太陽の光と風の力。 | アメーバ公式ブログ「TORAPPACHI!」

アメーバ公式ブログ「TORAPPACHI!」

トト17歳♂茶トラ白。おはぎ2歳♀サビ。もなか2歳♂茶トラ。猫3匹との暮らし。

今日はTORAPPACHI!番外編をお届けします。

3年程前、社内報の「環境ニュース」というコーナーに「再生可能エネルギー」についてのコラムを書いたことがあります。
家庭用の太陽光発電と風力発電に関して調べた記事です。
計画停電や原発の事故で思い出したので、ブログに転載してみることにしました。

興味のある方がいらっしゃいましたら読んでみてくださいね~。


TORAPPACHI!

トト:読んでみてにゃ~。


「太陽の光と風の力」

みなさんは「再生可能エネルギー」という言葉をご存知ですか?
ご存知の方も多いと思いますが、今回はこの「再生可能エネルギー」について紹介したいと思います。

●再生可能エネルギーって?

まず「再生可能エネルギー」とは、石油やガスと違って「いくら使っても同等もしくはそれ以上の再生が可能」なエネルギーのことで、太陽光発電、風力発電、地熱発電、水力発電などがこれにあたります。
この再生可能エネルギーの一番の長所は、地球温暖化の原因となっている温室効果ガスの排出が非常に少ないということです。
そしてその電力量も軽視できません。
太陽光発電は、家庭用発電機の場合、その家庭で使用するほとんどの電力が賄えるそうです。
風力発電は、世界中の設置有望地域全てに設置すれば、風力エネルギーだけで全人類の使用する電力を充分賄えるそうです。(それって凄い!)

●「エコな生活」のお値段。

そんな「再生可能エネルギー」の中で、最も身近なのが太陽光発電ですが、ではみなさんは「家庭用風力発電機」というのがあるのをご存知でしょうか?
私は今回初めて知ったのですが、個人的にはこの風力発電に非常に興味を持ちました。
風力なら太陽光と違って昼夜関係なく発電が出来るし、見た目も楽し気な感じがしませんか?
どちらにしても、家庭で発電が出来れば、省エネや電気代の節約にもなるし、災害時のライフラインの確保にもなります。
それでいて地球に優しいのだから、興味を持たれる方も多いのではないかと思います。

そこで、
「設置するのにいくらくらいかかるの?」
「設置したらどのくらい電気代が節約できるの?」
「太陽光発電と風力発電、どっちがお得なの?」
などなど気になることを、あるメーカーに直接聞いてみました。


Q1:設置するのにいくらくらいかかるのでしょうか。(3LDKくらいの2階建て住戸の場合)

A:太陽光発電はメーカー・屋根の大きさ、向き・材質等により大きく効果と費用が変わるものになりますが、一般的に150万円~300万円程のシステムを導入する方がほとんどです。小さな2階建ての家であれば、200万円のご予算があれば十分設置可能と思われます。
風力発電につきましては、弊社ではゼファー社の小型風力発電機を取り扱っております。費用はパッケージ内容(バッテリー・付属太陽電池など)により異なりますが、50万~90万円程になります。


Q2:設置したらどのくらい電気代が節約できるのでしょうか?

A:太陽光発電では、一ヶ月の電気代が12,000円の場合で1,500円程度になりますので、約10,000円の節約が期待できます。(電力会社、取付状況によって異なります)
風力発電ではゼファー社の小型風力発電機の場合、発電量はTVやパソコンなどの電気が賄える程度の物になります。電気代換算で一ヶ月で数百円程度の節約が期待できます。


Q3:太陽光発電と風力発電では、初期費用、メンテナンス費用、月々の光熱費など、総合的に見てどちらがお得でしょうか?

A:総合的に見て、太陽光発電がお得かと思います。
小型風力発電機は太陽光発電システムと違い、ご自宅の色々な電化製品の消費電力を賄うようなシステムでは無く、非常時のライフライン確保の為に購入される方や研究の為に購入される方がほとんどです。
バッテリーの寿命や、動力部分の消耗を考えると、5年程度で多くの部品の取替えが必要かと思われます。
その点太陽光発電は、長寿命で30年~40年は発電を繰り返すシステムと言われていますし、メンテナンスはほとんど必要ありません。デメリットがほとんど無いのが特徴ですが、強いてあげれば、
■太陽電池パネルは長寿命ですが、変換機(パワーコンディショナー)は10年程度で交換が必要。
■初期費用が車一台分くらいかかる。
屋根形状・面積・向き・屋根材などで費用も効果も違いますが、長期でお住まいになる新築時の購入はお勧めです。
オール電化との相性も良いので、エコキュート・IHクッキングヒーターなどと組み合わせるとさらに効果も上がり楽しんで頂けると思います。


以上、丁寧なお返事を頂きました。
私が惹かれた小型風力発電機は、初期費用は安くてもあまり実用的ではないようですね。
実際、まだ啓発用として採用されていることがほとんどだそうです。

う~ん、残念…。

●「エコな生活」の裏側。

ここまで太陽光発電と風力発電のことを持ち上げてきましたが、実は問題点もたくさんあります。
例えば、蓄電用に使うバッテリーは定期的に交換しなければならず、その度に「廃バッテリー」というゴミを生み出します。
また、発電の機械を作る工程では当然ですが大量の二酸化炭素が発生します。

再生可能エネルギーである太陽光発電と風力発電も、必ずしも「エコである」とは言い切れないのです。
「地球の未来のために」と数百万円を払っても、自己満足に終わるかもしれません。
エコな生活って難しいのですね…。

●まずは形から?

ただ、たとえ自己満足であろうと「意識する」ということはとても大切なことだと思います。
そして「啓発活動」というのもとても意義があることです。
ですので、我が社でも啓発活動の一環として「オフィスに風力発電を取り入れてみる」というのはどうでしょう?
環境活動のシンボルとして社屋の正門や屋上などへ設置する企業も増えているらしいです。

ちなみに企業に導入する場合、国から補助金出ます!



2008年3月調べ
協力:株式会社日本エコシステム(http://www.j-ecosystem.co.jp/)

※価格、取扱内容等は変更になっている場合もあります。ご了承ください。
※コラムの内容は個人の調査によるものです。このコラムの文章・情報等に基づいて被ったいかなる被害についても、 管理人は一切責任を負いかねます。