もっと小金井市を、おもしろく。~白井亨(元小金井市議会議員)blog

子どもを授かったことをキッカケに、地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。小金井市を持続可能なおもしろいまちにするため、2013年に市議会議員初当選。2015年10月で辞職し12月の小金井市長選挙に出馬も惜敗。

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小金井市は5月25日(水)にチャレンジデーを実施しました。

 

チャレンジデーって何?

笹川スポーツ財団のHPによると、以下のように書かれてあります。

「毎年5月の最終水曜日に世界中で実施されている、住民参加型のスポーツイベントです。この日は、人口規模がほぼ同じ自治体同士が、午前0時から午後9時までの間に、15分間以上継続して何らかの運動やスポーツをした住民の『参加率(%)』を競い合います。対戦相手に敗れた場合は、相手自治体の旗を庁舎のメインポールに翌日から1週間掲揚し相手の健闘を称えるというユニークなルールが特徴です」

 

健康長寿を目指すために運動習慣を身につけるキッカケに、というのが狙いらしいです。

 

 

小金井市は3回目にして初勝利

結果としては、今年は相手である秋田県大仙市と「参加率」を競い、見事勝利したそうです。関係職員のみならず、市を上げてのイベントだったので関わった方々はお疲れ様でした。

 

 

今年で終わりにしてください

 

初勝利をしたとはいえ、来年こそはこの事業はやめてもらいたいと思います。

 

「良いことやってる的なまやかし事業」だから、です。昨年小金井市議会で決算質疑でも私は同様のことを指摘しました。

 

<問題点>

  • 匿名・自己申告制で、実態がわからない
  • あらゆる団体に「事前団体登録」を勧め、数字水増しの危険性がある
  • 日常の買い物や通勤もOKとなっている
  • 当日市内にいる市外在住の人もOK。しかし「参加率」は人口で割って算出
  • スポーツ習慣をつける成果に結びついていないというレポートが存在する
  • 小金井市は平日約4万人強が通勤・通学で市外へ出ている
  • データが一切とれない
  • 数字上で表れない職員人件費(パフォーマンス)負荷がある

 

挙げればキリがないほどですが、これだけ問題点を抱えています。

 

確かに、笹川スポーツ財団からの100%補助金であり、市の一般財源を使っていないとはいえ、上記に書いたように市の職員がかなり動いています。当日も強制はないにしろ運動することに駆りだされています。

 

最終的に、数字上で相手に勝つことが目的化しており、何のためにこの事業をやっているか、既に見失っていると感じています。新たな運動習慣を身につけるのに、日常の通勤・通学・買い物もOKなんて、全く意味がわかりません。

 

財源は支出していなくても、成果に繋がる要素が見えないこと(せめて詳細データが取れればそれだけでも意味はあると思いますが、一切データが取れません)から考えて、この事業は今年で打ち切りにして、別のことに職員のパフォーマンスを割いたほうが懸命だと考えられます。

 

これは、稲葉市政の置き土産の1つ

 

一応補足しておくと、今年もチャレンジデーを実施したのは稲葉さんの置き土産です。現・西岡市長の意思ではありません。昨年の段階で今年開催のための準備経費が確か計上されていただろうし、申込み済みで相手が決まっていたことだから、迷惑をかけるわけにはいかないでしょう。ただ、来年のことは今から決められるので、普通に考えれば「見直し」となる事業です。よろしくお願いします。

 

 

スポーツ振興は賛成だしやるべき

 

誤解のないように述べておくと、スポーツ振興はやるべきことだと思います。今回でも、スポーツ体験イベントは良かったです。しかし、データも取れず実態と乖離した数字重視で相手に勝つことが目的化しているため、例えば一般財源から支出はなくとも、市をあげてのイベントであるがゆえに数字であがってこない膨大な人件費がかかってます。「良いことやってる的なまやかし事業」はやめようね、ということなのです。

 

チャレンジデーはほとんどが人口10万人以下の自治体が参加するイベントです。笹川財団の特設サイトをみると、人口数万人以下の自治体が多いんですよね。「町」が目につきます。小金井市人口11万8000人の内、43000人くらいが通勤・通学で市外へ出て行く自治体がやるイベントではありません。

 

 

