FUJI Feather CX+で最強の街乗り車を作る (1)フロントフェンダーをつける | iven works

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ないなら作ればいいじゃない。

前回の続き、フェザーCX+の街乗りスペシャル化です。


前の泥除けをつけます。
今回計画した中では比較的問題少なめなフロントフェンダー。


雨の中でもガンガン走る予定とのことですので、フルフェンダーにしました。
使ったのはDixnaのロードフェンダー。

ディズナ DIXNA ロードフェンダー(ロード用ドロヨケ) ブラック/ディズナ(DIXNA)


その名の通りロードバイク用のフェンダーです。
商品説明文に700x28Cまでと記載がある通販ページもありますが、実測寸法で幅35mm。

事前にFeather CX+が700x35Cのタイヤを履いているというのは調査済み。
ただ、実際のタイヤの太さはメーカーごとにマチマチです。

5年前に使ってたマキシスのデトネイターなんか、26x1.25でもパナのそれより確実に一回り太かったですから。ミシェランの26x1.4くらいあった気が…。

というわけでタイヤの実寸が知りたい。
のですが、改造計画中は実車が手元に無い。

しかたがないので某店で展示車を眺め、自分の人差し指と中指をあてがってタイヤ幅を確認。
家に帰ってきてノギスで指を測ったら35mm。

ロードフェンダーを調べていたら35Cでぴったりとのレビューを見つけたので、これにしてみました。
綱渡りでございます…。



実車が手元に来て、とりあえずかぶせてみた様子。
幅ピッタリで見た目スマート、いい感じ。

Feather CX+の標準タイヤは700x35C、ケンダのブロックタイヤです。

街乗り車としての性格からして、一回り細い28Cにしたほうが加速良くていいと思います。

が、とりあえず今回はこのままいきます。

段差の走破性やパンクのしにくさ、乗り心地など、タイヤに起因する性能や人間の印象はいろいろあるなぁと、私自身も体感しながら勉強中でありますが、納車後に依頼者さんの実際の乗り方を見て、また相談しつつ反映させたいところであります。

ともかく、今後タイヤが細くなる事はあっても太くなることは無いとの予測のもと、泥除けも細身でスマートな外観が得られるロードフェンダーにしました。


ちなみにFeather CX+のフレーム側のキャパシティとしては35C以上に太いタイヤも入りそう。
フルフェンダーが入ってちょうど良いくらいですから、もっと太いタイヤでモンスタークロス風も楽しいかもしれません。試してませんが。

さて、Feather CX+のフロントフォークにはフェンダーを取り付けるネジ穴(ダボ)あります。

といってもディスクブレーキがついており、そのままではフェンダーのステーがキャリパに干渉します。
つまり、つきません。

あいや、取り付けは出来ますが、ネジ止めのステーでフェンダーの位置ぎめする都合上、樹脂製のフェンダーがねじれたり、変な方向に引っ張られて無理な力がかかり、耐久性が落ちるでしょう。
たぶんフェンダーが割れたり曲がったりします。

なので、そういうストレスはタダの棒っきれで、構造的に余力のありそうな金属に受けてもらいます。
要はステンレス製ステーを曲げて逃げを作ってやります。

何かと便利な「ボール盤バイス」の登場です。
テーブルには万力とアルミ板(テーブル裏の当て板として)で固定しています。

工作っちゅうのは、使う工具の良し悪しと、使う人の身体の姿勢、加工する物の固定で完成度がおおかた決まりますのじゃ。ふぉっふぉっふぉ。
偉そうに言えた口ではありませんが、ふぉっふぉっふぉ。

バイス自体は3000円弱ですが、買ってよかったです。
これを持ってなかったら今回、加工を自分でしようなんて思わなかったでしょう。

で、これにステーを挟むわけですが、ステーのネジ穴付近が引っかかって使いにくかったので…



さらに別のクランプを生やしました。
このクランプ、テーブル側のつかみの大きさが小さくてこのテーブルにつかないんですが、バイスの耳に固定したらしっかりつきましたよ。
しめしめ。

これでステーの棒を手の腹で叩くと、クランプの爪のところでグニャっと曲がる。
もっとシャープに曲げたい場合はクランプした部分の真上に当て木を添えてハンマーで叩く。
ステーに傷が入るのを防ぐためにクランプする部分にはマスキングテープを巻いています。


ところで、このステーは5mm径のステンレス棒。
曲げ加工の自由度はけっこう高いみたいで、グニャリと90度近く曲げても折れない模様。
他で何か使うことがあればぜひ試してみたいものです。


こんな感じでディスクブレーキのキャリパーがある左側をくの字に曲げた後、同様に右側も少し内側に入るように曲げました。
ちゃんとネジ留めするとフェンダーそのものがまっすぐつかないもんで。



一応これで装着できましたが、ステーの先端が少し余ります。
樹脂製のカバーがフェンダーに付属していますが、靴紐とか引っ掛けそうなので20mm程度切りたい。
構造上、少しステーの先っちょが出っ張るのはさけられませんが何もしないよりマシでしょう…。

ステンレス棒が切れそうな工具が無いので、近いうちにステンレス用のノコ刃を買ってきませう。

ちなみに、このロードフェンダー。
前用はロードバイクのキャリパーブレーキに共締めするのが基本的な装着スタイルのようで、フォーククラウン集合部に止めるステー用のネジは付属してません。

幸い、フェザーCX+のフォークには取り付け穴が開いています。
ノギス実測で直径6.2mm.。

M6x50mmのネジを買ってきました。


ママチャリの泥除けを外したらついていた変形ワッシャーをかまして平らなステーに対して面を出しています。

画像は仮止めですが、この後ネジの頭側にもワッシャをいれました。


いい感じについたぞ…。
M6x45だと袋ナットでつけられるかしら。

ステンレスが切れるノコ刃を買いに行くまで一端これでおいておきます。

つづく…