牌効率の基本理念 | 【三麻十字軍 Sanma-Crusaders】

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麻雀格闘倶楽部の三麻について戦術っぽい事を覚書として書いてみる。
タイトルは昔読んでいた雑誌の連載タイトルを真似てみた。

のどぬ~るさんとこのブログ記事が面白かったので便乗記事。

何か難しげなタイトルだが、要は2ちゃんねるのMFC三麻スレに投下された何切るについて。

ドラ北
23567889s4577p白白

面子候補が6個ある、俗に言う面子オーバー。
多面子形の処理についてネットで麻雀を勉強している人は、打牌候補の筆頭は7p/白という事を知っている。
(この牌姿の場合は4pも候補に入る)

天鳳系のブログなどではすでに常識と化した多面子形処理のこのセオリー、
自分の知る限りの初出はとつげき東北氏のWeb(※)記事で、
その後「MJ4攻略大全」の「5ブロック打法」として紹介されたり、
ウザクさんとこのブログで「5ブロック理論」として紹介されたりした。


「最強水準になるための麻雀講座:面前メンツ構成技術論」の「牌効率の基礎要素」。

これの考え方の根っこは「和了への各々の課題クリア確率を平均化しながら、平均を高めていく」事。
以降、これを「牌効率の基本理念」と表記する。

■「牌効率の基礎要素」から引用
和了のために必要充分な複数の独立な「課題」がある。
例えばそれは{「頭を作る」「メンツを作る」「メンツを作る」「メンツを作る」「メンツを作る」}というセットであったり、
{「1シャンテンにする」「1シャンテンからテンパイにする」「テンパイしてから上がり牌が出る」}のセットである。
各々のセット内の一つ一つの条件を「課題」と呼ぶ。
こういったいくつかの「課題」各々の成功率を高めることはもちろんだが、その成功確率が最も低い「課題」の成功率をより高める打ち方が、最も効率的な打ち方である。
おれはこの思考を以って「牌効率」と呼ぶ。

和了のために、50%の確率で成功する何かと、20%の確率で成功する何かの両方に成功しなければならないとする。
結局これを和了できる確率は50%×20%=10%である。
ここで、新しいツモによって、次のうちどれかを選択できる状態になった。
1)50%→60% 20%→15% (「%の合計」は+5)
2)50%→40% 20%→26% (「%の合計」は-4)
「課題」において、その成功確率のうち最も低い確率をより高める打ち方が、最も効率的な打ち方であるということを頭に入れておけば、一瞬で2)を選択できる。
結局、1)の変化をした時の和了率は 60%×15%=9%、2)の場合は40%×26%=10.4% であり、2)の選択が正しいことがわかる。
「%の合計」が少々減ったとしても、各々の%の最低値をなるべく高めることが、全体の成功率を高めるということがおわかりだろう。
1)などは「%の合計」が増えているにもかかわらず、和了確率は下がってしまう。

つまり「5ブロック理論」とは、
2シャンテンの受け入れより1シャンテンの受け入れの方が少ないので、
2シャンテンの受け入れを増やす選択よりも1シャンテンの受け入れを増やす選択をして、
「2シャンテンから1シャンテンになる確率」×「1シャンテンからテンパイになる確率」を高めましょう、
という事。

■「牌効率の基礎要素」つづき
223 688の選択において、6や8ではなく2を切るのが「正解」であるのはこのような背景に基づいているのだ
(23の方はほっといてもメンツになるが、668はできるだけサポートしてやらなければメンツ化確率が平均化しない)。

下記牌姿から6pや8pでは無く2pを切るのも「牌効率の基本理念」に従ったもの。
 11m234789s223688p

23pと68pでは明らかに後者の方が面子化確率が低いため、68pに補助牌を付けて面子化確率を高くし、
各々の面子化確率を平均化させる事でテンパイ確率を高くする。
皆、普段はこんな事を意識していないと思うけど。

「牌効率の基礎要素」が世に出たのが約9年前の話で、その後、色々なところで考察や検証がされている。
それの検証記事で一番濃ゆいのが「麻雀一番街」にある「麻雀大学」のコラム。

シャンテンの成功率」では「5ブロック理論」がなぜ正しいのかについて書いてある。
イーシャンテンの受け入れ」については牌効率に自信がある人も見ておいて損はない。

ただし「5ブロック理論」は手役も鳴きも考慮しない場合のみ正しい、てのは認識しておくべき。
逆に言うと、手役や鳴きを考慮した場合は「5ブロック理論」は無視される事がある。
三麻の場合はわざと6ブロックにしてまで手役を考慮するような牌姿はまずないので、
比較的ポンポンしやすい字牌や端牌のトイツが多い時以外は「5ブロック理論」に従っておけば酷い事にはまずならない。
なので、三麻の場合は「5ブロック理論」超重要。

それと、MFC三麻スレで軽く話題になっていた「3トイツは良くない」について。
「3トイツは良くない」が「打姫!オバカミーコ」の11巻で紹介された「スリーヘッド最弱理論」の事なら間違っている。
「スリーヘッド最弱理論」では下記の牌姿からいずれかのトイツをほぐす事を推奨しているが「牌効率の基本理念」に従うなら現在の受け入れではなく、シャンテンが進んだ時の受け入れが増える1s切りを選択するべき。
 12378m355p122688s

最後に、MFC三麻スレ見た感想。
出題者のレス(>>57>>85>>96>>107)見た限り、出題者は「5ブロック理論」を知っているので8sで釣る気マンマンで問題作成してる。
出題者に釣られて8s切りって回答しちゃった人は、もうちょいネットで麻雀勉強した方がいいと思う。
状況が解らないから答えようがないって人は無理にレスしなくていいのに。

↓一番笑ったのがこれ。

MFC三麻雀スレから===============================
77 名前:ゲームセンター名無し[] 投稿日:2011/05/08(日) 20:32:14.22 ID:JhBChyGTO [1/2]
>>57
状況が一切わからない。
麻雀は点差、巡目、相手のテンパイ有無で切る牌が大きく変わるから答えようがない。

79 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 20:50:26.20 ID:H/BCuRqBO [3/3]
状況書いてないなら平場でいいじゃん。
平場5巡でいいかと
何で白切りが一人だけかわからん

81 名前:ゲームセンター名無し[] 投稿日:2011/05/08(日) 23:09:14.92 ID:JhBChyGTO [2/2]
平場の5巡目なら白だな。
ピンフ一気通貫をねらう。
MFC三麻雀スレから===============================

「相手のテンパイ有無」はどこいったww