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昨日は小金井市議会で再び臨時議会が開かれました。

 

2ヶ月限定となっていた今年度の暫定予算ですが、その期限が切れるために本予算を再度審査するためのものです。

 

▼6施設を撤回、図書館と集会施設を除き4施設(庁舎・福祉会館)複合化に方針変更

ここで審査の序盤に質疑の中で西岡市長から、市長選挙で掲げ彼の最大の公約であるということがこれまでの「新庁舎6施設複合化」について、方針を転換し「2機能4施設」で整備する方針を述べました。


「6施設複合化の一括整備については、早期の実現は困難な状況だと考え、いったん立ち止まって整理することといたします。これまで検討した経過を踏まえ、福祉会館機能と、新たな防災拠点となる庁舎の複合化を優先してまいります。私がお示しした公約のうち、福祉会館、本庁舎、第二庁舎、本町暫定庁舎、4つの施設を対象として、優先するものとご理解いただければと思います。」(西岡市長の発言メモ)

 

よく立ち止まるようですが、これ以上立ち止まらないようにして欲しいものです。ちなみに私は民間企業時代から鍛え込まれたことは「走りながら考える」です(誰も聞いてませんよね・・・)。

 

<6施設とは、2機能4施設とは?>
ここでいう6施設とは、本庁舎、第2庁舎、本町暫定庁舎、福祉会館、図書館本館、前原暫定庁舎の6つと言われてきました。が、機能面で考えると4機能6施設となり、今回公表した内容としては図書館と前原暫定集会施設を除き、庁舎と福祉会館を一体とした「2機能4施設」にするということになります。

 

というか、庁舎は合同庁舎が前提で基本計画が作られているので、もともとが「6施設」とインパクトを重視して書いたことがややこしいのです。実質は4施設(庁舎、福祉会館、図書館、集会施設)だった公約を、2施設(庁舎、福祉会館)複合化に整理したということになります。そうです、庁舎と福祉会館の複合化です。

 

市役所本庁舎

 

3月の議会で大きな議論となった新庁舎建設及び福祉会館建設ですが、ここで大きな課題である図書館をはずして一体整備することで「早期の建設を実現したい」と述べられています。この「6施設複合化」の実現検討に向けて、3月の初旬にプロジェクトチームを構成し、庁内で検討してきたようです。これまでの答弁では6月に中間報告、8月に最終報告を行うとされており、その検討状況が気になっていたところでした。

 

市役所第二庁舎

 

ここで方針を大きく転換した理由としては、西岡市長は熊本地震の影響があって防災拠点としての庁舎建設を急ぐなどその必要性を説明しています。

3月末で閉鎖された福祉会館

 

▼平成28年度予算はかろうじて賛成多数で可決に

今回、3月末に閉鎖した福祉会館の中でまだ業務を続けている社会福祉協議会が移転する賃貸物件の賃料を追加した本予算が提案されていました。私も眠たい目をこすりながら深夜2時くらいまでは待っていたのですが、さすがに寝落ちしてしまいました。各議員のSNSでの報告を読む限り、結局深夜2時45分くらいに平成28年度小金井市一般会計予算は可決されたようです。

 

【賛成12】
自民5・公明4・民主2・自由民主1

 

【反対11】
共産4、リベ保2、ネット2、自治2、市民会議1

※共産が組み換え動議、リベ保が修正案を再び提出→否決し、本予算が上記の通りに可決。

 

暫定予算になっても、否決の原因となっている項目を除いての暫定予算であれば大きな影響はないものとされていましたが、「市民生活への影響に鑑み」自民党と公明党が賛成にまわり、かろうじて賛成多数での可決となりました。とりあえず本予算が可決したことで市政混乱が深まることがなくなり、様々な市政課題に集中して議会も行政も仕事ができそうです。


ただ、1つ残念なのは、最終的に稲葉市政の時と議会構成が変わらなかったことです。西岡さんは元々自民党の人でいわゆる保守系の系譜の方ですが、これからの議会対応、そして議会側の対応に注目しなければなりません。


▼庁舎と福祉会館建設推進は賛成。ただし「公約」撤回に対する姿勢はどうか

 

