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ブログネタ:
もしも自分にマンガの才能があったら描きたいジャンルは?
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これはちょっと長くなります(前置き)。
描きたい物、それ即ち究極的には私が読みたい物でもあります。
私が読みたい物、というのを考えてみると……
・規格外のスケールで描かれていたり細部設定も緻密だったりで想像力に刺激を与えてくれる物(クトゥルフ神話体系、「三国志」「ファイブスターストーリー」等)
・タブーや事物の本質、哲学的テーマに切り込んだ物(「藤子・F・不二雄異色短編集」「されど罪人は竜と踊る」「ザ・ワールド・イズ・マイン」等)
・斬新な発想や表現で描かれた物(宮沢賢治作品、筒井康隆作品、「ジョジョの奇妙な冒険」等)
・謎を解き明かしたり考察の楽しみがある物(各種ミステリ作品、「ONE」「EVER17」「最果てのイマ」等)
・泣ける程の感動を与えてくれる物(「BANANA FISH」「君が望む永遠」「リトルバスターズ」等)
・熱い「燃え」がある物(「ドラゴンボール」「SLAM DUNK」「マブラヴオルタ」等)
これらが主だった所で、或いはそれらの複合(「火の鳥」「銀河鉄道999」「新世紀エヴァンゲリオン」等)と言えるでしょうか。
自らの基軸を顧みる意味も含めて考察したくなったのは、下の興味深い論に触れたからです。
東浩紀氏が呑みながらフラクタルやまどマギについて言及する動画
http://www.ustream.tv/recorded/14571061
(まどかマギカについては1時間27分辺りから)
東氏はまどマギに一定の評価を下しつつも
「まどマギは美少女ゲームをパッケージングしただけ、エヴァとは違う、まどマギは何も壊してない」
「まどマギはEVER17やCROSS†CHANNELぐらいの頃とほとんど変わらない、全く超えてない」
更には
「新しい物は美少女ゲームとライトノベルにしかない」
とまで言います。
これはなかなかに刺激的で極端な話。
個人的には、何も考えずエンタメとして楽しむ層がいても、それはそれで良いと思います。
ただ、もっと深く物語作品の系譜の上で語ろうとするならば、少なからず同意する部分も。
私は「まどか☆マギカ」は素晴らしいアニメと大変に評価しています(まどマギ12話視聴後感想記事
)。
しかし、それは矢張り飽く迄もアニメというメディアの括りの中での事。
そもそも、アニメのシナリオとゲーム・ノベルのシナリオでは決定的に二点違います。
一つは表現の自由度。
一般に放映されるようなアニメ作品では描写できる範囲はかなり限られます。
その一方、ゲーム、特に成人向け作品であれば或る程度イリーガルであろうが、インモラルであろうが、グロテスクであろうが、容赦なく描かれます。
単なる露悪趣味の作品も存在しますが、深いテーマや濃いキャラを描く時にはそれが武器になる事も多々。
もう一つは、要素としてのシナリオの重要性の比重。
そもそもアニメはビジュアルによる情報量が圧倒的に大きいメディアですし、ビジュアルさえ良ければ極端な話そこに大した物語が乗っていなくても成り立ってしまう物。
一方で、ノベル系ゲームで言えば、そのキャラクターも「弟切草」や「かまいたちの夜」のように、シルエットだけでも十分成り立つ物。故に、その内容は大きくシナリオの出来に依っており、左右されます。
エヴァ以降で、脳をゴルディオンハンマーで叩かれる位に衝撃的だと思った作品は、少なくともアニメではありません。
「攻殻機動隊」や「ハルヒ」は大好きで素敵な作品ですが、決して一線を超えてはいません。
唯一「serial experiments lain」は良い線に行っていましたけれど。
そして、漫画は漫画で連載という難しい状況を抱えています。
長編作品では最初から決めていた着地点に綺麗に辿り着ける作品は珍しく、大抵は諸事情から展開を歪められたり新キャラが登場したり、場当たり的な部分が多いという構造上の特色は否めません。
手塚神始め、萩尾先生、石ノ森先生、永井先生、楳図先生……
名作は数あれどエヴァ以降の衝撃作というと「ザ・ワールド・イズ・マイン」「キーチ!!」位の物ですかね。
纏めると
アニメ
「ヱヴァ破」
漫画
「ザ・ワールド・イズ・マイン」「キーチ!!」
ラノベ
「されど罪人は竜と踊る」
ゲーム
「ガンパレード・マーチ」「EVER17」「CROSS†CHANNEL」「最果てのイマ」「智代アフター」「マブラヴオルタ」
この辺りが97年以降で最も興奮した作品。やはり、ゲームの数が多いです。
タイプは違えど、どれも製作者の魂の叫びが聞こえて来るような、世界を革命する熱量を持った作品。
叶うなら、こういった作品を描きたい。
映画、小説、ライトノベルその他でこれらに匹敵する作品があったら是非コメントで教えて下さい。
次点で
漫画
業田良家作品
ゲーム
「ONE」「AIR」「CLANNAD」「リトルバスターズ」「終ノ空」「素晴らしき日々」「シュタインズゲート」「ひぐらしのなく頃に」「沙耶の唄」「君が望む永遠」
この辺りが好きな方とは仲良くなれるでしょう。
それでも自分がゲームもそこそこに漫画を中心に追い掛け続けている、という事実が考えてみると不思議なのですが……
絵が主目的で買うケースは極稀ですしね~、うーん。
壁画から考えて漫画こそが人類最古のアートであり基本にあるから、という説もありますが……
やはり、遺伝子レベルで刻まれている好みの問題か。
そこまで大仰でなくとも、卑近な感動や共感を求めているのかもしれません。
現在ショートフィルムの脚本を書いていますが、実写という縛りの中だと余計にスポイルせねばならない部分が多く難しいですね。
少人数・低予算で好きに作れるゲーム・ラノベに斬新な物が多いのも頷けます。
画力があったら、宇宙を超えて多次元世界にわたる壮大なスケールの哲学的テーマを内包しミステリ的手法も交えて衝撃の連続の感動ストーリー(厨二病能力バトルもあるよ)の漫画を描きたいものですが。
要は、され竜新刊早く出ないかなー浅井ラボ先生頑張って下さいという事です。
今冬という噂も出たエヴァQ、リライトも楽しみです。