうか?
部品には特殊な物を使うがチョット加工して手間を
掛けると世界基準並みの優れた製品が仕上がる。
ベアリングはご法度なので真鍮メタル受けをアルミ材に挿入しよう。
軸を受ける真鍮メタルはオイルを練りこんだ特殊部材が装てんされている物だ。
日本の精密機械部材。
精密で廉価に作られているのがなんとも凄い made in japan。
そして軸の最下部、まさに心臓部を支える部品は
このように計画して見た。マダマダ結果は見えないが
少しでも良い音に近づけるべく、工夫は怠らないように
チャレンジしている。痛快な計画と音とは又別の次元の話だけれども。
この最下部は点で受けるので大きな力が加わる。
真球に超研磨された鋼球を使う。この真球は硬い物の
上では擦れあって雑音を発するので、比較的柔らかめの金属盤、
平面板上で滑らかな回転を約束するだろう。
若い頃に親父から受け継いだ技、色々試してみよう。
さて、どんな物になるだろうか?完成は夏頃かな?