稲葉前市長は新庁舎を建てる気はさらさらありませんでした。それは、建設予定地の蛇の目跡地に今あるリサイクルセンターや清掃関連施設を動かそうとしてなかったことと、虎視眈々と第二庁舎取得のタイミングを狙っていたことからわかります。

 

西岡市長に変わって、新庁舎の建設が動き始めたことは間違いありません。

 

それは良いことです。

 

彼の手腕についてはここでは言及しませんが、首長の権限の強さが如実に表れてるといえます。

 

私は、西岡市長の「私の最大の公約」撤回の道義的責任と、庁舎や福祉会館建設推進は分けて考えるべきだと思います。施設整備については、塩漬け状態の蛇の目跡地に建設が急がれるため、議会も含めコミュニーケーションをとって速やかに進めて欲しいところです(もう立ち止まらないでね)。

 

ただし「私の最大の公約」の撤回については、ちょっと政治家としてあるまじきだという認識です。

 

そもそも当初からの「公約が実現できるかどうかを検証する。私は現職ではないのでその実現性を検証できる立場にはなかった。そのためのプロジェクトチームを立ち上げる」という点から疑問でした。

 

本来なら「公約を実現するためにプロジェクトチームを立ち上げる」と発言するべきだったのです。

 

この違いは「公約」に対する認識の違いでしょうからこれ以上言っても仕方ないと思われますが、公約とは実現する見込みがあって約束するものだと私は思っています。

 


▼「市民と決める」はどこへ?

 

何事もプロセスは大切です。特に、西岡市長は市長選挙の際に配布されたチラシに以下のように書かれてあります。

 

『ただし、どのような庁舎にするかは、他のケースも想定し市民と一緒に考え決着します。小金井市の問題は、ビジョンが示せず迷走し、その場しのぎだったことにあります。具体策を元に、今こそ、市民力結集で、迷わずに、まっすぐに、未来へ進みましょう。市役所問題解決なくして未来はつくれません。』
(引用)市長選挙時に配布された法定ビラ

 

いいことを書くなと感心しておりました。しかし、残念ながら私がイメージし期待した「市民と決める」というのと少し趣きが違うようです。6施設(実質は4施設)と銘打った公約で選挙を戦い選ばれた=「これが民意である(西岡市長の過去の発言)」が、市民が知らない間に市民は関われないまま「4施設(実質は2施設)」に変わることになります。

 

いずれにせよ、蛇の目跡地にある清掃関連施設などの移転や、財政措置の面など課題はまだたくさんありますので、引き続き注視が必要ですね。

 

 

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今日の小金井市議会は臨時議会が開催され、3月の議会で否決となった一般会計予算(年間予算)及び、1つ空席となっている副市長の選任の2つが審査され採決されるはずでした。

 

ところが、私が仕事を終えて小金井市に戻ってきた20時過ぎでもまだ予算の審査がはじまっておらず、気になって傍聴へ行ってきたのです。

 

 

 

10時からはじまる議会が開かれず空転。この原因は議会ではなく、市長側の都合だったようです。結局、本会議が開かれたのが夕方となり、そこから新たな課題も生じてきて・・・。私が傍聴席に着いた時には、予定になかった「緊急質問」が行われていました。


▼「緊急質問」とは?

議会はルールが決まっており、議員が好きに発言できる訳ではありません。本会議では議長、委員会では委員長に議題に沿って指名されて(発言許可をもらって)初めて公式な発言が許されるシステムです。そして、発言できる回数が決まっており(でないと無制限になりますからね)、そのルールの中で皆発言をするという運営の仕方になっているのが一般的といえます(発言時間制限があったりなかったり、代表者のみだったり、会議の種類や自治体規模などによってその辺の違いはあります)。

 

そして、緊急質問とは、本来議題にする予定のなかったものを取り上げて質問をする必要性がある、市政にとって急務な事案にのみ許可されると言われているもので(運用は各議会で違うと思います)、過去に小金井市議会では私も緊急質問のエントリーをしたことがあります(残念ながらこの際は市長応援団会派の反対にあって叶いませんでしたが・・・)。

 

▼ゴルフ場に行ったことのどこに緊急性が!?

