2014-2015シーズン パウダーボードの選び方5 -スピリットボード編- | townpump

2014-2015シーズン パウダーボードの選び方5 -スピリットボード編-

今回は最近購入を検討されるお客様がが増えてきたスピリットボードについてお話しします。 スピリットボードはハイクアップ時はボードが二つに割れてスキーの様に装着して登り、
下りは一本のボードに合体させてスノーボードとして滑り降りてくるという特殊なボードです。 主なメリットは
「ボードを担いで登らなくていい為軽い」
「スノーシューに比べて沈まないので楽にスイスイ登れる」
逆に主なデメリットは
「スノーシューでは可能な斜面の直登には不向き」
「通常のボード、ビンディング以外に専用の機材が必要」
後、スキー経験がない方は最初スキーの技術になれるまで苦労される事が多いのでご注意ください。

「通常のボード、ビンディング以外に専用の機材が必要」
については知らない方が意外と多いので一度まとめておきます。
まず、スピリットボードを使う為には通常のビンディングはそのままでは使えません。
その為、スプリットボードを購入される際は通常のビンディングを使えるようにするための
「インターフェースキット」が必要になります。 又、スピリットボード専用のビンディングも出ています。
ただ、スピリットボード専用でもボード側につける為のアタッチメントは別売りの場合が多いです。
(ただし、アタッチメントは特殊なものを除き前述の「インターフェースキット」よりは安いです)

専用ビンディングのメリットは
「軽い」
「通常ビンディングを使う際はインターフェース分の高さが上がるのですが、専用ビンディングだと高さが出ないのでボードのコントロールがしやすい」
「脱着が楽」

後ほど紹介しますがkarakoramの専用ビンディングの様に普通じゃできない特殊な機能を持ったものもあります。

後はスキーで登られている方が登る前にソールに張っているのを見たことがある方も多いかと思いますが、登攀時に後ろに滑らないようにするためにソールに貼る特殊な「シール」も必要になります。
スワローテールのスピリットボードの購入される場合はテール形状が通常と違うため一般に売られているシールでは取り付けができないため加工が必要になりますのでご注意ください。

最後によく「そこまでは必要ない」と言われる方もいらっしゃるようですが、横滑り防止用のクランポンが必要です
スピリットボードは斜面/コンディションによっては横滑りしやすいためTownpumpでは必ず買っていいただくようにしています。

まとめると、スピリットボードを買う際は板以外に
1, インターフェースキット or 専用ビンディングとアタッチメントのセット
2, 登攀用シール
3, クランポン
が必ず必要になります。予算を考えられる際はボード以外に上記3つ合わせて約5-6万円ほどかかると思っておいてもらえればいいかと思います。 スピリットボードを選ばれる際はメーカー/ボードによってボードにシールが付属していたり、インターフェースが付属していたりする場合があります。逆に、上記3つ以外にボードの連結に必要なクリップ等が必要になる場合もまれにありますので、単純にボードの値段だけで判断すると失敗(?)することがありますのでご注意ください。

後、Townpumpに持ち込まれるスピリットボードでよくビンディングの取り付けが間違えていらっしゃるお客様が非常に多いです。
これにつきましてはビンディングとの組み合わせ等によって様々ありますので詳しくはここでは述べませんが、
購入の際は取り付け/加工のノウハウのある信頼できるショップで購入/取り付けを行ってもらうようにしてください。
なお、Townpumpでは当店でスピリットボードとビンディング関係一式購入していただいたお客様には
無料で取り付け/加工を行っております。

Townpumpではただ取り付けるだけではなくインターフェースからビンディングを抜きやすくする為等、安心して楽に使っていただけるように部品の相性を見ながら必要な加工も行ってからお渡しするようにしています。

当店でスピリットボード関連ギアを購入されていないお客様
(ブーツのみTownpumpで購入された方も含みます)
が他店で購入されたスプリットボードのセッティングについて、お持ち込みで来られる場合は
診断料:¥3,000-
リセッティング/取り付け/加工工賃:¥10,000- ~(加工内容により変化します)
がかかりますので予めご了承ください
(リセッティング/取り付け/加工まで行った場合は診断料は頂いておりません)
(持ち込まれる際は事前に予定をご連絡ください)。

なお、申し訳ありませんが現物を見てみないと分からないことが多いため、
一度当店で取り付けを行ったスピリットボード以外は、取り付け/セッティングに関するメールや電話でのお問い合せは一切受け付けておりません。

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それでは来期Townpumpオススメのスピリットボードと関連ギアのオススメをご紹介します。

ampilid
THE LAB CARBON SPLIT 157、162 定価:248,000円(税別)
amplidが技術の粋を集めて作った、世界最軽量級たった2.3kg(片側1.15kg)
とんでもない軽さのスピリットボード。
下の写真を見てもらえればわかりますが、キ◯ィちゃんが持ちあげれるぐらい軽いボードです。


