猫について思っていること | けいせつ基金 〜空の下でハミング♫〜

けいせつ基金 〜空の下でハミング♫〜

茨城県を犬殺処分ワーストから脱却させるために立ち上げた基金です

「3年間を振り返ります」…と書いてから、ハローアニマルのことを先に書きたくなって中断してましたが

さて、続けましょう。

…いや、もう少しだけ脱線しておこう(^^;;

続ける…とは、もちろん「犬」の話なのですが、その前に、茨城県の「猫」の問題が僕の目にどう映っているかについて、少し触れておきます。

茨城県は本年度(平成29年度)も、犬猫の殺処分数を大きく減少させているそうで、少なくとも10月・11月あたりまでで言えば、なんと!

「前年比70%減」ということらしいです。

しかしこの、犬と猫の数を合わせた「犬猫の…」という言い方には注意が必要です。

もちろん、尊い命であるという点においてはどちらも同じですが、共通点はむしろその1点くらいで、原因も対策も、犬と猫では何から何まで違っています。

けいせつ基金としては、犬しか対象にしてませんので、何か語るときは、あくまでも「犬の話」であることを強調しているのですが

例えば、2017-10-14の記事に
「犬の譲渡数が増えたから?」
というのがあります。そのタイトルにも「犬の…」と付けており、犬と猫を分けて考えていることを意識的に表現しています。

お時間があったら、↑の記事をもう一度読んでいただきたいのですが、この中で僕は
「犬の殺処分数が減ったのは、譲渡数が増えたからではなく、収容数が減ったから」
と、主張しています。

収容数の減少の理由が「正常」であることが前提で言えば、とても良いことですね。

しかしこれは、あくまでも「犬」の話なのであって、これが「猫」のこととなると全然話が違ってきます。

全国的にも言えそうですが、特に「平成29年度」の「茨城県」の「猫」の場合は、茨城県内外の団体・ボランティアさんによる懸命な…

懸命な…では言い足りないな。

必死の…うーん。

例えて言えば、全身に傷を負い血まみれになりながらも、なんとか立ち続けているような、そんな満身創痍の状態で、尋常でない数の「引き出し」「譲渡」を続けてくださった方々がいたおかげであることは、現場の生の声でも、中間で出てきたデータの上でも、明らかなわけです。

本年度のデータが環境省から上がってくるのは、まだまだ先のことですが

茨城県が犬猫の殺処分数を大幅に減らしていることは、まず間違いありません。

そのこと自体は、驚きと喜びで迎えられたら、茨城県民として素直に嬉しいと思いますが

その結果に至った原因をデータから探すとき、それを「収容数が正常に減ったことによる結果である」と読み取ることは、猫の場合、おそらくできないと予想します。

茨城県の猫ために、満身創痍の状態で立ち続け、流れる血を抑えながら戦い続けている方々(しかも他県の方々が多い)は、戦いながら今も「何か」を待っているはずです。

「早く!茨城県民よ、早く!
もう私たちは限界です。早く!」

それを理解せず
「ああ…ずいぶん茨城県はがんばったね」
などと呑気な解釈をするようでは、茨城県はまたすぐに転落し、永遠に全国ワーストを続けることになると思います。