今日議題にあげられていた緊急質問は、市長が公用車を使ってゴルフ場に行ったことについての質問でした。これは、「市営を憂える一市民より」という署名でとある文書が届けられたことに端を発しています。


最近、舛添東京都知事が公用車を使って湯河原温泉に毎週末行ってただの報道され話題になりましたが、その文章には「市長の使っている市長車がゴルフ場の駐車場に駐車していたそうです」と書かれてあり、それを元に緊急質問をある自民党議員がやった訳です。

 

緊急質問の質疑を聴く限り、市長は「1月30日に、市政について市民に相談するために小金井カントリー倶楽部に行った。時間は大体1時間程度。プレーはしておりません」という答弁であり、それ以上の内容は何も出てきません。確かにゴルフ場に市の公用車が停車していたら「あれ?」と思われるかも知れませんが、公務でそこにいた(なぜそこに誰がいたかは明確になっていませんし、この段でする必要性もありませんが)市の審議会なども努めていただいている方に会いに行っただけであれば、何の問題もありません。

 

先ほども書きましたが、私が取材した限りその文章には「市長の使っている市長車がゴルフ場の駐車場に駐車していたそうです」と書かれてあります。この文書を書いた方はそれを見た訳ではないことは一目瞭然です。そして、それをさらに「どうなんだ」というのがさらなる伝聞であり、結局多少なりとも時間の無駄となりました。

 

しかし、有難いことは緊急質問の1つの事例を作ったということです。これで本人が「緊急性がある」と言えば何でも緊急質問ができるというルールがうまれつつあります(いいのか悪いのかわかりませんが)。

 

▼副市長の選任議案、賛成多数で承認される

稲葉前市長時代に副市長を勤めた上原氏を再度副市長にすることを議会に承認を求める議案が市長から提案されていました。しかし、この副市長、一昨年前の「第二庁舎買取騒動」の際に稲葉前副市長と仲違いをしたことで辞めた人であり、私は彼の手腕については特に言及しませんが議会対策としての選任だと考えられています。

 

この審査の中で「上原氏が以前副市長だった時に経緯は別として一身上の都合で任期途中で辞められた人である(そんな人を信用できるのか)」という自民党議員の質問がありました。

 

これはとてもおもしろい意見です。

 

おそらく、必要性がわからないのに選挙の有利な展開を見越して任期途中で衆議院を解散する安部首相に対しての身内非難でもあるのでしょう。ぜひ、国へ物申してもらいたいものです(過去の途中解散と、これからまたダブルでやるなら身内から非難してもらいたいですね)。

 

<採決>→可決(承認)
賛成15

反対2

(退席6)


反対は自民党の露口議員と中山議員。退席は共産党4名と自民党の遠藤議員と吹春議員。あとは賛成。なんと自民党は賛成、反対、退席で2名ずつに分かれるという・・・(よく判りません)。

 

 

あ、結局予算審査は行われずに23日に延会となりました。

 

 

強調しておきますが、今日の延会の主原因はこの「緊急質問」ではなく(すぐに終わりましたので)、「市長側の調整」によるものです。それで夕方まで空転してました。調整は議会がはじまる前にやっておくべきでしょう。この点、議会ばかりが足を引っ張っている訳ではなく、市長側の議会対策のまずさが随所にあらわれていると行っても過言ではありません。

 

 

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手に入れました、「東京都大田区議会白書2016-2017」。

 

 

一般販売してないため、知人から取り寄せてもらって購入しましたが、コレとても面白いです。大田区議会の各議員の選挙広報から委員会発言回数・発言文字数をデータ化してグラフで表示しており、議員報酬から除して発言単価まで算出しています。

 

さらに、議員の視察報告書にも解説(というか意見)を入れており、バッサバッサと切っているものが多いです。特に23区だから海外視察も行くことがあるようで、その必要性について論じている点は興味深いといえますね。議会の視察は、やはりその成果目標を設定して行くべきだと思うんですけどね。でないと感想文で終わっちゃうと思うんですよ。

 

ちなみに、小金井市議会でも議会として(常任委員会単位で)毎年視察に行きます。このやり方について、私は毎度意見・提案してきたのですが、まだ残念ながら実現していません。視察の話に触れましたので、少し議会視察の問題点について紹介しておきます。


▼成果から逆算して視察先を選んでいない

 