パウダー用には最適のSロッカーキャンバー構造でディープパウダーでも安心して乘ることができ、
ボードの軽さと相まってすばらしいコントール性を発揮します。
お値段はそれなりにかかりますが、それを十分補って余りあるほどの性能と存在感のボードです。

なお、このボードにはKOHLA製シールが1Set、KARAKORAM製のボードクリップが一式付属しています。



THE MORNING SPLIT 163 定価:178,000円(税別)
「THE MORNING」の名のとおりファーストトラックをガンガン攻めたい人のためのスピリットボード。
「THE LAB CARBON SPLIT」と比べれば見劣りしてしましますが....、
2.8Kgと十分軽量と言えるスピリットボードで、Sロッカーキャンバーと太めのノーズの組み合わせでどんなに深いパウダーでも突っ込んでいける安定感の高い一本です。

なお、このボードにはKOHLA製シールが1Set、KARAKORAM製のボードクリップが一式付属しています。



JONES SNOWBOARDS
ULTRACRAFT 152,156,160 定価:200,000円(税別)
先日の4月天元台ツアーで店長もテストしたJONES SNOWBOARDの超軽量スピリットボード。
JONES SNOWBOARDSの中でも人気の高いHOVERCRAFTをベースにしたスピリットボードで、
狭いツリーを抜けるときでもラクラクに抜けていけるとても扱いやすいボードです。
JONESのスピリットボードは左右1枚づつを1枚の板として仕上げていて信頼性と耐久性も確保しています。
レディースボーダーにもちょうどいい152cmモデルがあるのも魅力。
なお、Carbonではない普通のウッドコアバージョンもあります。(定価:125,000円(税別))

4月の天元台ツアーでULTRACRAFTをテスト中の店長

  



HEAD
THE DAY 定価:66,000円(税別)

なぜこのモデルがスピリットボードのところで紹介されるのか?
っと思う方も多いと思われる来期TownpumpイチオシボードのTHE DAY。
実はこのボード写真の通り真ん中のラインのところで真っ二つに切って加工すれば
スプリットボードにもなりますよという「Split ready!」なボードなんです。

日本では「えー!?」っと思われるかもしれませんが、
実は欧米ではDIY感覚で普通の板を真っ二つに切って自作スピリット化していることが多いんです。
真ん中にバンブー(竹)コアを配置しているため、縦に切るとそのバンブーコアがサイドウォールの
代わりになる様にになっており、スピリット用のネジ穴加工をすれば本当にスピリットボードになってしまいます

そのため、とりあえずTHE DAYを買ってパウダー行くようになって、
バックカントリーも本格的に行きだしたらスピリット化してしまうという、
一本で非常に長く使う事も可能だったりします。
TownpumpでもこのTHE DAYをスピリット化する加工も承っております
(別途工賃は発生します)。



SP
FT SPlit 定価:48,000円(税別)
専用クランポン定価:19,440円(税別)


Townpumpでは一番人気のSPからリリースされているスピリット専用ビンディング。
なんといっても他のビンディングを圧倒するパウダーでの脱着の容易さはSP最大の武器です。
それが専用ビンディング化されて、軽く、容易に切り替えが出来るようになったとなれば
正に鬼に金棒なビンディングです。
なお、スピリットボード取り付けの際にはVoileのアタッチメントが別途必要になります。





KARAKORAM
PRIME SYSTEM PRIME 1 定価:108,000円(税別)
PRIME SYSTEM PRIME CARBON 定価:138,000円(税別)

専用クランポン 定価:17,000円(税別)
来季注目のスピリット用ビンディングが老舗のKARAKORAMから登場です。

専用アタッチメントとビンディングのセットで、
アルミ製のPRIME 1とカーボン製のPRIME CARBONの2種類があり、
いずれもPRIME CARBONが675g、PRIME 1でも800gと驚くほど軽量に仕上がっています。

軽量だけではない、何よりこのビンディングの特徴はボードとスキーの切り替え(脱着)が非常に楽な点と、
登攀時スキーモードの際にワンタッチでかかとがロック/アンロックでき、
ちょっとした下りの時は完全にスキーと同じように滑り降りることができます。
ちょっとしたことなんですがここは登攀時に精神的/肉体的負担にに大きな違いを生み出します。

先日日本に一個しかないというこのビンディングをお借りしてテストした時の写真をのせておきます。

 

 


4月の天元台ツアーでULTRACRAFTと合わせて登攀時のヒールロックのない
KARAKORAM今期モデルのビンディング「SPLIT30SYSTEM」をテスト中の店長。
SPLIT30SYSTEMは来季も継続販売予定です。


次回は「2014-2015シーズン版パウダーボードの選び方 -番外編-」として
ボード以外のパウダー行く人向けのギアを紹介しようと思います

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