FUJI Feather CX+で最強の街乗り車を作る (0)Feather CX+とは | iven works

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ないなら作ればいいじゃない。

こんちわ。

ご縁あって「良い街乗り自転車が欲しい」とご相談を頂いて、ある自転車を組み立てています。

ベース車はこちら。



FUJIのシクロクロスバイク、Feather CX+(XXSサイズ 430)。

依頼者さんはもともとスポーツバイクに明るい方ではなかったので、最初は予算5万前後のクロスバイクくらいで良いんじゃないかと思ってましたが、何度かお会いして話を進めるうちに盛り上がり、最終的な要求仕様はこんな感じ…。

・通勤、仕事で天候関係なく乗りたい
・長く乗りたい
・大量に荷物を載せたい
・ドロップハンドルが良い
・軽い走り

ツーリングバイクっぽいですね。

私の勝手な印象だと、入門者の多くは「なんか怖い」とドロップハンドルを敬遠される方も多いんですが、普段のジム通いでスピニングマシンに乗られ、それが元でドロップハンドルの方が扱いやすいと感じられているんだとか。


その他の要求は「生活自転車」。
同時に「仕事の道具」としての性格も持ちあわせています。
天候関係なく、足として乗られる自転車になるということ。

せっかくならディスクブレーキにして雨の日でもしっかり止まる自転車にしましょう。
実用的なフェンダーをつけましょう。
大きなカゴをつけましょう。
長く付き合える、素敵な自転車にしましょう。

そんな感じで考えました。
ということでベース車の仕様は

・ディスクブレーキ
・身長160cm前半の女性が乗れる
・変速アリ
・キャリア装着の拡張性があること
・ドロップハンドル

コレに合致するのは、ツーリングバイク、ディスクロード、シクロクロス。
あるいはディスクブレーキのMTB、クロスバイクのドロップ化。

わりと何でもアリ….。
ドロップハンドル化は大好物ですし、改造前提ならば、程度はあれどどうにもなります。
ただ、無駄を省いて色々考えていった結果、最終的に残ったのがFeather CX+とBe AllのBonnet noir Always。

「ぼんねっと のいあー」じゃなくて「ボネノワール」です。(間違えてた人より)

2013 Bonnet Noir(ボネノワール) ALWAYS 【クロスバイク】


Feather CX+より安く、あらかじめフェンダーが付いてて、キャリアダボもあってと非常に悩ましい対抗馬でしたが、デュアルコントロールレバー、細身のシルエットやフレームカラーで最終的にはFeather CX+になりました。

決まったら決まったで、依頼者さんに合うフレームサイズのメーカー在庫がなく、
そこから更に2ヶ月近く入荷を待ち、やっと手元にやってきたノーマルのFeather CX+をそのまま引き取り、また長らくお預かりして(ごめんなさい…)部品を組み付けております。

ちなみに、ジオメトリー表を見ると2014年仕様はXXS(430)とXS(480)の間で違うのはシートチューブ長さだけ。
ヘッドアングルもホイールベースも一緒。
見た目的にはスローピングフレームかどうかだけの違いのようです。

今回は跨たぎやすさを優先してXXSになりました。


このFuji Feather CX+という自転車。


ベースはカンチブレーキのFeather CX。
ネーミングからするとピストバイクのFeatherとも共通性があるのでしょう。
フジがまだ日本に拠点をおいていた頃、最初に手がけた自転車がフェザー号って言うのだそう。


入門シクロクロス車、クロモリフレーム、ディスクブレーキとなかなか魅力的。
同じジャンルに入ってくる量産フレームはサーリーのディスクトラッカーとかでしょうか。

ところがフジ、この仕様で完成車が実勢9万円弱。

FUJI/フジ FEATHER CX+/フェザーCX+ クロスバイク 43cm 18speed...

¥90,180
楽天

増税前に購入したので8万円台。
10万円を超えると最近流行のディスクCXがありますが、10万円きってるのは少なかったです。

気になるのは重量(実測約11kg)くらい。
ですが、街乗り車としては十分でしょう。
某自転車チェーン店だと日帰りツーリング向けの自転車として置いてたりもします。

素の状態で乗ってみた印象だと、普段のエスケープ改に比べてタイヤ、リムの重さと思しき漕ぎ出し加速の悪さは感じますが、さすが35CのCXタイヤ、乗り心地良好。
速度が乗るとゴロゴロ進んでいく感じ。

変速系は35系SORAの2x9。

ディスクブレーキはテクトロ。

加速の感じは通学プジョーに通ずるもんがありますが、さすがにあれより軽い。
羽毛フェザー感。

そういえばプジョーもクロモリフレームでした。


2013年モデルはディスクマウントごと取り外せて、チェーン引きとしての機能ももったへんてこなリアエンドをしてるようですが、2014年モデルでは一般的なエンド形状。
ディスクブレーキをシングルスピードで楽しむなら13年モデル、おもしろそう。



ところがご覧のとおり、リアエンドにキャリアダボがないんです、コレ。

フォークのフェンダーダボはついてます。
シートステイにもダボがついてます。
リアエンドのダボだけ無い。

■2017年1月追記
FUJIの公式サイトを確認するに、2016年モデル以降にはキャリアダボがついた模様です。
いいぞFUJI。


このへんはBE-ALLのBonnet Noir Alwaysがしっかり作ってあるみたい。
ですが、今回はコレをベースに「ぼくのかんがえた最強の街乗り自転車」を組みます。

完成形をイメージするにあたって準備しておいた部品を乗っけてみました。



のせてみただけでネジ止めされてません。
大きな変更点はリアキャリア、前後フルフェンダー、センタースタンド。
フレーム側にネジ穴がありませんから、リアキャリアとフェンダーは苦労しそう。

Feather CX+を選ぶにあたって似たカスタム例をググりましたが、全然みつからず。
貴重なオーナーさんのブログが一つ、魅力的なカスタム事例が1台、ショップのノーマル紹介記事多数。

普段触ってるEscapeR3なんか、軽量化だツーリング仕様だフルカンパ組だ、いろんな事例が出てきますが、それからすると無に等しいです。

ノーマル仕様でさえ、今回購入した最小の430サイズはサイドビュー画像も出てこない。
520サイズはホリゾンタルっぽいのに、430がどういうフレーム形状なのかすらよく分かりませんでした。

結局ピストのFeatherを見てドキドキして到着を待ちましたが、画像で見た印象では大まかな印象はFeather、Feather CXの430サイズと変わらないです。
ちょいスローピング。

余談ですが…

某店の納車整備を経てやってき新車のFeather CX+君。
バーテープの巻き方は見るからにすぐ剥がれそう…?

さて、なんとかするべぇ…。

つづく

■2017年1月追記
現行モデルは11万円ちょっとになったみたいです。

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