一国の政治は、国民を映し出す鏡に過ぎない?〜「民主主義の条件」を読んで<GW読書①> | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

GWは息子がアデノウィルスに感染し発症したため、前半はほぼ外出もできませんでした。残念ながら予定をキャンセルし、5月3日までは家に閉じこもり状態となりました(私は5月2日からお休みを頂いてました)。

遠出をすることがなかった分、諦めて近場や家で子どもたちとずっと一緒にゆっくり過ごせたことは良かったかも知れません。ここのところ、多忙であまり共に生活をする時間が削られてましたから。

併せて、読書もゆっくりできました。毎度GWはあっちにこっちにと疲れて読書も進まなかったのですが、特に夜の時間帯がゆっくりできたので読書する余裕があったのだと思います。


▼「民主主義の条件」(砂原庸介著/東洋経済新報社)



議員になって2年が経過しました。私は元々政治を学び志してきた経過がなく、小金井市の未来のために議員になったので、時に政治のキホンを抜かしてしまっている時があるのではないか、と感じています。地方自治体にしか言及できていないことが本当にいいコトかどうかも含め、見つめなおす機会も必要だな、と思いこの書を開きました。

また、統一地方選挙の状況・結果をみて、「どうしてこういう結果になるんだろう」という不満も持っていました。選挙、政党、意思決定とは何か。自分の中では明確に答えを出せていません。

この本の序章には以下のように書かれてあります。

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「一国の政治は、国民を映し出す鏡に過ぎない。立派な国民には立派な政治、無知で腐敗した国民には腐り果てた政治しかあり得ない」(サミュエルズ『自助論』)という言葉があります。悪い代表者が「腐り果てた政治」をしたとすれば、もちろん、私たちがその程度の代表しか選び出せなかったということかもしれません。しかし、それだけではなく、代表の選び方や手続きが悪いという可能性もあるのです。だから、自分たちにとってよりよい代表を選ぶためには、その選び方を絶えず考え続けることが必要なはずです。

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上記について筆者は問題提起とともにその解決策としてのアイディアを書かれてあると認識しています。

まずもって、選び方や手続きが悪いことは確かに考え続け、必要に応じて変えていかねばなりません。ただ、問題はそれを変えるのは現状の議員の中で合意形成を諮って変えるかどうかのジャッジをしなければならない、という点です。ゆえに、当事者が場合によっては自らの進退に影響する仕組みの変更を決めるという仕組み自体に、実効性のないスパイラルに陥ってしまう原因があると感じています。

ただ、これを読む限り「多数派を作る」ことの重要性と、いわゆる政党としての進化を求める点については、今後私自身も大きな課題と捉えています(あくまで小金井市議会という自治体議会において)。




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