何が問題かというと、視察先選定にあたってその成果から逆算して考えていない点です。

 

<視察についての協議例>
委員長:「提案があれば出してください」
議員A:「昨年は東北のほう行ったから、今度は関西方面がいいね・・・」

 

という会話も交わされることもあります(毎度ではありませんが)。そういう会話が飛ばないにしても、委員会単位で行くとした場合に、とりあえず法則もなく行き先を各自で持ち寄るという方法です。

 

私が議会に居た時にはこのやり方がとても気持ち悪かったです。いきなり視察先とテーマを提案するのではなく「市政課題として優先順位の高いテーマは何か」から協議すべきではないでしょうか。市政課題の「重要度」「緊急度」を縦軸・横軸に置きテーマをプロットしていき、「重要度」「緊急度」の枠に入ったものを優先して視察すべきテーマと位置づけ、そのテーマに合った先進事例としての自治体を選定する、という流れが妥当だと思うのですが、残念ながらそうはなりません。

 

そもそも、視察の成果が見いだせないのは、議員のレベルも問題ですが、何しに視察に行くのかについて、事前に協議ができていないことが根本原因だと考えています。

 

 

▼記名式で視察報告が公開されているだけマシ

 

この白書では前述したように、海外視察に関する報告書も評価しており興味深いのですが、まだ当たり前のように記名式で報告書を各議員が書いているだけマシです。恥ずかしいことですが、小金井市議会の委員会視察報告書は「匿名」なんです(誤解ないように書いておくと、ちゃんと記名で提出するものの、報告書としてあがってくる際にはAとかBとかになっているのです)。誰が書いたか分からない報告書では、評価しようがありません。しかも報告書をネット公開してないため、わざわざ議会図書室に行かないと読めないのです。

 

過去に色々と経緯があったようですが、はじめ驚きました。議会改革で提案したものの、記名式をどうするかについて、また、ネット公開についてもまだ動きがないと思われます(最近の議会運営委員会をチェックできていないので近況わからずで申し訳ありません)。

 

 

▼この本はあくまで定量的で議員活動を測る参考資料

 

海外視察報告書の部分はさておき、発言時間と回数をデータ化した可視化はとても重要な取り組みであることは間違いありません。


議員を選ぶ根拠がない、材料がない、わからない、という声をよく聴きます。そういう意味では、議員の議会活動を部分的に定量評価した取り組みは斬新であり、議員の力量ややる気と実行力を測る1つの材料となるでしょう。個人的には、質疑のクオリティを測る指標が欲しいと常々考えていたところですが、とても参考になります。

 

ただし、ここに書いてあることだけが議会活動でもないし、本会議や会議準備のやり取りや調査レベル・質疑のクオリティまで見て取れるものではない、というのも正しい認識なはずです。ゆえに、この本に書かれてあることは議員の活動を評価する「判断材料の1つ」と置いて頂きたいのです。

 

この本は大田区議会の話ですが、どこの議会にも「話の長い人」「質問のクオリティが低い人」「単に主張を繰り返すだけの人」など、様々な議員がいるものです。この本がキッカケで、その質を無視して発言回数と発言量を増やせばいい、と勘違いする馬鹿な議員も出てこないとも限りません。

 

議会発言で重要なのは、何の政策に対して、質問を通じて行政から何を引き出し、どんな解決策を提案したか、そして最終的にはこの人の発言で何が実現できたのか、ということです。

 

さらには、議会での発言ではないアクションで物事が動くことがあります。とどのつまり、選挙時に掲げた公約やアジェンダに対しての行動内容と結果・成果が肝心であるということなんです。その過程と結果をもって各議員を判断するべきだと思います。

 

ただ、それを判断する材料がないのが現実なんですよね・・・。

 

 

 

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昨日午後はこがおも事務所で「暫定予算について話をしよう~小金井市は「暫定」がお好き?」の勉強会を開催しました。

 

小金井市は平成28年度の本予算が圧倒的反対多数(2対21)となり、2ヶ月分の暫定予算が組まれています。この暫定予算について、あまり世間でも知られていないし「市民生活に影響がある」と聴くけども本当にどこまで影響があるものなのか、誰もわかりやすく示唆してくれません。

 

そこで、こがおもとして勉強会を開催することにしました。講師は小金井市財政分析ブログを書いている石塚さん。暫定予算というものについて、過去の小金井市と他市の事例、その結末から学ぶことなど盛りだくさんの内容となりました。

 

 

狭いこがおも事務所は全員で22名もの人が入りましたが、過去最高記録の集客です。実際に暫定予算になったことで影響を直に被っている方もおられ、関心の高いテーマであることがわかりました。本来は行政がしっかり説明してくれたらいいんですけどね(けど、行政が伝えると事務的にならざるをえないので、悩ましいところですね)。

 

 

 

▼実は稀なことでもなかった、暫定予算

暫定予算になる(=本予算が否決になる)ということは、実は稀なことでもないようです。小金井市だけではなく、これまで近い記憶を紐解くと多摩地域では国分寺市、国立市、東久留米市、過去には武蔵野市などでも暫定予算になった例が紹介されていました。

 

ちなみに後で調べてみると、その他西東京市や多摩市でも10~15年前くらいに暫定予算になったことがあるようです。多摩地域では特段珍しいこととも言い切れません(とはいえ、それがいいことと言っているのではありません)。

 

小金井市は平成15~17年度まで3年連続して土地区画整理や再開発絡みで暫定予算を経験、勉強会では当時の議会会派構成などのレビューもあり、石塚トークが冴え渡りました。

 


▼この暫定予算での市民生活への影響

 

現在は2ヶ月(4月・5月)のみの暫定予算となっているため、確かに市民生活に部分的に影響が出ているようです。

 

<市民生活への影響例>

  • 図書館の新刊が買えない
  • 商店会街路灯のLED化補助事業がストップ
  • 協働事業提案制度に着手できず(本来なら4月から着手する予定だった)
  • 食育推進計画策定がストップ(会議が開けない)
  • 江戸東京野菜まちおこし連絡会の会議が中止
  • その他新規事業や補助金申請ストップ etc…

 

上記以外にも、特に補助金などを受ける際の手続きが年間分→2ヶ月分などでの出し直しをさせられるなど、余計な手間もかかっているということです。


職員からも、事務手続きが増え、予定していた事業に着手していいかわからず困っている、などの声も聴こえてきます。暫定予算というものは、やはり通常よりも手間や困ったことが起こっていることに間違いがありませんが、こんな状態になったことについて『議会は何足を引っ張ってるんだ!』という声が起こってきています。


▼市民生活への影響がほぼ出ないやり方がある!?

 

地方自治法では暫定予算については明確な規定もないようです。今回小金井市が2ヶ月分として組んだ暫定予算ですが、特にそんな短期かつ必要最低限の経費だけを組むという必然性もないことがわかりました。

 

(地方自治法 第218条の2)
「普通地方公共団体の長は、必要に応じて、一会計年度のうちの一定期間に係る暫定予算を調製し、これを議会に提出することができる。」

 

市報こがねい(平成28年4月15日号)には暫定予算の説明について「…本来の予算が成立するまでの間、行政の中断を防ぐためのつなぎ予算として最小限必要とされる経費の支出ができるよう、暫定的に予算を調整…」とあります。

 

 

しかし、暫定予算とはいえども最低限の必要経費だけではなく、本予算反対の議題に関する予算を除いて暫定予算を組めば、市民生活への影響はほとんどないはずです。それに対して議会側も反対はしない(できない)と考えられます。小金井市の本予算否決の内容でいうと、福祉会館関係の予算が大きな争点であり、それ以外の大半のことは議会としても反対する理由はないのです。

 

理屈上ですが、前述の食育推進計画の予算をはじめ“争点になっていないもの”をもっと暫定予算に盛り込めます。逆にいえば、市民生活を最大限考慮して盛り込むことが行政の仕事ではないでしょうか。

 

なぜ、最小限の必要経費に暫定予算をとどめたのか、そこはよく判りません。

 

いずれにせよ、どこかで本予算は可決しないといけません(東久留米市で最終的に市長が本予算を専決処分したという例もあるようですが、異例のことです)。5月19日(木)には臨時議会でまた本予算審査があるので、取り急ぎはそちらに注目ですね。次の暫定予算の心配をしなくていいのであれば、それにこしたことはないものです。

 

 

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